2016年10月22日

何者(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2016)
※本作は、ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いので、未見の人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、非常に面倒くさいことになっているので、あいむあらいぶさんの記事カゲヒナタさんのブログを読むと良いですぞ。
※今回の記事は、雑な下ネタが書かれていたりするので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※ムービーウォッチメンのリンクなどを追記しました(10/28)


<ザ・どうでも良い前置き>

「10月公開で観たい映画の覚え書き」では△マークを付けたけど、かなり観る気が起きなくて。最近は43歳にもなって「若い人が主人公の青春映画」を観て泣いたり笑ったり股間を固くしたりする自分をどうかと思うようになってきたし、当ブログ的には「KARATE KILL/カラテ・キル」のようなジャンル映画を推していきたいし、アップできていない感想も溜まっているので、この手の映画は避けようかなぁと。それに、予告編では「桐島、部活やめるってよ」を引き合いに出してますが、あれが素晴らしい映画だったのは吉田大八監督の手腕が大きかったりするワケで(原作も面白かったけど)。どうせ「パレード」みたいな話なんだろうし、絶対観ることはないと思っていたところ! 愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったから、思わず黒木メイサさんの旦那ライクに舌打ちですよ (゚⊿゚) チッ

この週のガチャ候補だったら、観る予定に入れてる「HiGH & LOW THE RED RAIN」「ジェイソン・ボーン」が良かったのになぁ…なんて嘆いても仕方なし。とりあえず観に行くことに決めたものの、今週は仕事がスゲー忙しくて。僕自身の担当した案件は18日で終了→19日は池袋・新文芸坐 「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」バトラー無双2本立てを観に行く気マンマンだったのに、部下の仕事を手伝わざるを得なくなって、18日と19日は徹夜するありさまですよ…。いや、これも仕方ない。頑張って片付けて、午後には落ち着いたから、早めに上がって夕方からTOHOシネマズ新宿で観ようかと思いきや! ちくしょう、土壇場でトラブルが発生して会社に戻る→チケットを無駄にしたのです!ヽ(`Д´)ノ キィィィィィ!

無駄になったチケットを貼っておきますね。
無駄になったチケット

人生で損をすることが何よりも嫌いな僕ですよ。もうね、憎悪がボーボーと燃えさかって、三浦大輔監督や原作の朝井リョウ先生にも腹が立つ感じ(とばっちり)。とは言え、こぼれたミルクは嘆いても戻らないので、気分をリセット。翌日はやっとヒマになって、ちょうど豊洲方面に用事があったので、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、念願の「メカニック ワールドミッション」を鑑賞しましてね。続けて3番スクリーンにて、やっと本作を観たのでした。

3番スクリーン、半分くらい入ってましたな。
3番スクリーン

もしつまらなかったら、加藤清澄ライクに三浦大輔監督&朝井リョウ先生を八つ裂きにするぐらいの気分でしたよ(迷惑な観客)。
八つ裂きにしたるわい!












何者

何者

2016/日本 上映時間97分
監督・脚本:三浦大輔
原作:朝井リョウ
企画:川村元気
製作:市川南
共同製作:畠中達郎、中村理一郎、弓矢政法、市村友一、高橋誠、吉川英作、坂本健、荒波修
エグゼクティブプロデューサー: 山内章弘
プロデュース:川村元気
プロデューサー:石黒裕亮
ラインプロデューサー:田口生己
プロダクション統括:佐藤毅
撮影:相馬大輔
照明:佐藤浩太
録音:加藤大和
美術:小島伸介
スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイク:梅原さとこ
装飾:石上淳一
スクリプター:田口良子
編集:穗垣順之助
音楽・主題歌:中田ヤスタカ
VFXスーパーバイザー:小坂一順
音響効果:小島彩
キャスティング:おおずさわこ
助監督:茂木克仁
製作担当:萩原満
出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之
パンフレット:★★★★☆(720円/ストレートに良い出来。ストーリーの載せ方が素敵。伊賀大介さんの話とかタメになるわー
(あらすじ)
演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。22歳・大学生の5人は、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就職活動に励むが、人間関係は徐々に変化していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




97点


とても染みる映画でした… (ノω・、) グスン


本作を観ている間の僕は「花山薫に褒められた柴千春を見ている仲間」のようだったのです。
柴千春の仲間


ハッキリ言って、三浦大輔監督を見誤っていました。よく考えたら、死ぬほど泣かされた「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の監督だったんですよね…。スゲー面白かったし、非常に痛かったし、恐ろしく心に染みました。実際のところ、本作がストライクだったのは、僕がブロガーだということも大きく関係しているので、万人がグッとくるとは言い切れないんですが、本作はネタバレを知らない方が絶対面白いのでね、未見の方はこのブログをそっと閉じて、予告編の印象のまま劇場に足を運んでいただけたらと思います。


僕の心境を代弁する烈海王の画像を貼っておきますね。
見誤っていた...


とりあえず、映画を観た人が「そんな内容だったっけ!? Σ(゚д゚;) エェッ!?」と驚くほどにストーリーを雑&ウソを交えながら書いておくと、主人公の拓人は絶賛就活中。大学の同級生&同居人の光太郎が大学最後の引退ライブが終わって就活を始めることになった上に、同じく大学の同級生で留学してた瑞月が帰国して就活をスタートして、さらに拓人たちの部屋の上に瑞月の留学仲間・理香とその彼氏・隆良が住んでいたので、「一緒に就活しよう!」みたいなことになって。適当にコミュニケーションをとりながら就活してたんですが、しかし! 瑞月と光太郎の内定が決まったりする中、拓人が里香のパソコンを見たら予測変換のせいで瑞月を妬んでいたことが発覚すると同時に、拓人が裏アカでみんなを馬鹿にしてたこと&それがみんなに読まれていたことも判明するというね ('A`) イヤーン


なんだかんだとこの5人がコミュニケーションをとりながら話は進んで行くのですが…。
就活する5人

里香から裏アカを指摘されてしまうのです!Σ(°д°;) ヒィィ!
みんなに裏アカがバレてました

拓人の心境を代弁する範馬刃牙の画像を貼っておきますね。
全部読まれていたのかー


訳知り顔で利いた風な口を叩いていたけど、実は就活2年目だった拓人が「うわぁぁぁん!ヽ(TДT)ノ」とダッシュしながら、片想いの瑞月のところに行ってみれば、彼女もちゃっかり彼の裏アカを読んでいて。でも、温かい笑顔で「(お前のそういうところは本当にダメだけど)拓人の書く芝居は好きだったヨ (^ε^し ウッフン」なんて言ってくれたので、吹っ切れた!ヽ(`Д´)ノ 場面が変わると、面接で「1分間で自分を表現してください (▽Д▽)」と言われた拓人が「僕は芝居を一緒にやっている親友がいて、あーだこーだ、あっ、1分じゃ語りきれませんでした (ノ∀`) スミマセン」なんて答えたところ、面接官ったら「話の続きが気になるので合格!m9▽Д▽) ビシッ」と内定ゲット。晴れ晴れしたムードで拓人が外に出ると、主題歌 「NANIMONO (feat. 米津玄師)」が流れて、映画は終わってましたよ。


最後は吹っ切れた背中を見せる拓人。
吹っ切れました

それを見た僕の気持ちを代弁する愚地独歩の画像を貼っておきますね。
いい背中見せやがる

中田ヤスタカさんによる主題歌 「NANIMONO (feat. 米津玄師)」を貼っておきますね↓




いろいろと良かったですよ。“今どきの「就職戦線異状なし」として楽しいというか、最近の就職事情の大変さがわかって、「これは地獄だな…(`Δ´;)」と。演出面では、序盤と終盤で光の使い方を変えたりしてたし、音楽の使い方も良かったし、とにかく細部がキッチリ作られていた印象。拓人が就活2年目の伏線の張り方も上手いし、何より最後のどんでん返しが非常に刺さったというか。「みんなが拓人の裏アカに気付きながらも触れなかった」という展開はね、「シグルイ」のあるシーン”を思い出してシンミリいたしました。


拓人の裏アカのツイートのくだりを舞台で見せるという演出もユニークでしたな。
舞台で見せる

「見て見ぬふりをする情が就活仲間にも存在した」って、何だかごめんなさい(“「シグルイ」より)。
見て見ぬふりをする情


で、キャストの配役がまた良くて、俳優さんのそれぞれのイメージも利用した感じ。特に、岡田将生さんの「知った風な口を叩くけどバカ(でも根は良い奴)」というのは、見事だなぁと。ただ、僕が一番グッときたのは佐藤健さんで、あそこまで自分のオーラを消せるのかと。ちゃんと凡人に見えて、ビックリしました。あと、二階堂ふみさんのイヤな優等生振りも素敵でしたねぇ…(しみじみ)。もうね、里香が泣き崩れる時と拓人がダッシュする時の貌は100点の素晴らしさでしたよ。それと、山田孝之さんの安定感は異常で、僕もあんな先輩がほしいなぁと思ったり(43歳の社会人の文章)。


里香が「そうしないと立っていられないからぁ… 川ノДT)」と泣き崩れる場面と…。
泣き崩れる理香

拓人がダッシュする場面の貌はマジで最高。
泣きながらダッシュ!

2人の演技に圧倒された僕の心境を代弁する松本梢江を貼っておきますね。
スゴい貌だったナ...


個人的な思い入れを書くと、まず、就職時の苦労を思い出しました。警察官になる時は実にスムースだったものの、辞めて再就職しようとした時がスゲー大変で。1999年、50社ぐらい面接を落ちて、死にたい気持ちになったのを思い出して吐きそうになりました。劇中で光太郎が内定のことを「まるごと自分が肯定された感じ」って言ってましたが、面接に落ちまくると、社会にとって自分は不要なんじゃないかと感じるんですよね、確かに。なんか当時のことを踏まえれば、学歴が低い上に40代になった今は再就職がもっと厳しい→「いくら今の仕事がキツくても辞められない」ということでね、イヤ〜な現実に向き合わされてゲッソリした次第 ('A`) ゲッソリ

そして、承認欲求の飼い慣らし方についても考えさせられたというか。ブログなんて書いているんだから、承認欲求が普通の人よりも高め濃いめ油多めなのは言うまでもないと思いますが、一応、カリスマブロガー(笑)として扱われるようになった昨今だって、自分が“何者”でもないと思って、泣きたくなる夜があるのです。というか、ハッキリ言って、仕事の方では全然結果が出せない無能な社会人なのでね(苦笑)、本当に大したことないのですよ、人として。ただ、年を重ねて、諦めたり、想像力が働くようになった分、心に折り合いをつけられるようになって。やっぱりこのブログがあることでだいぶ助けられたというか、1つの「いいね」に救われたりする。あと、”父親”になれたことは大きいかもしれない。奥さんと娘がいることを考えると、もう人生は投げ出せないものね…なんてことをダラダラ思って、涙が出たりしました。

今の若い人たちは大変だなとも思いました。就職活動の地獄振りもそうだけど、僕が若いころにネットが存在して、ツイッターとかやってたら、もっと酷い状況になってそうだもの。先日、取引先の方から田中角栄の本借りて読んだんですが、「人の悪口は言わないほうがいい。言いたければ便所で1人で言え。自分が悪口を言われたときは気にするな」というのがあって、これはその通りだよなぁと。でも、僕だってこのブログではついこぶヘイト林家こぶ平さんに対するヘイト)を書いてしまったりするし、同じ業界の同年齢の2世に嫉妬の炎を燃やしたこともあるし…。若いころだったら裏アカ作って憎悪を垂れ流したりしただろうなぁと。2ちゃんにネガティブな書き込みとかしまくったと思いますよ、間違いなく。

つーか、僕は拓人が裏アカで偉そうなことを書いててもまったくクズとは思わないどころか、差別発言を垂れ流す人とかと比べたら全然マシじゃないですか。でも、拓人自身、自分のそういう状況が良くないことはわかっていたワケで。実際、ネガティブなことに囚われていても人生は好転しなくて、彼が親友の芝居を観に行って、自分の感情と向き合ったように、最終的には現実に向き合うしかないんですよね…。ただ、そういうことって自分で気付くものだし、若いころはそういう時期があったりしても良いんじゃないかしらん。って、取り留めのない文章になってしまいましたな (・ω・;) ウーム いや、結局、本作の言いたかったのは、こういうことだと思うのです↓


柴千春の名言を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-負い目のなさが勝ちを呼ぶ!


承認欲求だろうとなんだろうと、負い目のなさが勝ち目を呼ぶ!m9`Д´) ビシッ 僕なんて仕事に家庭に趣味に友人にと、全方位的にウソをついていて負い目まみれなんですけれども(汗)、それなりに減らして、頑張っていこうかなぁと。そんなよくわからない着地を書いて、この駄文を終えたいと思います(ターリーズコーヒーでカフェラテのエノルメを飲みながらーー)。

宇多丸師匠の的確な時評がアップされたので、ぜひ読んで!
感想の続きをアップしました





朝井リョウ先生による原作小説。今、kindleで読んでます。



映画のサントラ。ちょっとほしいかも。



三浦大輔監督作。感想は書いたけど、激痛な内容なので貼りません (´∀`;) エヘヘ



朝井リョウ先生原作×吉田大八監督作。感想は書いたけど(ry



「何者」の外伝的短編集。ううむ、こっちも読むか…。



テレビで観たけど、サッパリ覚えていない映画。どんなときも、どんなときも!以津真天風に)






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