2015年03月04日

ジョーカー・ゲーム(ネタバレ) 

テーマ:新作映画(2015)
※今回の記事は、この映画が好きな人も嫌いな人もイラッとする気がするので、読まない方が良いです。








ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム

2015/日本 上映時間108分
監督:入江悠
原作:柳広司
脚本:渡辺雄介
製作:中山良夫、市川南、藤島ジュリーK.、薮下維也、柏木登、桜井徹哉、井上伸一郎、吉川英作
ゼネラルプロデューサー:奥田誠治
エグゼクティブプロデューサー:門屋大輔
プロデューサー:藤村直人、甘木モリオ
撮影:柳島克己
美術:小島伸介
照明:鈴木康介
編集:松竹利郎
録音:橋本泰夫
編集:辻田恵美
音楽:岩崎太整
主題歌:KAT-TUN
キャスティング:杉野剛
ポストプロダクションスーパーバイザー:大屋哲男
VFXスーパーバイザー:道木伸隆
スクリプトスーパーバイザー:新玉和子
装飾:酒井拓磨
スタイリスト:荒木里江
音響効果:伊藤進一
アクションコーディネーター:川澄朋章
プロダクションマネージャー:大西洋志
出演:亀梨和也、深田恭子、伊勢谷友介、小澤征悦、小出恵介、山本浩司、渋川清彦、リチャード・シェルトン、ジャスパー・バッグ、リチャード・モス、田口浩正、光石研、嶋田久作、千葉哲也
パンフレット:★★★(720円/インタビューにコラム、相関図に原作者のコメントもあって良い感じ)
(あらすじ)
第2次世界大戦前夜の陸軍士官学校。上官の命令に背き、極刑となるはずだった嘉藤は、陸軍内に極秘裏に設立された諜報組織「D機関」の結城中佐に助けられる。数々の訓練を経て諜報員となった嘉藤は、初めての任務として、米国大使グラハムが持つ「ブラックノート」と呼ばれる機密文書を奪取するよう命じられる。しかし、そんな嘉藤の前にグラハムの愛人でもある謎の女リンが立ちふさがる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、ゲスな下ネタやくだらない文章が多く書かれているので、本当に読まなくて良いというか、この映画に好感を持つ人はそーす太郎さんのブログを、嫌いな人は映画評論家・柳下毅一郎さんの批評を読むと良いザンス。

新宿ピカデリーユナイテッド・シネマ豊洲で計2回観てきました。僕は好きでしたヨ… (´∀`;) エヘヘ


新宿ピカデリーのロビーにはこんな立て看板がありまして。
こんな立て看板

スクリーン6はそこそこ混んでたような。
新宿ピカデリーのシアター6

UC豊洲ではスクリーン5。こっちも半分くらいは入ってました。
豊洲ではスクリーン5


ううむ、なんで思わず小声で書いてしまったのかというと、周囲の評判が悪いからーー (ノД`) 僕は結構楽しかったので、最初はカタカナで悪評を笑い飛ばそうと思ったのですけれども、タマフルトップ5オフ会ではかなり叩かれていたみたいだし(その時は未見だった)、スターリング・エレファントさんは激怒してたし、ツイッターで相互フォローさせていただいている方たちの意見を斜め読みしたらキツめのことが書いてあったし…。何だか自分に自信がなくなって、あらためて観に行ってみたら、やっぱり「そこそこ面白いじゃない! (´∀`) スキヨ」という着地だったものの、正直なところ、今も確信が持てないというアンニュイなアタシ(42歳の中年男性による文章)。


なんとなくカタカナで悪評を笑い飛ばすジャック・ハンマーを貼っておきますね。
評判ノ悪イコトダゼ


だから、今回はとりあえず、故やなせたかし先生が提唱されたAPMTメソッドに則って、「いいことだけ思い出せ!(o^-')b」という感じで文章を書きながら自分の気持ちを整理しようと思います。



<① 主人公がドジッ子なのが良かった!(o^-')b>

いや、オープニング、“トラックの窓ガラスに頭を打っただけで死亡する上官”に関しては、結構ガッカリしましたよ。その後、死刑が決まって、亀梨和也さん演じる主人公が「目隠しを取ってくれ」なんて言ったくせにギュッと目をつぶるのもどうかと思いました。で、目を開ければ、上官の結城(伊勢谷友介)が「(スパイを)やらないか ( ̄ー ̄) ニヤッ」とスカウトしてきてまして(余計なリンク)。

ここの結城登場シーンは、ケレン味があって好き。
死刑を直前でストップ!

要は“「死刑されるかと思いきや、目を開けたら目の前に結城がいた」という展開を派手に見せたかっただけの雑な脚本”とも言えるんですが、しかし。それとともに「自分で言い出してみたけど、やっぱり怖くて目をつむっちゃうよぅ… (´Д`;) イヤ-ン」という主人公の迂闊さを表現したのではないか? この映画全体を振り返ってみると、主人公は基本的な能力は非常に高いものの、スパイとしては隙が多くてドジなんですよ。

というか、この映画は「ドジッ子が初任務で頑張る」という「はじめてのすぱい」なのではないか。深キョン演じる“女スパイ”リンのハニートラップにまんまと引っ掛かるだけでなく。例えば、MI5に追跡されるシーンでの“早着替え連発”はまったく意味がないように見えますが、あそこは「覚えた技術を使ってみたけど、焦ってタイミングが掴めなくて、追っ手を全然振り払えないよぅ… (´Д`;) ドウシヨウ」という「はじめてのとうそう」。むしろ「おやおや、嘉藤くんったら、そこで着替えて本当に大丈夫なのぉ?」なんて近石真介さんのナレーションをかぶせるような場面なんですね。

必死に逃げる嘉藤。BGMは「ドレミファだいじょーぶ」だッ!(ウソ)
はじめてのとうそう

あの“深キョンとシーツにくるまってムダにイチャイチャする割には「核心」に踏み込まない濡れ場”には、ごめんなさい、なかなかイライラしたものの、実は童貞ゆえの「はじめてのぺってぃんぐだと思えば、微笑ましく見えるじゃありませんか (´∀`) キニシナイデ! 乱雑なテーブルの上を一瞬で記憶できるほどの能力があるくせに、MI5のアジトの地図を持って行ったくだりも、「はじめてのてきち」で緊張して本領発揮できなかったのだろうし…。これは決してネタで書いているのではなく、一見すると“澄まし顔のキザ野郎”に見えがちな亀梨さんに“ほつれ”を作ることで、観客に好感を抱かせようとしたのではないか…という勝手な推察。まぁ、それが万人に届いたかどうかは別としても、僕は非常に楽しかったです。

深キョンとの微妙に長いラブシーン。亀梨さんと立場が代われるのなら5万まで出す!(ゲスな文章)
はじめてのぺってぃんぐ



<② ケレン味重視で良かった!(o^-')b>

スパイモノには「裏切りのサーカス」みたいな「渋めのリアル志向」もあれば、007シリーズが代表する「派手なエンタメ重視」もあって。で、今作はどうかと言えば、「エンタメ云々」以上に「いんだよ、細けぇ事は! m9`Д´) ビシ」って感じ。秘密機関のハズなのに、思いっきりドアに「D」って書いてあったり、軍服で普通に出入りしてたりとやりたい放題であり、なんとなく「ミッション:インポッシブル」シリーズの中で一番ケレン味の強いジョン・ウー監督作の雑さを思い出しました。

扉にちゃんと「D」って書いてあるから、部屋を間違える心配はないのさ。
扉に「D」

だが、それがいい ( ̄ー ̄) ニヤッ なんて言うんですかね、こんな気楽に味わえるB級テイストのスパイアクションなんて、最近の邦画では観られないじゃないですか、たぶん。D機関での“ワンカット風に見せる訓練シーン”はスゲー良かったし、「プロジェクトA」有名なチェイスシーンや(麻雀をやっている人の邪魔をして「ごめん、いい手なのに」とか言うのが好き)、「リベリオン」序盤のマズルフラッシュシーン取り入れつつアレンジして見せていたのも好みでしたよ。

実にユニークだったワンカット風の訓練描写。乱取りの最中でもリンゴを食ってる人が気になったり。
D機関の訓練描写

本音を書くと、アクションシーンはもう少し頑張ってほしかった。例えば、2回ある諜報員キャンベル(ジャスパー・バッグ)とのバトルは「シリアスにとらえると迫力不足だけど、それほどコミカルなワケでもない」という感じで、中途半端な出来に見えちゃいました… (´・ω・`) ただ、洋なしで防御した場面は好きだし、深キョンが次々と刃物を出した上にキスをして毒薬を飲ませようとするところは意表を突かれたし、亀梨さんが顔のツボが書かれている布の上から雑魚に正拳突きを叩き込む場面とかも良かったし、プラスマイナスするとプラスの印象ではあるんですがー。

洋なしで防御するところは好きだけど、もう少し練ってほしい感も。画面が暗くて観づらかったのも残念。
洋なしで防御

深キョンが刃物を奪われては新しい刃物を繰り出すのはユニークでしたな。
vs深キョン!

その他、「ジョーカー・ゲーム」なんてタイトルの割には思ってた以上に頭脳戦要素がないんですけど、例えば「通常のモールス信号はわざとミスをする→ミスがない時は敵に捕まっているSOS→スリーパー(隠れ諜報員)が動き出す!」なんて設定は結構感心いたしました。クライマックス、「敵のアジトを爆破しながら時計台の上から脱出する」なんてスパイにあるまじきド派手な脱出をするところも含めて、僕にはストライクでしたね。



<③ 深キョンが素敵だった… (´Д`;)>

普段はそんなに意識しているワケじゃないんですけど、深キョンって可愛いね (〃∇〃) デヘヘ この際、作品の出来不出来ヒデキは置いといて(1つ無駄なボケ)、メイド服、チャイナドレス、ボーイッシュなシータ服など、彼女のコスプレ三昧にやられてしまって…。彼女自体はこの映画の異物ではあるものの、例えば拷問部屋になぜか深キョンにピッタリの服が用意されていたりするのも、スムースに許せちゃったどころか、むしろ「よくぞ用意しておいた!ヽ(`Д´)ノ」という心境に。もう少しキャラ設定に「ヤッターマン」の時のドロンジョ要素があったら、最新写真集「Down to earth」を買っていたところでしたよ (;`∀´) アブナカッタゼ

今作は終わり方がモロに「ルパン3世」っぽいだけに、「もし実写版の峰不二子役を深キョンがやっていたらーー?」と妄想したのは僕だけじゃないハズ。正直、「なんで服着たままムチ打たれてんだよ!」と思ったりはしたけれど、あらためてファンになっちゃいました…って、なにこの文章 ( ゚д゚)、 ペッ

まったく関係ありませんが、名曲「最後の果実」を貼っておきますね↓





そんなワケで、個人的に良かったところをダラッと書いてみましたけど、納得がいかない人の気持ちもわかるんですよ(突然、すり寄った文章)。例えば、時計台で迎えるラスト。「『死ぬな、殺すな』がモットーなのに、大爆発させるなんてダメだろ!」という意見には「だって、自分の命が危なかったのだもの (ノ∀`) ゴメンネ」ってことで良いと思うんですが…。その爆破に至る過程で、「投げたライターが火薬に着火する」「火薬が途切れているところにリンの写真が飛んでくる」という2つの偶然に助けられるのは、確かに微妙ですよね。とは言え、あの場面、僕は落ちていくライターを観て、思わず唸ったのです。「あれこそが世にきく点火操弾!! Σ(゚д゚;) ヌゥゥッ」と。


階下に落ちていくライターを目の当たりにして…。
落ちていくライター

僕は思わず、こんなことを口走ってしまったのです。
あれは点火操弾!!

民明書房の解説を貼っておきますね。
点火操弾とは


って、この程度のコラを作るのに4時間もかかったという苦労話は置いとくとして。確かに上記の2つは「偶然にも程がある」とは思います。でも、大爆発に巻き込まれた敵のボスがプールに落ちて生きていたり、車が爆破されて死んだと思っていた仲間たちが耐火シートのおかげで助かっていたりする世界観は、どことなく「男塾」を連想させてくれてね…(しみじみ)。なんかね、多少おかしいところがあっても、むしろ「なんという悪運の強い奴……!! (`Δ´;)」なんて優しい気持ちになれた42歳の春なのでしたーー。


“谷底に落下したにも関わらず昇龍風のおかげで助かった富樫源次”を見た時の伊達臣人のコメントを貼っておきますね。
悪運の強い奴


何はともあれ、「伊勢谷友介さん、超カッコ良かった!ヽ(`Д´)ノ」とか「いくらD機関がすごくても、2人で陸軍の部隊を密かに片付けるのは無理だろうし、彼らは翌朝目覚めた後、どうなったのよ?」とか「モロに「M:I」シリーズっぽいイントロが流れたのは笑った」とか「杉作J太郎先生も軍隊のお偉いさん役で起用すればいいのに…」とか「僕も深キョンの指の血を吸いたかった…」とか「外人俳優たちが“安い雰囲気”なのもジャッキー映画オマージュ?」とか「最後に小出恵介さんが出てくるのはミエミエだったけどうれしかった」とか、書きたいことはいろいろあるんですけど、面倒くさいので割愛!ヽ(`Д´)ノ 一応、オチを書いておくと、結城の罠によって陸軍幹部は顔真っ赤状態になり、嘉藤たちは「待てー、ルパーン!」って感じでMI5に追われて、エンドクレジットに突入。KAT-TUNの主題歌、イントロが映画の雰囲気と合っていて、非常に心地よく聴けました。


伊勢谷友介さん、四乃森蒼紫役といい、最近はマジでストライクすぎる男だったり。
結城


なんて言うんですかね、僕的には変にウェットになって感情を吐露したり、説教臭くなったり、長々と説明台詞をしゃべったりする場面がなかっただけでも結構うれしかったりして(邦画には多いので)。十分楽しめたというか、続編が作られたら観に行きたい程度には好きな映画でしたヨ (´∀`) ウフフ ちなみに原作小説を読んでみたら、これもまた実に良かったんですが、映画とは別物と思った方が良いかもしれませぬ。




入江悠監督作。大好きです。



柳広司先生による原作小説。読みやすくて面白かったです。



岩崎太整さんによるサントラでございます。



なんと映画版のコミカライズなんだって。



一応、渡邊貴文監督による同名の映画を貼っておきますね。







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