2013年02月15日

アウトロー(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2013)
アウトロー※シネマハスラーへのリンクなどを追記しました(2/19)

三角絞めでつかまえて-アウトロー

原題:JACK REACHER
2012/アメリカ 上映時間130分
監督:クリストファー・マッカリー
原作:リー・チャイルド
プロデューサー:トム・クルーズ、デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ポーラ・ワグナー、ドン・グレンジャー、ゲイリー・レヴィンソン、ケヴィン・J・メシック
エグゼクティブプロデューサー:ジェイク・マイヤーズ
撮影;キャレブ・デシャネル
スタント・コーディネーター:ポール・ジェニングス
出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ロバート・デュヴァル、ジョセフ・シコラ、アレクシア・ファスト、マイケル・レイモンド=ジェームズ、クリステン・ダルトン、ディラン・カスマン
パンフレット:★★★(700円/ちゃんとしてました)
(あらすじ)
真昼のピッツバーグ郊外で無差別に6発の銃弾が撃ち込まれ、5名が命を落とすという事件が発生。警察は事件発生後1時間という早さで、元軍人で腕利きスナイパーだったジェームズ(ジョセフ・シコラ)を容疑者として拘束する。だが彼は容疑を全面否認し、かつて軍の内部で一目置かれていたジャック(トム・クルーズ)への連絡を求める。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




71点


“法を無視してでも悪党をブチのめす人が主人公の映画”は基本的に大好きなので、前売り券を買って楽しみにしてまして。公開してすぐに新宿ピカデリーで観てきました。それなりには楽しかったです。


映画館の外には監督&主役&ヒロインのサイン入りポスターが貼ってありました。
三角絞めでつかまえて-サイン入りポスター


映画的に好きなところは多いんですよ。まず、“悪の街にブラリと立ち寄った流れ者系アクション映画”だと思ってたので、序盤から中盤にかけての謎解き要素には結構意表を突かれたというか。被害者の推理シーンで「妻と仲直りするために花束を買った旦那」と「夫へのプレゼントで時計を買った奧さん」のエピソードに「可哀相に… (ノω・、)」とフライング気味に涙を流してたら、ジャックに「その2人は不倫してたでガース! (゚∀゚) 」なんて言われちゃって、僕も女弁護士ヘレン(ロザムンド・パイク)のようにビックリしたりして。


ちなみにヒロインの演技は大仰だった印象。中央の警官は原作者のリー・チャイルドだとか。
三角絞めでつかまえて-ロザムンド・パイクと原作者


あと、格闘シーンがなかなか愉快というか、シラットベースの軍隊格闘技かしらと思いきや、なんとスペイン発のキーシ・ファイティング・メソッドという戦闘法だそうで。「自己防衛に最適な10の格闘技」で2位に選出されてたりと、結構有名なんだとか。実はクリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズでは、「バットマン ビギンズ」からすでに採用してるそうなんですが、その時はそんなに斬新なアクションに見えなかったから気にも留めなかったんですよね… (;`∀´) エヘヘ 雑魚の目を親指で潰そうとするあたりとか、大好きでした(できればちゃんと目が抉れてほしかったけど)。


容赦なく親指を目に入れるのが最近のトレンド。「キラー・エリート」「マキシマム・ブロウ」でもありましたぞ。
三角絞めでつかまえて-目に指が!


キーシ・ファイティング・メソッドのプロモ動画を貼っておきますね↓




映画の公式動画があったので、5vs1の格闘シーンも貼っておきますよ↓




トム本人がノースタントで演じたというカーチェイスも思ったより緊迫感があって面白かったです(あの民衆が助けてくれるオチはよくわかりませんでしたが)。両方のシーンに共通して言えるのは、「カチャカチャした編集とかいらないんだなぁ」ということであり、少しだけ「96時間 リベンジ」が脳裏に浮かんで、寂しい気持ちになったりもして (・ω・) デモスキヨ


自らカースタントをこなしたのはさすがにスゴいですな。




ヴェルナー・ヘルツォーク監督が演じた悪役ザックも好きでしたね~。“深い闇を抱えてそうなラスボス感”がとにかく素晴らしかったです。特に“失敗したチンピラに指を噛み切らせようとするシーン”は愉快で、「やっぱり日本のヤクザの方が気合いが入ってますな!」と「アウトレイジ ビヨンド」の中野英雄さんを思い出したりもしましたよ。つーか、あのチンピラがなんで一番ハードそうな親指からチャレンジしたのかは理解に苦しむところでしたがー (・∀・) バカナノカナ


なかなか恐ろしかったヴェルナー・ヘルツォーク監督。監督作自体は、恥ずかしながら「バッド・ルーテナント」しか観てなかったり (*ノ▽ノ)キャッ
三角絞めでつかまえて-ヴェルナー・ヘルツォーク


とは言いつつも、僕的に明確な不満点もいくつかあって。中盤までの“愉快な謎解き展開”や“黒幕組織の底知れない不気味さ”が、後半になると一気に安っぽくなるというか。「結局、採石場に殴り込みなんだ… (・ω・;) ウーム」と思っちゃいました。しかも、射撃場のオッサン(ロバート・デュヴァル)が助太刀に来るのが唐突すぎるのは目をつむるとしても、ジャックの武器がナイフ1本だったのは、笑うところなのかもしれませんけど、ふざけているようにしか見えませんでしたよ。ラスボスの片腕を演じたジェイ・コートニーとのタイマンシーンも少し物足りなくて、先日、スターリングエレファントさんと話した時、「ジャックがあえて武器を捨てて素手で制裁するのが良い!ヽ(`Д´)ノ」的な黒い意見を聞いて、「なるほど!∑(゚Д゚)」とは思ったんですけど、僕的にはやっぱり「敵の挑発を受けてからタイマンに移行」的なワンクッションが欲しかったかなぁ(「エクスペンダブルズ2」のシルベスター・スタローンvsジャン=クロード・ヴァン・ダムのように…)。


ロバート・デュヴァルが演じたキャラや、その後の狙撃合戦自体は嫌いじゃないんですけどね。
三角絞めでつかまえて-ロバート・デュヴァルが助太刀に

このバトルも決して悪くはないんですが、息切れが早いのが少し残念だったり。
三角絞めでつかまえて-雨の中のタイマン


一応、話のオチを書いておくと、結局、ジャックが敵を皆殺し→立ち去りまして。昏睡状態だった容疑者ジェームズが意識を取り戻したので、女弁護士とその父親の検事(リチャード・ジェンキンス)が話を聞いてみたら、「あら、やっぱり無実なのね 川´∀`) ナァンダ」と疑いは晴れまして。最後は、バスに乗ったジャックが、車内で彼女に乱暴を振るうDV野郎を制裁しようとするところで終わるんですが…。ジェームズがやたらと「ジャックは正義なんだ!」みたいに称えてたのが、少し食傷気味だったりもした次第。

というか、一番の不満は、先日のタマフル・トップ5オフ会で会った人に教えてもらった&「映画秘宝 2013年 03月号」こちらの記事に書いてあったんですけど、ジャック・リーチャーはブロンドヘアの元軍人であり、身長約195センチ体重約113キロと大柄で、さらに頭脳も明晰という設定なんですが…。監督や原作者はこんな発言をしてまして↓


役者探しをはじめた時、マッカリー監督はある決断を下したという。
原作に書かれているような極端な体型をした役者を見つけることなんて到底不可能だ。だから、すぐに必要条件ではなくなりましたよ」
(パンフレットより)

原作者のチャイルド氏は「本のなかのリーチャーに似た役者が演じるべきだという人もいる。だが、そんな俳優は存在しない。あとは、スクリーン上でリーチャーの存在感をしっかりと示してくれる才能を持った俳優かどうかという問題だ」と語っている。シネマトゥデイより)


んもう、ドルフ・ラングレンがいるじゃないのYO!ヽ(`Д´)ノ 身長198センチ、体重108キロの恵まれすぎた体格に、極真空手道参段のガチな戦闘力。そして、IQ160と言われる高い知能指数ーー。マジで彼以外にないというかさ(市川力夫さんも「映画秘宝」で力説してた)、監督&原作者の目は節穴なんじゃないかと。確かにラングレンのアクションはモッサリ気味だけど、優秀なアクション監督がいれば、今だってそれなりの戦闘シーンをこなせるのは、「エクスペンダブルズ エクステンデッド・ディレクターズ・カット」「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」で証明済みだし、演技面だって最近は自分のキュートさを自覚してて、安定の電波巨人振りを見せてるし…。というかね、正直、僕がこの「アウトロー」を結構楽しめたのは、「ラングレンだったら、この台詞も鼻につかないなぁ」「ラングレンだったら、女弁護士が不安に思うのもわかるなぁ」と、ずっと彼を当てはめて観てたのも大きくて…。トム・クルーズ主演の大作として考えると、微妙に物足りなさを感じますけど、ラングレン主演作だったら神レベルのクオリティ。マジでね、つくづく惜しかったなぁと思いましたよ… ('A`) アーア


「殺戮の黙示録」の素敵すぎる“ラングレンの説教シーン”のGIFを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-ラングレンの演説


ラングレンの映画にもカーチェイスはあるんですよ(運転は本人じゃないだろうけど)。




「ピースキーパー」でも頑張ってましたな~。




ということでね、この映画は嫌いじゃないけど、すでにイーサン・ハントという超定番キャラを持ってるんだしさ、もうジャック・リーチャー役はやめなよ、トム (´・ω・`)(突然の「ブラスト公論」オマージュ) 1作目はアレック・ボールドウィンが演じてたジャック・ライアン役を2作目からハリソン・フォードが演じたように、続編はラングレンがジャック・リーチャーを演じてほしい…。そんな願いをこめて、今回の感想を終わりたいと思います (・ε・) ナンダコレ

宇多丸師匠の“熱い批評”がアップされたので貼っておきますが、1ヵ月で消えてしまうので注意! それにしても、ここまで高評価するとは思いませんでしたね~。




リー・チャイルドによる映画の原作小説。ジャック・リーチャー・シリーズとしては9作目なんだとか。



一応、サントラも貼っておきますね。



「ユージュアル・サスペクツ」の脚本で有名なクリストファー・マッカリー監督ですが、この映画も評判が良さげ。



トム・クルーズはこのシリーズでイーサン・ハントを演じてればいいじゃない…。



一応、ジャック・リーチャー・シリーズの1作目も貼っておきますよ。



ラングレンが頑張ってた映画。僕の感想はこんな感じ



来月リリース予定のラングレン映画ですが、予告編を見ると微妙な臭いが…。



なんとなくこれも。寂しい気持ちがホッコリする名著でございます。








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