2017年04月30日

哭声 コクソン(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2017)
哭声 コクソン

哭声 コクソン

原題:The Wailing
2016/韓国 上映時間156分
監督・脚本:ナ・ホンジン
撮影:ホン・ギョンピョ
美術:イ・ウキョン
衣装:チェ・キョンファ
編集:キム・サンミン
音楽:チャン・ヨンギュ、タル・パラン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ
パンフレット:★★★(720円/アジア映画のパンフは作ってくれただけありがたいと思うようにしたい)
(あらすじ)
平和なある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男(國村隼)。男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。この事件を担当する村の警官ジョング(クァク・ドウォン)は、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※本作はネタバレを知らない方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※この映画の解釈については、映画評論家の町山智浩さんの映画その他ムダ話の解説が超わかりやすいので、有料(216円)だけどぜひ聴いて!


今年は1月から「ドラゴン×マッハ!」「人魚姫」「疾風スプリンター」などが公開されて、「アジア映画が熱い!(*゚∀゚)=3 ムッハー」なんて興奮していたら、3月や5月もなかなか良い感じ。特に3月は尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていたように、「アシュラ」「お嬢さん」、そして今回の「哭声 コクソン」韓国産の注目作が3本も公開されるということで! 予告編を観る限りはキツそうだから一時は観るのを躊躇ったりしたけれど(汗)、やっぱり観ておきたくなったので、3月中旬、いそいそとシネマート新宿で鑑賞したのでした。「観なくちゃコクソン!(o^-')b」と思ったり。


劇場には大々的なパネルの展示があるだけでなく。
パネルなどの展示

記事の切り抜きもデカデカと飾られてました。ちなみに劇場は8割ぐらい埋まってたような。
記事の切り抜き


「コクソン」というタイトルを耳にして以来、ずっと「感想を書く時は『買わなきゃハドソン』のキャッチコピーを使おう」って誓ってたーー。読者のみなさんに「だからなんだよ ( ゚д゚)、ペッ」と言われればまったく返す言葉もない現在、僕的にはすでに感想の重要な部分は書き終えた心境であり、あとは適当な駄文をツラツラと垂れ流しておきますよ(いろいろと酷い文章)。とりあえず劇中の時系列を若干無視しながら、予告編などの画像とともにあらすじを雑に説明しますね↓


主人公は、妻子&母親と幸せに暮らす平凡な警察官ジョング。
主人公の父と娘

ある日、管轄の村で猟奇殺人事件が相次ぎまして。加害者はすべて身内で、幻覚性キノコを食べたせいと分析されたものの…。
猟奇殺人事件が勃発!

村では、山の中に住み着いた日本人のよそ者が怪しいと話題沸騰中。
日本の奴が来てから起こってます

さらにアウトなムード漂う謎の女も目撃したというので、最初は話を信じていなかったジョングも決意。
もちろん見た

よそ者のところに行って、違法捜査をした挙げ句、「さっさと出てけ!ヽ(`Д´)ノ」と警告するのです。
お前は何者だよ

すると、具合が悪かった娘が「エクソシスト」ライクに凶暴化するからビックリですよ。
娘に異常が!

偉い祈祷師イルグァンを呼ぶと、よそ者は悪霊であり、奴の仕業だとキッパリ。
厄介な悪霊だ

お祓いを実施するも、なんと娘が苦しみだしたから中止して、病院に搬送しましてね。
お祓い開始

キレたジョングは、仲間たちと一緒に山狩りを実施した結果、よそ者は死ぬも、入院中の娘は無事回復。
山狩り

めでたしめでたしと思いきや、祈祷師から「女を信じるな」「家に戻れ」なんて電話があるからビックリですよ。
絶対に惑わされるなよ

そして、突然現れた謎の女の方は「ニワトリが3回鳴くまで家に入らないで!」と意味深なことを言うから悩ましい!ヽ(´Д`;)ノ ドウシヨウ
信じるな

結局、ジョングが「3回鳴く」前に家に入ってしまうと、娘が祖母と母を殺害してまして… ('A`) イヤーン
扉を開けちゃいました

そしてそのころ、よそ者はこんな感じになっていたのでした(「デビルマン」より)。
デビルマン


もう少しわかりやすくオチを書くと、「死んだと思われたよそ者は生きていて(復活した!?)、両手には聖痕のような傷があるものの、悪魔のような姿になって終わる」って感じでしてね。まぁ、僕も一応は通っていた学校で聖書の授業があったりしたので、「鶏が鳴く」云々は知ってましたし、ボンヤリと「神と悪魔が人間を試す」系のお話なんだろうなぁとは思ったりしましたよ(要は「神(謎の女)と悪魔(よそ者&祈祷師)による“人間を試す”戦いであり、警官はよそ者を殺しちゃダメだった」という解釈)。で、町山さんの映画その他ムダ話を聴いたら、案の定、そこら辺が超スッキリしたんですが、それはそれとして。

この映画の何が面白いって、「猟奇殺人事件を追う警察官の話」かと思ったら、「よそ者を一方的に悪者にしてしまう集団心理の恐ろしさを描く話」のようだったり、「ゾンビや悪霊が絡む霊能者モノ」に見えたりしつつ、最終的には「光と闇の果てしないバトル」に巻き込まれた小市民の話だったりと、いろいろな要素が盛り込まれているから、観ている間は良い意味でグラグラして楽しかった…って伝わるでしょうか。最近は自分の娘が可愛らしすぎて映画の中で少女が酷い目に遭うだけで辛い気持ちになってしまいがちなので、鑑賞前に予告編を観た時は「キツそうだな〜 (`Δ´;)」と危惧していたんですが、実際に観てみると、内容が現実離れしていたせいか、意外と大丈夫だったりして。話がドンドン転がって、呪いだお祓いだゾンビだとエスカレートするあたりは、「この話、どうなるの!?Σ(゚д゚;)」と興奮いたしました。


家の壺にカラスが入ってたりする呪い描写が素敵なのです。これって祈祷師のマッチポンプですよね。
瓶にカラスが!


で、役者さんたちがスゲー良かったですよねぇ…(しみじみ)。よそ者を演じた國村隼さんは韓国の映画賞で外国人として初戴冠したワケですが、それも納得の“多面的な名演”というか。「異邦人ムードなミステリアス準」から「でも近所付き合いは意外と悪くなさそうなナイスガイ準」、「四足歩行で生肉を食らうビースト準」、「内向的で言い訳が苦手なナイーブ準」、「滝に打たれるストイック準」、「殺意の波動に目覚めた準」、「波動水の販売を中止した秋山準」、「追い詰められて切なそうに逃げるションボリ準」、「超然と死から復活したデビル準」など、ごめんなさい、ウソも混ざっていますが、とにかくいろいろな表情を見せてくれて楽しかったですよ。それとやたらと日本公開の韓国映画で見かける(って、それだけ売れっ子なんですよね)クァク・ドウォンとファン・ジョンミンも素晴らしかったし、「サニー 永遠の仲間たち」の不良少女サンミ役で僕のハートを掴んだチョン・ウヒも頑張っていてうれしかったですね〜。


映画をR指定にしないため、素っ裸設定からフンドシ着用になったビースト準を貼っておきますね。
ビースト準

謎の女を演じたチョン・ウヒ、「サニー 永遠の仲間たち」ではサンミ役だったのです (´・ω・`)
可哀相なサンミ


微妙に感じたところを書くと、インタビューなどで監督は「観客がそれぞれ考えて答えを出してくれればいい ( ´_ゝ`)」と言っていて、劇中にあえて矛盾した描写を投下しているようでして(例えば「よそ者が神にも悪魔にも見える」とか)。町山さんもムダ話の中で「シャイニング」を引き合いに出してたように、それはそれで面白いのは確かですが、逆に「ちゃんと決めてないだけ」という風にも思えて、「じゃあ、どうでもいいや ( ゚д゚)」って気になったりする意地悪なアタシ。つーか、そもそもこの手の話って「神や悪魔ほどの存在が人間ごときをいちいち試すんじゃねーよ」という気持ちが強くて(僕は「神様がいるとしたらこんな感じ」派)。やっぱり「どうでもいいや ( ゚д゚)」って感じちゃった…って、伝わりますかね。


僕の気持ちを代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
どうだっていいんだ


って、些末な不満を書いたものの、常に新しい驚きを与えてくれるナ・ホンジン監督がスゴい人なのは間違いなくて。映像はイヤ〜な雰囲気で良かったし、韓国発土着系ミステリーサスペンススリラーホラー(長い!)としてスゲー楽しい作品なので、観なくちゃコクソン!(o^-')b 2カイメ たぶん白石晃士監督の「コワすぎ!」シリーズが好きな人とか、結構ストライクな気がしますぞ。




ナ・ホンジン監督の前作。僕はこっちの方が好きです。僕の感想はこんな感じ



逆に本作が好きなような人は白石晃士監督のこのシリーズが合うような、合わないような…。



なんとなく思い出した映画。僕の感想はこんな感じ







いいね!した人  |  リブログ(0)

カミヤマさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります