2012年08月01日

ムカデ人間2(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2012)
※今回の記事は、生理的&倫理的に受け付けられない人が多いと思うので、マジで気をつけて!




ムカデ人間2

三角絞めでつかまえて-ムカデ人間2

原題:THE HUMAN CENTIPEDE II (FULL SEQUENCE)
2011/オランダ、イギリス 上映時間91分
監督:トム・シックス
製作:イローナ・シックス
撮影:デヴィッド・メドウズ
美術:トーマス・ステファン
特殊メイク:ジョン・シューンラード
録音:ヘンリー・ミリナー
音響効果:エリアム・ホフマン
音楽:ジェームス・エドワード・バーカー
編集:ナイジェル・デ・ホンド
出演:アシュリン・イェニー、ローレンス・R・ハーヴィー、マディ・ブラック、ドミニク・ボレリ
(あらすじ)
地下駐車場で警備員を務める、不気味な中年男マーティン(ローレンス・R・ハーヴィー)。彼は勤務中に『ムカデ人間』のDVDに見入っては、劇中に登場する、人間同士の口と肛門を接合したムカデ人間の創造を夢想していた。その思いが抑え切れなくなった彼は、人々を拉致しては次々と倉庫に監禁。さらにオーディションを偽って、実際の映画に出演していた女優アシュリン・イェニー(アシュリン・イェニー)を誘い出して誘拐する。彼女を含めた男女12人の肉体を切り刻み、ホチキスで乱暴に部位を留め、自分だけのムカデを作り出すマーティンだが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




95点


ゲンナリしました ('A`)


新宿武蔵野館には豪華な顔出し看板がありまして。
三角絞めでつかまえて-顔出し看板

Tシャツも売ってましたが、禍々しくて着る気になれない…。
三角絞めでつかまえて-Tシャツなども販売中


昨年7月、「人間の肛門と口を繋いでムカデ人間にする」という悪魔的な発想に嫌悪しつつも、なんとなく惹かれてしまい、つい前作を観に行ってしまって。思ってたよりも直接描写が少なかったのもあって、何とか観られたんですが…。鑑賞後、パンフレットを読んで、「続編では12人繋げて、今回見せなかったハードな部分もすべて見せる」とか言われちゃうと、さすがについていけないと思った…のだけれども! そんな弱気な自分に気付いてしまうと、逆に「おやおや、逃げちゃうんですね ( ´,_ゝ`) プッ」と、もう1人の自分がイヤミを言い出すのが面倒くさいところ。実際、僕がホラー映画を観る動機には「己の恐怖を乗り越えることで男らしくなる!」という要素も含まれているので、「なにを!ヽ(`Д´)ノ」「ヂギール戦士は、心は折れぬ!ヽ(`Д´)ノ」とマッチポンプ的なヂギール戦士気分で新宿武蔵野館に行ったワケです。


心の折れなさに定評のあるヂギール戦士・ユリーの画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-ヂギール戦士


映画はモノクロでして。前半は主人公マーティン(ローレンス・R・ハーヴィー)の日常が描かれるんですけど…。「牛丼のメガ盛に牛皿を追加しちゃった♪ (o^-')b」級にゲンナリ描写がモリモリ状態なんです。父親から性的虐待を受けまくった上に、母親は逆にそんな哀れな我が子を執拗に責めるという地獄ライフのせいで、マーティンは自分のパンツにウンコがついてても気にしない程度に精神を病んでる男。しかも、本当に失礼な文章になりますけど、そのビジュアルはハゲ・チビ・デブな上にジットリとしてて、見た目だけで「こ、これは… (゚д゚;) ゴクリ」と絶句しちゃうレベルでして。そんな彼の唯一の救いが、映画「ムカデ人間」であり(劇中でも「ムカデ人間」はフィクションということになってる)、人間を12人繋げることを夢見て日々耐えているというね…。


不快感が半端じゃないマーティン。ただ、失敗して地団駄を踏むシーンはおぞましくも愛らしかったりする不思議。
三角絞めでつかまえて-マーティン


これが本人なのかは不明ですが、子ども向け番組で“the little green man”という役柄をやってたそうな。




で、後半はそんな彼が母親を殺害し、本格的に暴走。ムカつくカップルや妊婦、子連れの夫婦、そして「ムカデ人間」を観てずっと憧れてたアシュリン・イェニー(本人役)など、さらってきた12人の人間を接合させるんですけど…。何の技術もノウハウもないマーティンは、トンカチとかナイフとか身近な道具で手探り&麻酔ナシというハードなオペを開始。観てるだけでコッチまで痛くなるような無惨な光景が繰り広げられるワケです。僕は戦闘に根ざした残酷シーンは大好物なんですけど、こういう陵辱系のゴア描写は本当に苦手なので、ずっと座席で悶絶してました。

ただ、本当にキツかったのは、日曜大工用の大きめのホッチキスで10人が接合されてから。想像するだけでもおぞましいウンチリレー描写がてんこ盛りであり、モノクロだった「シンドラーのリスト」で「赤色が効果的に使われていた」ことへのオマージュで、ウンチが一部茶色になるに至っては、ガチで吐きそうになったし、ちょっと目を背けちゃいました。もうすっかり心がポキポキ折れちゃって、本当に劇場を出たかったんですけど、「お金がもったいない…お金がもったいない… (´Д`;) モッタイナイ...」と言い聞かせて、なんとか耐えた自分をちょっと褒めてあげたいです。

オチを適当に書いておくと、死んだと思われていた妊婦が蘇生して、自分の産み落とした赤子を踏み殺しながら車で逃走(このシーンも最悪すぎ)。絶望したマーティンは接合した人間を次々と殺すものの、アシュリン・イェニーを殺そうとした際に肛門からムカデを入れられてしまい、悶絶して…って、思ったら全部妄想!∑(゚Д゚) 職場の駐車場には赤子の不吉な泣き声が響いて終わってました。「夢オチかよ ( ゚д゚)、ペッ」って不満に思う方もいるかもしれませんが、僕的には「もしかして実際にあったことなのかも…?」的な不穏な余韻に満ちていて、非常に恐ろしいラストでしたね…。

ってことで、とにかくスゴかったです。主人公のマーティンの存在感が半端じゃないし、メタ的なストーリーも面白いし、描写は驚くほど容赦がないし。己の男性器に有刺鉄線を巻いて、ムカデ人間の最後尾の女性を犯すくだりとか、最悪にも程があるというか、マジで憎悪するというか。“世界の醜悪さ”で煮染めたような映画だと思いました。ハッキリ言って、凄まじい作品なのは間違いないので、気になる人はチェックした方が良いとは思うけど、本当に酷いので気をつけて! ちなみにパンフレットなんですが、北村昭博さんのコラムが超素晴らしかったし、“信頼できるサタニスト”高橋ヨシキさんのコラムも「なるほど!」と唸らされたし、残酷評論家のジェイソン澤田さんは相変わらずどうかしてるので、かなりオススメですぞ。おしまい!ヽ(`Д´)ノ




トム・シックス監督による伝説の1作目。僕の感想はこんな感じ
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マーティンを演じたローレンス・R・ハーヴィーが役作りの参考に観たという映画。面白そうですな。
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