2015年10月03日

キングスマン(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
キングスマン

キングスマン

原題:Kingsman: The Secret Service
2014/イギリス 上映時間129分
監督・製作・脚本:マシュー・ボーン
製作:デビッド・リード、アダム・ボーリング
製作総指揮:マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ、スティーブン・マークス、クラウディア・ボーン、ピエール・ラグランジェ
原作:マーク・ミラー、デイブ・ギボンズ
脚本:ジェーン・ゴールドマン
撮影:ジョージ・リッチモンド
美術:ポール・カービー
衣装:アリアンヌ・フィリップス
編集:エディ・ハミルトン、ジョン・ハリス
音楽:ヘンリー・ジャックマン、マシュー・マージソン
アクション監督:ブラッドリー・ ジェームス・アラン
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ソフィア・ブテラ、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ハミル、ソフィー・クックソン、エドワード・ホルクロフト、サマンサ・ウォーマック、ジェフ・ベル、ビョルン・フローバルグ、ハンナ・アルストロム、ジャック・ダベンポート
パンフレット:★★★★(720円/監督インタビューとコラム3本は読み応えアリ。企画ページも良い感じ。新宿では売り切れていたけど、上田で買えて良かった…
(あらすじ)
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※ごめんなさい、今回はアップまで時間がないので、リンクやジャン=クロード・ヴァン・ダムの画像などは後で追加する予定です→いろいろとリンクや画像、文章を追加しました(10/5)。

「キック・アス」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」で僕のハートをわしづかみにしたマシュー・ボーン監督が撮った「アクション満載のスパイ映画」が面白くないワケがないということで、前売り券を購入。仕事やら何やらでなかなか観に行けなかったんですが、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったので、先日、やっとTOHOシネマズ新宿で観て来ました。スゲー面白かったです!(*゚∀゚)=3 ムッハー 今週は仕事やら何やらでバタバタしているので、短めの感想を残しておきますね。


TOHOシネマズの9番スクリーン、かなり入ってました。人気高いのかな?
9番スクリーン


もうね、アクション設計がとにかく最高。序盤のランスロットによる教授救出アクションや「イコライザー」を思わせるパブでのゴロツキ退治が良くできていたのはもちろんのこと、ゴロツキどもからエグジーが逃げる場面をワンカットのパルクールでサラリと見せるとか、いちいち気が利いてる感じ。白眉は教会の殺戮シーンで、「戦闘力の高い人が良心の呵責ゼロの暴力装置と化す場面」を長回しでキッチリと見せていて、感動で涙が出ました。アクションを担当したのは「キック・アス」でも組んだブラッド・アランだそうですが(最近は同じイギリスが舞台の「ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!」などを担当)、マジで素晴らしい仕事をしたというか。さすが北京業余体育学校出身者、ですな(知った風な口調で)。


パブでの戦闘、スマートで素敵でしたね~。
パブでの格闘

ただ、僕が感動したのは教会の殺戮シーン。コリン・ファース、頑張ったよなぁ。
教会の殺戮シーン

教会の殺戮シーンで流れるレーナード・スキナードの「フリーバード」を貼っておきますね↓




そして、コリン・ファースが超カッコイイ。今までは「何かとメソメソする中年」といった舐めたイメージしかありませんでしたけど(酷い言いぐさ)、「なにこの戦闘力の高い紳士!Σ(゚д゚;)」と終始驚きっぱなしでしたよ。この役のためにマシュー・ボーン監督から6ヵ月のトレーニングを要求されて見事にクリアしたみたいですが、名優にこんなスゴいアクションをこなされたら、アクション畑のスターたちはどうすれば良いのかと。正直、「カッコイイ…けど悔しい…でもカッコイイ… (ノω・、) クヤシイ」と複雑な気持ちになったというか。ちくしょう、今はすっかりコリン・ファースLOVEであり、昔の何かとメソメソしていた出演作ですら見直したい気持ちになっているし、「娘が誘拐されて、実はスゴ腕の戦闘マシーンだった英国紳士が96時間以内に救出しに行く主演作」とか観たくて仕方ないのでした。


パンフに書いてあって気付きましたが、「裏切りのサーカス」でも“仕立屋”だったのは面白いね。
三角絞めでつかまえて-怪しい人2 テイラー

ただ、さすがのコリン・ファースもこのアクションは真似できないのではないかな?…という安い対抗意識(「マキシマム・ブラッド」より)。
開脚シーン


物語自体も好きでしたよ。「キック・アス」もそうでしたが、途中で「スゴ腕の師匠」的なキャラが退場するというのは、「よくある話じゃないかー♪ 川 ゚д゚)」と日吉ミミさんが歌うほどに「若者の成長譚」には付きものですよね。敵がスティーブ・ジョブズもどきなのも今どき感があって良かったなぁ(ただ、サミュエル・L・ジャクソンはそういう人には見えないけど)。「人類を殺し合わせる兵器」というのは島本和彦先生の名作「風の戦士ダン」の破滅兵器を思い出しました。笑ったのが「自分たちだけ助かろうと思った上流階級のクソどもの頭が爆裂していく展開」で、その”ざまぁ感”はなかなか爽快でしたね。エピローグ、ハリーのパブでの戦闘をなぞるように、今度は成長したエグジーが同じように戦って終わるオチも、上手いと思ったり。

その他、「『マイ・フェア・レディ』は観てるのか」といった台詞や、「メンバーが円卓の騎士になぞられている」とか「仕立屋が秘密基地への入り口」とか「善側も悪側も国や政府と関係のない“金持ちが作った組織”」といった設定、「防弾&銃になる傘」といった秘密兵器の数々など、いちいち軽妙洒脱で良い感じなんですよね~。キャラクターも最高で、キングスマンのハリーやランスロットは惚れ惚れするほど素敵だったし、両足の義足で人間を真っ二つにするガゼル(ソフィア・ブテラ)は「殺し屋1」の高性能&女性バージョンみたいでスゲー良かったです。


ガゼル、欲を言えばもうちょっと戦闘を見せてほしかったカナー。
ガゼル

防弾傘を始めとする秘密兵器の数々はワクワクしましたな!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!
弾丸を発射する防弾傘

ちなみに“ナイフが出る靴”を観た時は「ヴァン・ダムの『サイボーグ』オマージュじゃん!」と興奮したものの…。
サイボーグのナイフ靴

よく考えれば、元ネタはこちらでした (ノ∀`) ハヤトチリ
007のナイフ靴


役者さんたちも良かった! コリン・ファースはさっき書きましたが、すぐ死んじゃうけどランスロットを演じたジャック・ダベンポートに、実は裏切っていたキングスマンの長アーサー役のマイケル・ケイン、なんかスパイ映画でよく観る気がするマークストロングとかもハマッてましたな。エグジー役のタロン・エガートンに関しては、無名の彼を抜擢したことが映画のテーマにも合っているというか。パンフに載ってたマシュー・ボーン監督の発言を抜粋してみますね↓


(´_ゝ`)
タロンをキャスティングしたのは、適役だったからというシンプルな理由だ。ソフィーもそうだね。
キャスティングは映画作りの一番大事な要素だよ。
ハリウッドは知名度のある役者をキャスティングしたいがために、ミスキャストする傾向にある
僕はそれぞれの役にちゃんと合った俳優をキャスティングすることを鉄則にしている。



こういうのって、マシュー・ボーン監督が①実力を備えていて、しかも②結果が伴っているから堂々と言えるんでしょうけど、至極真っ当な発言というか。まぁ、映画は「ヒットしてナンボ」なだけに、理想を市場原理といかにすり合わせていくかって話ではあると思いますが…。日本の映画界もちょっと考えてほしいというか、特に日本語吹替版の芸能人起用とかはせめて声が合った人を選んでほしいものですな。


タロン・エガートン、監督の期待に対して、十二分に応えたのではないでしょうか。
エグジー(タロン・エガートン)


ということで、基本的にはストライクな作品だったんですけれども。ハッキリ言って、あまりにもコリン・ファースが素敵すぎて、彼が死んでからはテンションが落ちてしまったりもして… (´・ω・`) ションボリ いや、彼の死は物語上、絶対必要ではあるものの(前述の「キック・アス」では、ビッグダディが死ななかったら話が進まないワケだし)、エグジーだと物足りなかったんですよね。というのは、選抜されるための訓練シーンはそこそこ描かれていたものの、例えば、クライマックスにあれほどの戦闘力を発揮するための特訓はなかったじゃないですか。


ちなみに「飼っていた犬を殺せ」的な命令を“良い側の組織”が下すのは初めて観たかも。
エグジーとパグ


僕はランスロットやハリーの人智を越えた戦闘力を目の当たりにして、きっと「リベリオン」<ガン=カタ>に匹敵する格闘技術を修得するシーンがあるのだろうと期待していたのに(仕立屋が仕事中に隠れながら修得した殺人スキル<キングス・フー>とか)、結局、そんな場面もないままにそれなりの戦闘をこなすから、いくら元軍人設定とはいえ疑問に感じたというか。なんか主人公贔屓な感じがして乗れなかったのです。最後、スウェーデンの王女とのアナルセックスオチにしても、僕は全然興味がないので、ちょっと引いちゃったし…(どうでも良い文章)。


こういう格闘スキル説明シーン&訓練シーンがあったら、飲み込めたんですが…(「リベリオン」より)。




その他、「『マナーが紳士を作る』っていう台詞自体はグッときたけど、なんか具体性がない」とか「上流階級の奴らの頭が吹き飛ぶ場面は好きではあるものの、カラフルなキノコ雲は露悪的すぎてちょっと合わなかった(BGMがすでにふざけているのに)」とか「少し『R100』を思い出した」とか「そもそもあんなチップを頭に入れないだろ」とか「ロキシーは活躍もピンチもどうでも良かった」とか思ったりもしましたが、まぁ、良いザンス。ちなみに原作漫画はそれなりには面白いけど、映画の方が良くできている印象。ただ、マーク・ハミルをさらう理由に関しては、原作の方が好きです(ボスがオタクだから好きな人を守るために拉致しようとした)。


なんとなく思い出したので、「来て来てあたしンち」を貼っておきますね↓




って、いろいろ書いちゃいましたが、エンドクレジットでの母親への謝辞はちょっとしんみりしたし、アクションとコリン・ファースは100点の映画!m9`Д´) ビシッ なんと「キングスマン」続編の舞台は日本英国紳士vs忍者が描かれることは確定済みなのでね(勝手な決めつけ)、ぜひコリン・ファース演じるハリーには生きていてほしいと心から思っている次第でございます。

宇多丸師匠の実にわかりやすい時評がアップされたので、ぜひ聴いて! 「ムーンレイカー」とか全然覚えてないや… (´∀`;) エヘヘ




サントラ。スゲー良さそう。



マーク・ミラーによる原作漫画。映画と比べてみると面白いです。



マシュー・ボーン監督の前作。僕の感想はこんな感じ



マシュー・ボーン監督作では、やっぱりこれが一番好き。



宇多丸師匠曰く、今作のオマージュが多いとか。これ、観たことあったっけ… (・ω・;) ウーン



この号のスパイ特集が非常にタメになって面白かったです。








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