2016年02月27日

スティーブ・ジョブズ|(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2016)
※今回の記事は、映画とは全然関係のない文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※ムービーウォッチメンへのリンク等を追記しました(2/29)


<映画鑑賞前の「心のゆらぎ」について>

ごめんなさい、映画とは全然関係のない上に恐ろしく面倒くさい文章を垂れ流しますね。ダニー・ボイル監督作であり、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されたりもしたので、「観たい映画の覚え書き」では「△」をつけたりしましたが、驚くほど興味が持てなくて。いや、それなりには面白いんだと思いますけど、今の僕は「ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ」のような“雑だけど勢いのあるアクション作品”を観たい気持ちでいっぱいであり、セコイヤチョコのCMに出てた奴の伝記なんて、さっさと「どうでもいいフォルダ」にドロップしちゃいたい心境だったりしてね。

フルタ製菓のCMに出てきたのは、もちろんそっくりさんでございます (´∀`) ナァンダ
フルタ製菓のプレゼンをするジョブズ

ただ、当ブログでは実によくあるパターンですが、今週のムービーウォッチメンの課題作品に選ばれちゃいましてね…。久しぶりに「つまんねー映画を選びやがって!( ゚д゚)、ペッ」宇多丸師匠への無闇な憎悪が湧くほどであり(身勝手なリスナー)、先日、参加した「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」でも、周囲の方々に「あんな映画を観るくらいなら、2回目の『ゾンビマックス!』を観に行きますYO!ヽ(`Д´)ノ」と散々言いまくるほどだったんですけれども。あれはウソだ。

素敵すぎる動画を貼っておきますね↓(「コマンドー」より)



いや、今作に興味がなかったのは本当なんですが、やたらと「観ったくない!観ったくない!( ゚∀゚)o彡゚」(「まっくのうち!」コール風に)と連呼してたのは、KTCC(期待値コントロール)の一環。自分自身にあえてネガティブな感情を植え付けて期待値を下げることで、つまらない映画でも楽しめる確率を上げるメソッドであり、格闘漫画で例えると、「喧嘩商売」「喧嘩稼業」の富田流の無極や、「グラップラー刃牙」におけるリアルシャドーの応用、といったところでしょうか。たぶんこれを突き詰めると、最終的にはその映画を観なくても観た気分に浸れる…って、何が何やらですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

無極とはこんな原理の技…って、わからない人は「喧嘩商売」を読んで!
無極の理屈

そんなワケで、「観たくないよ~ (´Д`;) イヤーン」という気分にすっかり染まっていたんですけど、「スティーブ・ジョブズやアップル社の基本的な情報を知らないと楽しめない」なんて評判も耳にしていたので、木曜日の夜に予習として2013年公開の同名映画を観るwikipediaを読んでみたら、「ジョブズってスゴいじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」とアコガレモードに突入してしまってね。せっかく丁寧に下げてきた期待値も「2013年版より面白いのカナー (・∀・) キョウミアルー」ってな調子で一気に上昇。結局、マフラーを巻いて街へ出て、恥ずかしながらもウキウキ通りを行ったり来たりしながらTOHOシネマズ日劇に足を運んだんですが、しかし! そこで事件が起きたのです!m9`Д´) ビシッ

TOHOシネマズ日劇の3番スクリーンで観たんですが、4分の1ぐらい入ってましたかね。
TOHOシネマズ日劇

ちょっと早めに入ったので、劇場ロビーの椅子に座ってノートPCを開き、メールチェックなどをしていたところ…。ふと気付いたのです。今の己の姿が「坊主+眼鏡+黒のタートルネック+袖まくり+ジーンズ+MacBook」と、モロにジョブズのコスプレ感満載だということに!!!! Σ(°д°;) ヒィィ! なにこのジョブズ信者(笑)というか、よくよく振り返れば、前を通り過ぎた女性客の僕を見る目にどこか蔑みを感じたのは、「おやおや、この大男はさぞジョブズ好きなんでしょうね! 川`∀´) アラアラ」「でも似てるのは格好だけで、コイツの年収、ジョブズの2秒だわ!川`∀´) オホホホホホホ」なんて思われてたに違いない。もうね、とても恥ずかしくて恥ずかしくて居たたまれなくなった僕は、そそくさとPCをしまって、予告編が流れ始めた劇場に入ったものの、ジョブズへの感情は敵意200パーセント状態に変化。凄まじくムシャクシャしながら映画を観たのでしたーー。

あの女性客はリサリサのような目で僕を見ていた気がする…という被害妄想の強い文章(ジョジョ第二部より)。
三角絞めでつかまえて-冷たい目のリサリサ

そして、劇場に入った僕は「いつかティファニーで朝食を」第8巻の佐藤麻里子のようでしたよ… (ノω・、) マリチャン...
恥ずかしがる麻里子









スティーブ・ジョブズ|

スティーブ・ジョブズ|

原題:Steve Jobs
2015/アメリカ 上映時間122分
監督・製作:ダニー・ボイル
製作:マーク・ゴードン、ガイモン・キャサディ、スコット・ルーディン、クリスチャン・コルソン
製作総指揮:バーナード・ベリュー、ブライアン・ズーリフ、イーライ・ブッシュ
原案:ウォルター・アイザックソン
脚本:アーロン・ソーキン
撮影:アルウィン・カックラー
美術:ガイ・ヘンドリックス・ディアス
衣装:スティラット・アン・ラーラーブ
編集:エリオット・グレアム
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ、マイケル・スタールバーグ、キャサリン・ウォーターストン、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、リプリー・ソーボ、マッケンジー・モス、サラ・スヌーク
パンフレット:★★★★☆(720円/コラムは多いし、用語解説もあるし、歌詞も載ってて良いパンフ)
(あらすじ)
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




85点


大好きでした (´∀`) ウフフ


なんとなく岡村靖幸さんの名曲を貼っておきますね↓




いや、映画というのは本当に不思議なもので。長々と駄文を連ねたように、観る前はどうなることかと思ったんですが、予想以上に笑って泣けたからビックリというか。ダニー・ボイル監督作で一番好きな作品になったかもしれません。ちなみに「スティーブ・ジョブズ|」の「|」は、公式サイトや予告編を見るとわかるんですけど、「カーソル」だったりします…って、どうでも良いですかね。

お話は<1984年のMacintosh発表会直前><1988年のNeXTcube発表会直前><1998年のiMac発表会直前>の3幕構成で、町山さんが指摘されてたように、会話中心&人数と舞台が限られているあたりは、舞台劇っぽいなぁと。基本的にはどの幕でも、発表会前でバタコさん並みにバタバタしているジョブズに、開発技術者アンディ(マイケル・スタールバーグ)にアップル共同創業者で親友のウォズ(セス・ローゲン)、アップルCEOのスカリー(ジェフ・ダニエルズ)、元恋人のクリスアン(キャサリン・ウォーターソン)&娘リサが絡んできて、秘書的役割のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)がジョブズをフォローする…といった内容がリアルタイムに進行するのです(映画は“直前”までで、発表会自体はどれも描かれない)。雑に書くと、こんな感じでした↓


<1984年のMacintosh発表会直前>

【みなさんの主張】
アンディ→Macintoshがハローって言いません ('A`) イヤーン
ウォズ→Apple IIのスタッフに謝辞を言え!m9`Д´) ビシッ
スカリー→君と僕は気が合うようだな ( ̄ー ̄) ニヤリ
クリスアン→リサはアンタの子なんだし、金持ちなんだから、もっと養育費をちょうだい!川`Δ´) クソガ!
リサ(5歳)→「Lisa」って、アタシの名前から付けたの?(・ε・し パパー
ジョアンナ→「ハロー」なんて言わせなくたっていいし、リサにはもっと優しくしてあげて!(´Д`;し ンモウ!

【ジョブズの回答】
Macintoshに「ハロー」って言わせるのは超大事だから死んでもやるべきだし、未来を見ているからApple IIの話なんて絶対しないし、スカリーはとっても頼りにしてるし、リサはオレの子じゃないが金はもう少しやるし、「Lisa」の名前は偶然だYO!(`Δ´) カエレ!


その後の実際のスピーチを貼っておきますね↓





<1988年のNeXTcube発表会直前>

【みなさんの主張】
アンディ→「ジョブズはNeXTcubeで失敗するけど、OSをエサにアップルに買収させる」って記事があったよ (・∀・) キョウミアル?
ウォズ→お前は、自分ではコンピュータも作れなければプログラムも書けないクズだ!m9`Д´) ビシッ
スカリー→お前のせいで会社が経営難になったからクビにしただけなのに、英雄視されてるのはズルい (・ε・) ブー
クリスアン→生活保護を申請するほど困窮してるんだから、もっと養育費をちょうだい!川`Δ´) クソガ!
リサ(9歳)→一緒に住みたい… (´・ω・`し ションボリ
ジョアンナ→アンタ、いつ理想のコンピュータを作るのよ?(´Д`;し ンモウ!

【ジョブズの回答】
アンディが持ってきた記事はとりあえず取っておくとして、オレは音楽家を演奏させる指揮者のようなものなんだから自分では何も作れなくてもノー問題だし、スカリーはオレを追い出した上にウォズにバッシングさせるように圧力をかけるクズ野郎だから容赦しないし、クリスアンにはちゃんと金をやってるんだから文句を言うんじゃねーよ、でもまぁ家を買ってやるし、リサは…とりあえずノーコメント。ちなみに、オレの目論見はアンディが持ってきた記事の通りで、将来的にはアップルに復帰して理想のPCを作るのだ!(`∀´) フハハハハハハ


その後の実際のスピーチを貼っておきますね↓





<1998年のiMac発表会直前>

【みなさんの主張】
アンディ→実はリサの進学費は僕が立て替えたし、お前なんか大嫌いでした (`Δ´) シニヤガレ!
ウォズ→Apple IIのスタッフに謝辞を言え!m9`Д´) ビシッ
スカリー→いろいろあったけど、仲直りしようよ (´・ω・`) ドウ?
リサ(19歳)→アタシを認知せずに母親を侮辱してたお前は正真正銘のクズ野郎!川`Δ´) ジゴクニオチロ!
ジョアンナ→やっと成功するけど、父親として最低すぎるから、リサと仲直りして!(´Д`;し ンモウ!

【ジョブズの回答】
進学費を立て替えられたのは腹が立ったけど僕はアンディが好きだし、過去を振り返る気は1ミリもナッシング。スカリーとは僕も仲直りしたいし、ニュートンが失敗したのはタッチペンを使ってたからだよ(のちのiPhoneである)。ジョアンナの言う通り、リサとも関係を修復したいというか、本当はとても大事に思っていて、「Lisa」は彼女の名前から付けたし、5歳の時にMacintoshで君が描いた絵をずっと持ってたんだ、愛してる (´∀`) スキヨ


その後の実際のスピーチを貼っておきますね↓





正直、リサの認知問題だけで十分最低の人間であり、本来なら凄まじくイライラさせられる主人公のハズなんですが、「ソーシャル・ネットワーク」でもクズ野郎を扱ったアーロン・ソーキンの脚本が良く出来ている上に(単なる伝記ではない斬新な3幕構成に会話の妙)、役者さんたちが実に魅力的なので、なかなか面白く観られちゃうという不思議。キャスティングの際に似てる似てないは気にしなかったそうですが、主演のマイケル・ファスベンダーはとにかくチャーミングでカッコイイし、脇を固める人たちも本当に素晴らしいし…(しみじみ)。122分間、テンポの良い会話劇を堪能させていただきましたよ。


ジョブズを演じたファスベンダー、似てないけどカッコ良かったですね~。そしてこれとほぼ同じ格好をして観てました… (´Д`;) ハズカシイ...
ジョブズ(ファスベンダー)

ケイト・ウィンスレットも最高でした。ジョアンナは実在するものの、いろいろな女性の役割や性格を合わせたキャラだとか。
ジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)

アンディ役のマイケル・スタールバーグもいい味出してました。「ハロー」問題で困る姿が可愛かったなぁ。
ハローをどうするか問題

高校からの親友ウォズ役のセス・ローゲンもさすがでしたね。「コンピュータは芸術じゃない」→「FUCK!」のやり取りが好き。
ウォズ(セス・ローゲン)

スカリーを演じたジェフ・ダニエルズも渋かった…って、違う映画を貼っちゃった!(わざとらしい文章)
Mr.ダマーのジェフ・ダニエルズ


まぁ、不満もあって。途中で回想シーンが入ったりとか、イメージ的にジョブズの顔がアップになったりとか、そういう流れが止まる部分はあまり好きじゃなかったです。それと「ジョブズが素直になってリサに心情を吐露して、彼女が5歳の時に描いた絵を渡すラスト」に関しては、唐突な感じは否めないなぁと。ただ、僕も4歳の娘を持つ身なのでね、すっかり感情移入して観たところが大きくて。最後は「ずっと”過ち”扱いされてきた大金持ちの娘の心がやっと救われる場面」だと思って、スゲー泣いちゃいました。


これを最後に持ってくるのは卑怯だけど超泣いた!(ノДT) ウエーン
5歳のリサが描いた絵


それと、社会人なら、良くも悪くも「自分と仕事」ということを考えさせられますよね。前も書いた気がしますけど、そこそこ成功している会社の社長と飲んだ時、「『家庭が一番』なんて言うような男はダメだ!(`Δ´) クソガ!といった説教をされたことがあって。嫌われても疎まれても、お金を稼いで、子どもにさまざまな可能性を作ってやることが父親の務めなんだと。僕ももっと仕事に打ち込むべきなんだろうなぁ…というか、それ以前のレベルであって、こんなブログを10時間も掛けて書いている場合じゃないんでしょうな… ('A`)


ちなみに、宇多丸師匠の評で知りましたが、このスピーチの原稿をアーロン・ソーキンが頼まれてた…というのは面白いですな。




何はともあれ、観る前はあーだこーだと文句を言ったり、宇多丸師匠を逆恨みしたりしましたけど(苦笑)、僕は大好きな映画でしたヨ (´∀`) アラアラ まぁ、2013年の映画ですら「Appleの歴史を知らないと、わけがわからない」なんて批評がありましたが、今作はジョブズやアップルについて何も知らない人が観たら、さらに何が何やらな状態になる可能性が高いと思います。ただ、wikipediaだけでもザッと目を通しておけば、それなりには楽しめるんじゃないかしらん。それにしても、昔と違って多くのことが記録として残っている分、どうしたってネガティブな情報も溢れてくるワケですが、それでもたくさんの人からすでに「偉人認定」されているジョブズはスゴい人だなぁとあらためて思ったり。


誰だって叩けばホコリは出ますものね(「逆境ナイン」より)。昔の偉人だって相当酷かったんでしょうな。
たたけばホコリが出る!


おしまい (´∀`) スキヨ

宇多丸師匠の的確すぎる時評がアップされたので、チェックしてみてくださいな。あらためて考えると、ジョブズ版「そして父になる」ってことなんですかね~。




近年に観て良かったダニー・ボイル監督作。僕の感想はこんな感じ



映画の元になった原作本。読みたいけど、2巻もあって長そうなんだよなぁ。



サントラでございます。ボブ・ディランの曲は一曲だけ収録されなかったそうです。



ジョシュア・マイケル・スターン監督×アシュトン・カッチャー主演作。まぁまぁな感じ。



誰もが連想するであろうデヴィッド・フィンチャー監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく貼っておきますね。過去を掘り返されて、偉人も大変ですな。






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