KIRI 「職業・殺し屋。」外伝(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

KIRI 「職業・殺し屋。」外伝(ネタバレ)

KIRI 「職業・殺し屋。」外伝

KIRI 「職業・殺し屋。」外伝

2015/日本 上映時間77分
監督・アクション監督:坂本浩一
原案:西川秀明
脚本:伊藤秀裕
脚本協力:江良至
企画:加藤和夫
プロデューサー:中野剛、糸井美喜
ラインプロデューサー:高瀬博行
撮影:百瀬修司
照明:太田博
録音:山口満大
美術:畠山和久
編集:目見田健
装飾:田仲正彦
ヘアメイク:内城千栄子
衣装:岡本佳子
コスチュームデザイン:YOU-KO
音楽:MOKU、岡出莉菜
主題歌:lecca
助監督:伊藤良一
スクリプター:内田智美
出演:釈由美子、久保田悠来、文音、水崎綾女、小宮有紗、荒井敦史、月岡鈴、大西結花、倉田保昭、村野武範
パンフレット:★★★(700円/ページは少ないけど、原作者のイラストがあったのは良い感じ)
(あらすじ)
キリ(釈由美子)はプロの暗殺者として育てられた。ボス(倉田保昭)からの依頼を受け任務を遂行する日々。そのキリには守る存在があった。妹のように可愛がっているルイ(文音)だ。ルイもキリと共に暗殺者として育てられたが、厳しい訓練にルイは徐々に心のバランスを崩していく。そして凄惨な事件に巻き込まれ母親(大西結花)を喪い、ルイも声と右腕を失う。ルイを守りきれなかったキリは、復讐を誓い犯人を捜していた。キリは、闇の殺人請負サイト「殺し屋。」に目をつける。ケイ(荒井敦史)とアヤコ(月岡鈴)が管理するこのサイトでは、提示された依頼料より最も安い金額で競り落とした人物が殺人を遂行できる逆オークションが行われていた。殺し屋として暗躍するのは、ワイヤー使いのリョウ(久保田悠来)、締め技を得意とするシオリ(水崎綾女)、刃物仕込みのシューズを使うメグミ(小宮有紗)たちだ。倒すべき犯人はこの中にいるのか?キリの監視は続く。ある日、殺人請負サイト「殺し屋。」に新たな依頼が入る。しかし、落札者はルールを無視しターゲット以外の人間も惨殺。遺体の両目は潰されていた。その手口こそ、キリが長年捜しつづけた敵(かたき)の手口であった――。犯人は一体誰なのか? キリの復讐が始まる!(以上、公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




65点


もうすっかり劇場公開は終わってしまったんですが(汗)、感想をアップしておきますね。最初は観ようかどうか迷ったものの、「坂本浩一監督作は劇場で観る主義&釈由美子さんのアクション主演作「修羅雪姫」がそんなに嫌いじゃない」ということで、やっぱり鑑賞することにしまして。映画の日に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「海街diary」を観た後、池袋HUMAXシネマズに足を運んできました。それなりに楽しかったザンス (・∀・)


池袋HUMAXシネマズは割引サービスが少ないのが難点(意地悪な指摘)。
池袋HUMAXシネマズ

劇場は3分の1ぐらいの入りでしたよ。
21時からの回


予想通りの東映Vシネマ感溢れる作品でして。もともと「職業・殺し屋。」という漫画があって、それを原案にした外伝ということなんですが、こういう動画を観た感じ、かなり別物というか。例によって、低予算ながらも安定した“格闘アクションに特化した坂本浩一監督作”に仕上がっておりました。


原作漫画の「絶叫劇CD」動画を貼っておきますね↓ 映画と全然違うな… (・ω・;) ウーム




一応、あらすじを書いておくと、基本的には「プロの暗殺者キリが“殺し”の任務を果たしながら、妹のように思っているルイの右腕とその母親の命を奪った殺人鬼を探す」というストーリーがあって。そこに、たぶん原作に出てくるっぽい殺し屋キャラのリョウ&メグミ&シオリの話が絡む感じ(未読なので詳細は不明ですがー)。ハッキリ言って、登場人物が少ないので犯人はバレバレというか、結局、殺人鬼の正体はルイの“もう一つの人格”でして。最後はキリが泣く泣くルイを倒すと、そこに殺し屋のリョウが現れてバトル→水入りで引き分け! (`∀´)人(´∀`し シカタナイネー 最後は「オレたちの戦いはこれからだ!」的な雰囲気で終わってたような気がします(キリが主人公にせよ、リョウたちが主人公にせよ、続編が作りやすそうな終わり方)。


犯人はこの人…って、みんなすぐ分かったよね。
文音さん


格闘アクションは、いつもの坂本風味に「アジョシ」やら「ザ・レイド GOKUDO」やらのナイフ戦闘要素を加えていて、Vシネマの限界はヒシヒシと感じつつも、全体的には悪くなかったんじゃないかしらん。特にクライマックスのキリvsリョウは「どうせ引き分けなんだろうな」感はありながらも楽しめました。釈由美子さんが披露する十二騎神道流の型も面白かったですね~。志穂美悦子さんのご息女である文音さんも結構良くて、これからもアクション系で頑張ってほしいと思うんですが…どうなんでしょうか。


ファーストコンタクトではまったく敵わなかったリョウがキリに再度挑むという流れは好みでしたよ。
リョウvsキリ

釈由美子さんが学んでいるという十二騎神道流の動画も貼っておきますね↓




ただ、僕的にはリョウを始めとする殺し屋集団の方が、キャスト&物語的に乗れたというか。「より安い金で殺人を請け負う殺し屋たちの『必殺仕事人』振り」がスゲー楽しかっただけに(クズなホストや金持ちのボンボンやヤクザが惨殺される!)、ごめんなさい、「こっちの3人の話だけでいいのに… (´・ω・`)」と思いながら観てましたよ。キリが所属する暗殺集団って、微妙に正義ぶったムードが漂っていて胡散臭いというか…。大西結花さんが演じるルイの母親なんて「娘を暗殺者集団に入れる」という超最悪なことをしている割に“ちょっと良い母親”風な雰囲気だから、かなりイラッといたしました。キリのボスが倉田保昭さんだったのは素敵でしたけどねー。


倉田保昭さんはこういう作品にバンバン起用してほしいですな。
倉田保昭さんがボス役


なんて言うんですかね、例えば、逆オークション(落札金額が安い奴が殺しの仕事を請け負える)に入札する殺し屋の数の少なさとか残念だし、「ゴーバスターズ」のヨーコ役だった小宮有紗さんがエロい殺し屋メグミ役を演じるのは複雑な心境だったりしたんですが、基本的には嫌いじゃなかったです。でも、もし続編を作るなら、久保田悠来さんたちを主演にした「必殺仕事人」的な内容に特化してほしいかなぁ。坂本監督作や出演者のファンの人なら観ても損はないだろうし、アクションファンなら志穂美悦子さんのDNAを受け継ぐ文音さんのバトルはチェックしといた方が良いかもね (o^-')b カーモネ!




西川秀明先生の原案となった漫画。一度読みたいとは思っているんですが…。



佐藤信介監督×釈由美子さん主演作。アクション監督はドニー・イェン兄貴! 戦闘力が低い伊藤英明さんにイラッとしました。



久保田悠来さん主演の「仮面ライダー鎧武」外伝。早く観なくちゃ…。



「キリ」と聞くと思い出すのはこれだったり。昔は「笑う牛」が怖かったんだよなぁ。