2014年06月11日

ブルージャスミン(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
※今回の記事は、まったく関係のない画像、面倒くさい自分語りなどで構成されており、しっかりした感想を読みたい方は、こちらのブログに行った方が間違いなくタメになります。ナイス感想!
※今回の記事は、僕なりに「なるべく少ない文章で感想を伝えたい」という試行錯誤の結果、映画の場面写真及び「グラップラー刃牙」加藤清澄の画像といくつかの文章だけで“なんとなくの感想”を表現した新方式加藤清澄スタイルを採用しているため、基本的に反転しないと読めないようになっております(ガラケー除く)。面倒くさいことをしてすみません…。


今年に入って、今さらながら伊藤聡さんのcakesでの連載記事(超良い文章!)をキッカケに買っていたミア・ファローの自伝を読んでみたら、もうウディ・アレンがクズ野郎としか思えなくて。映画の出来と人間性は別問題ですけど、でも、それってそんなに割り切れます? いや、僕も大人ですし、シネフィルを目指している男ですから、「それはそれ!」と思いたいものの、どうしても反感が滲み出ちゃう感じ。結果、前は全部チェックしようかと思っていた作品群もなんか追う気が減少してしまったんですよね…。


僕のウディ・アレン監督への反感を代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
イヤミな野郎だぜ


だから、今回の「ブルージャスミン」も観る気はまったくなかったんですが、尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」での紹介が面白かったし、ザッと見た感じのネットの評判がスゲー良くて、気になってきて。とは言え、どうせセレブ女が酷い目に遭うだけの映画なんでしょ? セレブ女はあまり好きじゃないけどさ、そういう人が転落する様子を笑うってのも趣味が悪い気がするじゃないですか。で、あーだこーだ迷っていたんですが、先週、時間が作れたので、「どれほどのモノなのか、見せてもらおうじゃん」と、いそいそとユナイテッド・シネマとしまえんに行ってきたのです。


夕方のUCとしまえん。まだ日が明るいのです。
UCとしまえん

僕の挑戦的な気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
見せてもらおうじゃん



















ブルージャスミン

ブルージャスミン

原題:Blue Jasmine
2013/アメリカ 上映時間98分
監督・脚本:ウッディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン
製作総指揮:リロイ・シェクター、アダム・B・スターン
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
美術:サント・ロカスト
衣装:スージー・ベインジガー
編集:アリサ・レプセルター
出演:ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン、ピーター・サースガード、ルイス・C・K、ボビー・カナベイル、アンドリュー・ダイス・クレイ、マイケル・スタールバーグ、タミー・ブランチャード、マックス・カセラ、オールデン・エアエンライク
パンフレット:★★★★(700円/コラムが素敵。特に辛酸なめ子さんのイラストが好き)
(あらすじ)
ニューヨークの資産家ハルと結婚し、セレブリティとして裕福な生活を送っていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、ハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活が破綻したことで地位も資産も全て失ってしまう。サンフランシスコで庶民的な生活を送る妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のもとに身を寄せたものの、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく。それでも再び華やかな世界へと返り咲こうと躍起になるジャスミンだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


「ウディ・アレン監督、すげェ… (゚д゚;)」と感心しましたよ。


僕の感想を代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
すげェ...


劇中で何度もジャスミンが語る「ブルームーン」を貼っておきますね↓




もうね、最高でした。とにかく物語にグイグイ引き込まれたし、さらには主人公のジャスミンを演じたケイト・ブランシェットがまさに100点の演技で、素晴らしいとしか言いようがなくて。アカデミー主演女優賞をゲットしたのも頷ける話。恥ずかしながら、僕的にケイト・ブランシェットって、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズぐらいの印象しかなかったんですけど、この映画は彼女の“狂いつつもどことなく愉快で不憫な演技”ナシでは絶対成り立たなかったというか。「この女優、化け物だな!Σ(゚д゚;)」と心底感心しましたよ。


この人、最高としか言いようがなかったです。
名演!ケイト・ブランシェット

僕の彼女への評価を代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
化け物だ


映画の流れを順に書いていくと、冒頭、老婦人に自分のことを一方的に語りまくる描写から、「空気が読めない上に病んでるな… (`Δ´;) ヌゥ」って感じで愉快ながらも不穏なんですが、さらに借金まみれのくせにファーストクラスに乗って来たということで、「このセレブ女、バカなんじゃないの? (゚Д゚) シネヨ」と思ったりしたんですが、しかし!


たまたま一緒になった老婦人に一方的にまくりたてるジャスミン。この時点でイカれてるのが丸わかり。
一方的にまくしたてるジャスミン

僕の不可解な気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
なに言ってやがんだ、アイツ

しかも借金まみれのくせにファーストクラスで来たっていうんだから、どうかしてるワケでして。
ファーストクラスなのに

僕のイラッとした気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
反省がねぇな


確かに「ずっとセレブだった故の価値観の歪み」はあるし、「社会的地位が低い男とは絶対付き合いたくない」という主義もイヤな感じではあるんですけど…。例えば、「インテリア・デザイナーになりたい→お金がないから、パソコンで勉強して資格を取る→パソコンが使えない→パソコン教室に通う→そのために歯医者で受付の仕事をする」といった風に、間違った方向ながらちゃんと努力はする人だったりするんですよ。さらに、やたらと“セレブだったころ”を回想するのも哀れだし、妹ジンジャーの粗野な彼氏・チリ(ボビー・カナベイル)にイヤミを言われるのも可哀相で(まぁ、ジャスミン自身の見下しオーラが原因なんですが)、なんとなくほだされてきちゃったんですよね…。


妹ジンジャーの元夫オーギー(アンドリュー・ダイス・クレイ)がこういうことを言うのは、まだわかりますが…。
リッチな時はしらんぷり

ジンジャーの現恋人のチリに揶揄されるのはちょっと可哀相。
セレブ三昧から転落か

幸せだったころをやたらと思い出すのも、いとあはれなのです (ノω・、)
素敵な過去の回想


そんなある日、ジャスミンったらパーティに呼ばれて、とりあえず行ってみたら、なんとそこでピーター・サースガード演じるエリート外交官ドワイトと遭遇! 超気に入られる流れで、僕的には「あらあら、良かったじゃないの (´∀`) アンシン」と思ったんですが…。ドワイトに身の上を聞かれたら、つい「アタシはインテリアデザイナーで元夫は外科医」なんてウソ八百を並べ立ててしまうのです。いや、先々で絶対バレるんだし、「夫はずっと詐欺同然の商売をしていて、逮捕されて首を吊って自殺して、息子も出て行った」なんて、後から判明した方がドン引きするんだから、マジでここは信じられなくて。口がアングリ状態になったのです。で、案の定、偶然会ったオーギーにバラされて破局してしまうのでした ┐(´ー`)┌ ザンネーン


ドワイトと知り合って、超良いムードになったジャスミン。
エキゾチックな名だ

僕のうれしさを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
ヨシッ、入り込んだ!

ところが、旦那の職業を聞かれると…。
元ご主人の職業は?

ついウソをついてしまうのでした。ああん、絶対バレるじゃないのYO!ヽ(´Д`;)ノ
外科医よ

その発言を聞いた瞬間の僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
うそだろ、おい


それと同時進行に描かれる妹(って、里親が一緒なだけなんですが)のジンジャーの話もなかなか良い感じに嫌な感じ (o^-')b スーパーでレジ打ちのバイトをして生計を立てている彼女は、たぶん子どもがいることもあって、基本的には現実を直視して生きているんですが…。ジャスミンの影響を少し受けてしまったのか、パーティでそこそこの職業に就いているアル(ルイス・C・K)と知り合うと、それまで付き合っていた粗野な男チリへの興味が減少してしまうのです。

まぁ、彼女は「宝クジで当たった大金をジャスミンの夫ハルに預けたら、なくなってしまった→たぶんオージーとはそれが原因で離婚」という目にも遭っているにも関わらず、ジャスミンを家に受け入れたりして、基本的にはイイ人なんですが…。実はアルが妻帯者なのが発覚→スムースにチリとヨリを戻すから、またもや口がアングリ状態クライマックス、絶望の淵にいるジャスミンを罵る場面は(宝クジのことを言うのがいいね)、ある意味、自分の罪悪感を振り払っているところもあるんでしょうけど…。僕がチリだったら、こんな女、絶対に許せないだろうなぁと思ったり。


シングルマザーのジンジャーは、それなりに姉想いの良い人ではあって。
妹ジンジャー

パーティで知り合ったアルに惹かれるのも仕方ないことだとは思いますよ(大したことない男だけど)。
不倫野郎アル

アルが不倫クソ野郎だったというオチも可哀相。ドリアンを殴る加藤清澄ライクにぶちのめしたかったです。
ドリアンを殴る加藤清澄

ただ、チリとスムースにヨリを戻していたのは節操なさすぎ! マジでビックリしましたよ。
チリとヨリを戻す!

僕がチリのように値踏みされ、他の男と比べられていたら、こんな感じで許せないと思います。
三角絞めでつかまえて-許すかバカ!


何より衝撃を受けたのがクライマックスに明らかになる事実。この映画、ちょくちょくと過去の回想シーンが入って来るんですが…。なんと夫ハルが逮捕されたのは「自分を捨てようとした夫に怒ったジャスミンが後先を考えずにFBIに通報したから」だったんですね。もうね、「なにこの自業自得!Σ(゚д゚;) ヒィィ」と三たび口がアングリでありつつも、「罪悪感と自己嫌悪で精神状態がおかしくなっていたのか!Σ(゚д゚)」と納得もしたというか。要は「夫がやってることの内容はよく知らない」ってのもウソだったワケで。「ありえねぇ…」とドン引きしつつも、スゲー面白かったというね。


ジャスミンが通報した事実を知った時の僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
あッ、ありえねぇ


ジャスミンったら、ドワイトに捨てられ、再会した息子(血は繋がっていない)にも見捨てられ。家に帰って虚勢を張ったら、ジンジャーにも罵られて、家を出て行くことになって。ラストは行く宛もなく、ベンチに座って、ブツブツと在りし日の思い出を語って終わるんですが…。確かに自業自得すぎて何も言えないんですけど、あまりに“あんまりな感じ”もあって。上手く書けませんが、静かな衝撃に包まれたまま、エンドクレジットをボーッと眺めてましたよ… (・ω・;) ウーム 


映画が終わった時の僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
これで終いかよ!!!


ここから面倒くさい自分語りがスタートしますが(苦笑)、とにかく思い出したのは両親のこと。男ってさ、やっぱり仕事じゃない。社会的地位で見られるじゃない。とどのつまりはお金じゃない。僕はマザコンなんですけど、一時期、母親が大嫌いになったのは、酒を飲んでは僕に離婚した父親の愚痴を言いまくったからで。それが本当にリアルな内容で、そういうことが事実なら僕の父親は本当にクズとしか言いようがなくて、そんな男の血を引いていることすら残念なのだけれども、そんなことを息子に言う母親も信じられなくて。まぁ、大人になってから考えれば、愚痴りたかった彼女の気持ちもわかるんですが…。

で、その時、「女性にこう思われるのって本当に恐ろしいな」と。たぶん僕の父親は劇中の登場人物で例えるとチリをダメにした感じなんですが、母親は看護婦として外に働きに出ることで、いろいろな人と出会って、社会的にコイツがダメ人間だって気付いちゃったんですよね。ただ、それでも母親は頑張って尽くしたのに、あの野郎はネチネチ絡んで、いつも不機嫌で周囲に当たり散らして…。

とはいえ、今となれば父親の立場もわからなくはない。50代になった時に、ああいう社会的ポジションで、妻から若干の見下す視線を向けられて暮らしていたら、そりゃあ、耐えられないわな(全部自業自得だけど)。一国一城の主として、借金をしてでも自分の店を持ちたかったってのは理解できなくもない。まぁ、それで家庭はさらにライク・ア・ローリング・ストーン状態に突入したのでね、今、そのころのことを思い出して泣きながらキーボードを打っていたりして、我ながら何をしているのかと思いますよ ('A`)

つーか、この映画の何が凶悪って、「僕自身、奧さんに妥協されて結婚しているのかもしれない… (゚д゚;) ヒィィ」と思っちゃったりするのが、非常に恐ろしい。で、そんな「誰もが大なり小なり内心でやっているけど、身も蓋もないから表立って言わないこと」をテーマにしつつ、スゲー笑える映画として撮ったウディ・アレンは本当にスゴいなと。あの息子が地道に暮らしているという救いを残してはいますけど、こんなエゲツない映画はなかなかないと超感心した次第。


この映画に対する僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-こんなえげつない野は郎初めて見た


ということで、思いつきで変則的なスタイルにしたせいで、いつもの倍以上の時間をかけて感想を書いてきましたが、とにかくスゴい作品でしたよ…。笑えたし、泣けたし、考えさせられたし、マジで観て良かったというか、ウディ・アレン監督作の中で一番好きな映画になりました。なんか、自分の中の“浅ましさ”と向き合う良いキッカケになるのでね、興味がある人はぜひ観てほしいと思います。あと、ウディ・アレン監督はやっぱり怪物というか、反感を持ってしまう件については「それはそれ!」として、また作品を借りてこようと思っております。


最後に、ウディ・アレン監督への僕の気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
やっぱりアナタは怪物だ


おしまい (´∀`) ウフフ




それまで一番好きだったウディ・アレン監督作はこれです。不倫、ダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ



今回の映画の元ネタを貼っておきますね。未見なんですけど、観る気は起きないかなぁ。



なんとなく思い出したダメ人間映画、その1。非常に胸が痛くなる作品でございます。



なんとなく思い出したダメ人間映画、その2。驚くほど救いがないので気をつけて!



まったく関係ありませんが、同名の小説がハーレクイン文庫にあったので、貼っておきますね。







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