2017年12月06日

我は神なり(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2017)
我は神なり

我は神なり

原題:The Fake
2013/韓国 上映時間101分
監督・脚本:ヨン・サンホ
製作:チョ・ヨンガク
製作総指揮:キム・ウテク
美術監督:ピョン・キヒョン
テクニカルディレクター:ヨン・チャンフム
音響監督:オ・ユンソク
編集:イ・ヨンジョン
音楽:チャン・ヨンギュ
声の出演:ヤン・イクチュン、クォン・ヘヒョ、オ・ジョンセ、パク・ヒボン
パンフレット:★★★(600円/「ソウルステーション」と同じ作り。森達也監督にコラムを頼んだのはさすが)
(あらすじ)
ダム建設のため水没することが決まった田舎の村に、粗暴な中年男ミンチョル(ヤン・イクチュン)が久々に帰ってきた。ミンチョルが不在の間、彼の妻子を含む村人たちは、新しくできた教会の若きカリスマ牧師ソン(オ・ジョンセ)を崇めるようになっていた。それが村人たちの財産を狙う詐欺師ギョンソク(クォン・ヘヒョ)の陰謀だと気付いたミンチョルは、阻止するべく立ち上がる。しかし村人も警察も、トラブルメーカーであるミンチョルの話にまったく耳を貸そうとせず、ミンチョルは「悪魔に憑かれた男」の烙印を押されてしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作は、かなり厭な気分になる作品なんですけど、ネタバレを知らない方が絶対面白いので、興味がある方は読まない方が良いです。


今日はすでに「ソウル・ステーション パンデミック」の記事をアップしたワケですが、いろいろと切羽詰まっているので、同じヨン・サンホ監督作の感想を雑に更新しておきますよ。10月半ばに観た「新感染 ファイナル・エクスプレス」「ソウル・ステーション」が非常に面白かったので、急遽、10月21日から公開される本作の前売り券を購入。11月下旬の最終上映週、渋谷の「一風堂」ソースとんこつを食べてからユーロスペースで鑑賞いたしました。「なんて厭な映画!Σ (°д°;) ヒィィ!」とビックリしましたよ。


ロビーにあった記事の切り抜きを貼っておきますね。
記事の切り抜き


ダム建設のため水没する予定の村を舞台に、宗教を利用して村人たちから立ち退き保証金を巻き上げる指名手配犯ギョンソク&悩めるイケメン牧師ソンたちの詐欺行為を中年男キム・ミンチョルが暴こうとする…という内容なんですけれども。本作がユニークなのは、娘の大学の入学資金をギャンブルに使うわ、誰彼構わず平気で暴力を振るうわ、自分の“悪”を自覚していないわと、主人公ミンチョルが鮮やかなクズでバカだということ。それ故、ミンチョルが必死にギョンソクたちを告発しても誰にも信用されないという、「狼と羊飼い」ライクな展開が繰り広げられるのだから、まさに身から出た錆、ですな。映画の始まりから終わりまで、とにかくストレスが溜まるシーンが連発されるので(特に娘が可哀相すぎ!)、「ソウル・ステーション」の時と同じくイライラすることは多いんですけど、コクのある絵柄と先の見えない展開には惹きつけられたし、各キャラの設定も深みがあったし、ミンチョルvsギョンソクの手下のバトルはなかなか興奮したし、「間違ったことを信じて幸せな人を他人が否定できるのか?」とか「もし奥さんが僕との人生に絶望したら、彼女をどうやって支えればいいのか… (´・ω・`)」といったことも考えさせられたりして、いろいろな意味で面白く観られた次第。


粗暴でクズなミンチョル。「お父さんなんて呼ばれたことはない」とウソの手紙を見破るシーンはグッと来た。
粗暴な中年男ミンチョル(ヤン・イクチュン)

詐欺師ギョンソクに刃向かえないかと思ったら、終盤に牙を剥く牧師ソン。可哀相な人ではあるんですが…。
若きカリスマ牧師ソン(オ・ジョンセ)


一応、オチを書いておくと、ソンは信者を使ってギョンソクを殺害し、ミンチョルも殺そうとするも、警察に見つかって逮捕されたので、めでたしめでたし…かと思いきや。ミンチョルのせいで将来に絶望した娘は首吊り自殺 ('A`) ゲンソリ 最後は、すっかり年老いたミンチョルが洞窟の祭壇で祈り(もしくは呪い)をブツブツと唱えて終わってました。そんなワケで、後味の悪さがハンパじゃない”父娘映画”ではあるものの、とても良かったというか。すっかりヨン・サンホ監督のファンになっちゃいましたよ。来年2月に韓国で公開されるという「念力」も日本で上映されたら絶対観ようと思っております。おしまい。




なんとなく思い出したイ・チャンドン監督作。パンフでも触れられていましたな。



ヨン・サンホ監督が、絵柄や表現、雰囲気に影響を受けたという漫画。僕も好きです。







いいね!した人  |  リブログ(0)

カミヤマさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります