佳作ではあるけれど
遅ればせながら、映画「ブラック・スワン」を見ました。
随分と評判良かったから、期待してた。
ただ、結論から言うと、それほどでもなかったかな。
プリマが抱えるプレッシャーと狂気を見事に演じ切った
ナタリー・ポートマンは素晴らしかった。
何しろ、本物のバレリーナに見えますもんね、彼女。
その世界の人が見れば、違和感を覚えるのでしょうが、私のような素人
にしてみれば、充分本物だったな。
とは言うものの、それ以上のストーリーって無いのよ、この映画。
終始、彼女の大役をつかみたいという欲望、野心、
それをつかんでからは、その圧力との格闘、
恐怖心、誇り、そして、狂気、
全て彼女の心理を描き続けている。
だから、あんまりストーリーは無いんだよね。
「衝撃的サンスペンス」
と銘打っていたけど、別にサスペンスではないよな、あれ。
ずっと彼女の内面を描いただけの作品。
確かに事件は起こる。それも殺人事件だ。
だけどさ、分かるじゃない、あれ。どうせ幻想なんだろうなって。
つまり、主人公の追い詰められた心理を幻想という形で表現しているだけ
であって、何も実際に事件が起こったわけじゃないんだろうなと、
普通に疑い深くない私だって思うよ。
それ以外にも色々な事が起こる、
例えば、若いバレリーナが主役を狙ってるとかね。
それも全部妄想なんだよね。
だから、本当は何も起こっていない。
で、あれは絶対に「本当に起こっている」とは誰も思わない。
多分、そう思わせようとも制作者は思っていないんじゃないか?
だから、あれはサスペンスじゃないと思うけど、いかが?
まぁ、主人公の心理だけを追ったドラマだから、
それでよしなんだけど、
それだけで1時間40分は多少長い気がしたよ。
ナタリー・ポートマンの演技ゆえに佳作だとは思うけど、
名作と言うほどでもない。
久しぶりに聴くと、「白鳥の湖」っていい曲だな、ベタだけど。
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