いまも放射能汚染と震災被害の後遺症に苦しむ福島ー。この福島には、全国の数多くの神職たちが慰霊と復興を誠心誠意祈るために集まっていた事実は、あまり知られていない。

 日本人の「祈り」は「感謝」を生み、人々の「蘇り」につながる。この単純で普遍的な真理は、日本の神道の基本的な考え方である。


神道の「まつりごと」は、「復興祭」で地元に集う人々の心と絆を紡ぎ、そして犠牲者を「祀る」ことによって、被災者たちは「救われた」という思いを見い出していた。さらには本当に被災者たちが、彼らの執り行う「まつりごと」をきっかけとして、現実の明日の生活のために立ち上がり、動き出すのだ。

 戦後の左翼リベラルが標榜した「個人主義」では、この日本という國は間違いなく立ち行かない。

 私自身が1年をかけて福島で出会った神職たちは、その人間の心の真理と希望の社会像を見事に体現していたー。


 このような「魂」のレポートを小学館の雑誌「サピオ」で掲載しています。

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