2017年02月04日

マグニフィセント・セブン(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2017)
マグニフィセント・セブン※ムービーウォッチメンのリンクなどを追加しました(3/19)

マグニフィセント・セブン

原題:The Magnificent Seven
2016/アメリカ 上映時間133分
監督・製作総指揮:アントワン・フークア
製作:ロジャー・バーンバウム、トッド・ブラック
製作総指揮:ウォルター・ミリッシュ、ブルース・バーマン、ベン・ワイスブレン
脚本:ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
撮影:マウロ・フィオーレ
美術:デレク・R・ヒル
衣装:シャレン・デイビス
編集:ジョン・ルフーア
音楽:ジェームズ・ホーナー、サイモン・フラングレン
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ビンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センズメアー、ピーター・サースガード、ヘイリー・ベネット
パンフレット:★★★★(720円/キャラクター紹介や記事が充実してて良いです)
(あらすじ)
暴虐の限りを尽くす男、バーソロミュー・ボーグに支配されたローズ・クリークの町の人々は、賞金稼ぎのサムを中心に、ギャンブラー、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを雇う。最初は金のため町を守ることになったサムらだったが、いつしかその目的が金だけではなくなっていることに気付く。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


2017年1月の公開作は観たい映画だらけというか、注目作ばかりでして。今年こそ<新作映画は年間120本まで>という掟を遵守しようと思いながらも、現時点の予定では1月公開作だけで17本になってしまうほど。特にアントワーン・フークア監督の「マグニフィセント・セブン」に関しては、「七人の侍」「荒野の七人」のリメイクだかリブートだか的な意味合い以上に(つーか、「荒野の七人」の原題が「The Magnificent Seven」)、「映画秘宝 2017年01 月号」で”信用できる映画ライター”のギンティ小林さんが「荒野のイコライザー7」と書かれていたことで「イコライザー」が大好きな僕は前売り券を購入。女のように股まで濡らして待っていたのです。


なんとなく「藤巻十三を股まで濡らして待っていた松尾象山」の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
股まで濡らした松尾象山


当然ながらなるべく早く観に行こうと思っていたら! ちょうど愛聴するラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので、公開翌日の日曜日、渋谷で「トッド・ソロンズの子犬物語」を観てから、TOHOシネマズ日本橋で鑑賞いたしました。「惜しいなぁ… (´・ω・`) ウーン」と思ったり。


5番スクリーン、8割ぐらいの入り。公開2日目なんだから満席でも良いのになぁ。
5番スクリーン


なんて言うんですかね、80点を付けているように、面白くなかったワケではないんです。途中までは「この映画、最高すぎ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と超興奮しながら観ていたんですが、ちょっと合わない部分があってクールダウンしちゃったというか。例えるなら、昨年公開されたアントワン・フークア監督作「サウスポー」を観た時と同じような物足りなさを感じたんですよね…。一応、雑に話を書いておくと、未亡人エマ(ヘイリー・ベネット)の依頼により悪辣な地上げ屋バーソロミュー(ピーター・サースガード)から町を守ることになった7人は、ガトリングガンの脅威などにさらされて4人ほど死ぬものの、チザム(デンゼル・ワシントン)とバスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)とレッドハーベスト(マーティン・センズメアー)は生き残って立ち去りまして。「彼らは“崇高な7人(Magnificent Seven)”だったわ… (´∀`=し アリガト」なんてエマのナレーションとともにエンドクレジットが始まって、超有名な「荒野の七人」のテーマが流れて終わってましたよ、たぶん。


一応、貼っておきますね↓




映画開始早々に登場する悪役の地上げ屋バーソロミューが相当なクズ野郎でして(しかも強い!)。いかにも殺されそうな正義漢が射殺されて、その奥さんだったエマが嘆くシーンだけで、全観客が「あの悪党、許すまじ!ヽ(`Д´)ノ」と激怒する見事な語り口でしてね。で、そんな憎らしい場面を見せられているからこそ、いわゆる「7人モノ」の定番である仲間集めシーンは「燃える」のひと言であり、僕が何よりも大嫌いな「戦闘力が低い奴」がいないのも好感が持てる感じ(クライマックスは、エマもスナイパーとして活躍するのが素敵)。7人が揃ってから町に乗り込んで、悪党たちをアッサリ片付ける場面が終わった時は、「今年はもう100点の映画が出ましたかな (´∀`=) ホクホク」とすっかりホクホク顔だったのです。


歯向かう奴をアッサリ射殺するバーソロミュー。ほとばしるほど憎々しいけど、超強い!
正義漢を射殺するバーソロミュー

彼のせいで夫を亡くしたエマは、助っ人を探す旅に出るのです。ということで、メンバー紹介だッ!m9`Д´) ビシッ
夫を亡くしたエマ

最初に登場するのは賞金稼ぎのチザム。稼いだ賞金の半分を賞金首に殺された遺族にあげるハートフルな男。
賞金稼ぎのチザム

次に加わるのは、チザムが酒場で出会ったギャンブラーのファラデー。手品が得意で、軽口で周囲を明るくしたりもします。
ギャンブラーのファラデー

チザムに恩がある“伝説のスナイパー”グッドナイト。実は「PTSDで人が撃てない」という面倒なキャラ。
スナイパーのグッドナイト

その相棒は、スゴ腕のナイフ使いビリー。「暗殺者」という割には、大っぴらに殺しまくってました。
暗殺者ビリー

指名手配中のメキシカン、バスケスは「チザムが追わない」という条件で仲間入り。何気に一番良い奴っぽいムード。
流れ者バスケス

たまたま知り合った“人間の皮を着た熊”ジャック。手斧を使うワイルドな戦闘スタイルで、微笑みデブのご先祖様(ウソ)。
ハンターのジャック

最後の仲間はコマンチ族の弓使いレッドハーベスト。なんとなく仲間になってました。
戦士レッド・ハーベスト

そんな7人が横並びで歩くだけで、そりゃあ良い映画じゃないですか (・∀・) イイネ!
横並びで歩け!


正直、イーサン・ホーク演じるグッドナイトの「PTSDで人が撃てない」という設定にはイラッとしたものの、そんな彼を思いやるビリー(イ・ビョンホン)が良かったので許すとして。クライマックスの町での戦闘振りも基本的にはスゲー楽しかったんですよ。ただ、本来は超燃えるハズだったファラデー(クリス・プラット)のガトリングガンの攻略描写は強引かつ長く感じたというか。自爆自体はグッときたけど、さすがに敵が優しすぎじゃないですかね。あと、ごめんなさい、レッドハーベストと悪のネイティブアメリカンとの戦いは、あまりに取って付けた感があって、全然乗れなかったです(もう少しアイツのドラマが描かれてたなら良かったんですがー)。


いくら援護があったとは言え、ガトリングガンに近寄る展開は強引に感じましたよ。
ガトリングガン!


一番乗れなかったのが、ラストに明かされる「チザムはバーソロミューに家族を殺されて、自分も半死半生の目に遭っていた→復讐のためだった!」という事実。序盤でエマにわざわざ「復讐より正義」と言わせているので、ドラマ的にはいろいろな意味があるのかもしれませんが、僕は「アウトロー7人が“無私の心”で命を懸けた」という点に涙していただけに、「えっ、復讐のためだったの? Σ(゚д゚;)」と興醒めしちゃったんですよ…。それじゃあ、「復讐したかったワン&復讐に利用されましたシックス」じゃないかと(偏差値の低い文章)。それと、細かい部分では「出演作では高確率で半裸になる」と言われるイ・ビョンホンが脱がなかったのが残念だった…というどうでも良い不満。


例えば、ナイフで刺した敵が倒れざまに服に手をかける→破れてしまって…。
ナイフで刺す!

半裸になって「地獄へようこそ」。こんなイ・ビョンホンが観たかったよぅ(「G.I.ジョー バック2リベンジ」より)。
半裸でようこそ!


その他、「もっと『イコライザー』かと思ってた」とか「戦闘力の低い新人描写はなくて良かったけど、『荒野の七人』の『子どもに説教→子どものために死ぬ』はやってほしかった」とか「そろそろ“素手”のメンバーを入れるべきじゃないか(「荒野のドラゴン」のように)」とかとかとか。いや、スゲー泣けた&本当に面白かったし、好きなシーンも多いんですが(手品好きが災いとなって死ぬ悪党とか)、超期待しちゃった分、もっと偏差値が低い内容が観たかったというか、ド派手に突き抜けてほしかったなぁと思うところもあって、なんとなく80点という着地。なんかね、最後も「荒野の七人」のテーマで爽やかに終わるのではなく、例えばこんな曲でコッテリと終わってほしかった…というのは贅沢でしょうか。


なんか「お前は『エクスペンダブルズ』を観てろ( ゚д゚)、ペッ」なんて言われそうですな(苦笑)。




おしまい。

宇多丸師匠のわかりやすい時評がアップされたので、ぜひ読んで! 「『昔ながらの娯楽映画としての西部劇』をいまに再現したものですよ、という宣言」という分析には納得。




言わずと知れた黒澤明監督の名作。お忘れなく(イヤなリンク)。



上記の作品を西部劇にしたジョン・スタージェス監督作。続編もあるのよ。



サントラがありました。



大好きすぎるアントワン・フークア監督作。僕の感想はこんな感じ



昨年、同じような物足りなさを感じたアントワン・フークア監督作。僕の感想はこんな感じ



僕の好きな7人モノを貼っておきますね。



杉作J太郎先生の「マグニフィセント・セブン」評が素晴らしいので、ファンは必読だッ!m9`Д´) ビシッ









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