「金曜の夜、ある男に感動した!」という覚え書き | 三角絞めでつかまえて2

「金曜の夜、ある男に感動した!」という覚え書き

今回の記事は、本当に単なる覚え書きであり、特に面白いことが書いてあるワケではないので、気をつけて!

土日は基本的にブログを更新しない予定なんですが、どうしても書き残しておきたいことがあったので、アップしておきますね。一昨日の金曜日、スゲー迷ってたんですよ。20時半から原宿で「原宿インシデント!激突!男の墓場祭り!」という、僕が尊敬する杉作J太郎先生のイベントがありまして。是非行きたかったんですが、21時から新宿でどうしてもハズせない予定があったので、悩みに悩んだ挙句、そっちを優先してしまったんです。それは、TBSラジオ『高橋芳朗 HAPPY SAD』presents Manceau インストア・ライヴ


フランスのロックバンドManceauはこんな感じの人たちです↓




先月、大好きなラジオ番組「高橋芳朗 HAPPY SAD」「甘酸輸出大国フランス! フレンチ・ロックで萌え狂い」特集で彼らの「Full Time Job」を聴いて、「あら、素敵じゃない(´∀`)」とすっかりファンになっちゃいまして。早速、アルバムを買おうかと財布と相談しまくってた矢先に、このインストア・ライヴですよ。CDを買うだけで彼らの歌が聴ける&握手できる&サインまでもらえるなんて滅多にない機会であり、さらには番組の人気コーナー「甘酸ミュージック」の公開録音も行われるということでね、墓場プロには申し訳ないと思いつつも、僕はタワーレコード新宿店に足を運んでしまったワケです。

時間ギリギリに会場に行くと結構な人だかりが出来ていて、まだデビューしたばかりなのに、すでにこんなに人気があるのかとビックリ(まぁ、聴くこと自体は無料なんですがー)。アルバムを買った後、番組用の写真を撮りまくってた構成作家の古川耕さんと少しお話をさせていただいたりしてね(自慢げに)。で、少し時間が経った頃、番組でお馴染みの高橋芳朗さん(a.k.a.甘酸師匠)&川瀬良子さんのタッグと、Manceauの4人&通訳の女性(美人)が登場。甘酸師匠と川瀬さんが「影響を受けたアーティスト」や「アルバムのタイトルの意味」、「『甘酸っぱい』はフランス語でなんて言うのか→『aigre doux(エグルドゥ)』」といったことを軽快にインタビューしてから、Manceauのアコースティックライブが始まったんですが…。マジで最高でしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!


一応、「Little by little」の公式動画を貼っておきますね↓




次に始まったのが「Full Time Job」。んもう、苦しかったことも忘れちゃうんだから!




ただ、僕がマジで感動したのは、直後に行われた「甘酸ミュージック」の公開録音。この「甘酸ミュージック」を超適当に説明すると「甘酸師匠がアコガレる“甘酸っぱいシチュエーションの妄想”(a.k.a.作り話)を自分で語って、それに合う曲を流す」という“妄想選曲エンターテインメント”でして。妄想自体は別名「ア↑コガレ」とも呼ばれていて(詳しく知りたい方はこちらとかこちらを聴いてみて!)、そのクオリティは素晴らしいのひと言なんです。ハッキリ言って、下手な短編小説よりもグッとくるというか、少年マガジンで漫画化すれば確実に「BOYS BE」以上にヒットしそうというか。ちなみに僕的にベストだったのは今年の2月26日の放送で披露された「あっちゃんと雪玉」の話で、嗚咽を漏らしながら聴いたほどの破壊力でしたよ… (ノДT) アッチャン...


その時にかかった曲はこれ↓ 「転校してっちゃう小学校の同級生あっちゃん」って反則だよなぁ… (ノДT) アッチャン...




とは言いつつも、この甘酸妄想、番組内でいつも聴いてる川瀬さんですら「はぁ?(゚Д゚) ナニイッテンノ?」なんてリアクションをとることが多かったりするワケで。正直なところ、通訳を介したフランス人に伝わる可能性はかなり低い…というのは、当然ながら甘酸師匠も自覚しており、放送後記でも「大けが必至ですよ。日本人相手でもポカーンとするのに」なんておっしゃってましてね(イベント会場でもしきりに「僕がやりたいって言ったワケじゃない」と強調されてた)。僕も結構不安を覚えていたんですよ。

で、実際にそのManceauを前にした「生甘酸ミュージック」、略称“NAMAZU”が始まると(タイトルは「夕暮れ甘酸」)、会場は思ってたよりも“リアクションに困ったムード”に包まれまして。これは僕の主観ですけど、そもそも甘酸妄想自体、話の途中途中で反応しやすい雰囲気ではない→観客はとりあえず黙って聞くしかないから、変に静寂した空間の中、会場で師匠が妄想をずっと喋っているというシュールなシチュエーションに。Manceauの人たちも今ひとつ理解できていない様子だったし…。よくよく考えれば「高橋芳朗 HAPPY SAD」のリスナーだけが会場に集まってるワケじゃないということも微妙な空気に拍車をかけたのではないでしょうか(このことは師匠&川瀬さんも最初から危惧されてましたが)。

でもね、そんな常人だったら2秒で心がポッキリ折れるような状況下でも、師匠はキッチリ話を続けたんです。これは当たり前なのかもしれませんけどね、その姿勢があまりにも男らしすぎて、場違いでしたけど、最初は思わず爆笑しちゃいました。いや、マジでカッコ良かったです。ハッキリ言って、このイベントでの甘酸披露自体は成功したとは言いがたいのかもしれませんが、この経験は師匠をまた数段レベルアップさせたんじゃないかと。僕はそんな師匠の姿と「グラップラー刃牙」で“極寒の中、セルゲイ・タクタロフが大量の岩石を搭載したトロッコを引き上げるシーン”が重なってしまって、次第に目頭が熱くなってきちゃいましたよ… (ノω・、) あと、妄想披露終了直後、Manceauに対して「目の前で妄想を披露されるってどんな気分?(・∀・)」と聞く川瀬さんのSっぽい雰囲気にも、僕の中の“何か”がグッと反応しちゃったり。


「グラップラー刃牙」の中でも屈指の名シーンであるセルゲイ・タクタロフがトロッコを引き上げるシーン。
三角絞めでつかまえて-トロッコを引き上げろ!

この必死にトロッコを引くセルゲイの姿が、一心不乱に妄想を披露する甘酸師匠と重なったのは僕だけじゃないのでは?
三角絞めでつかまえて-ハラショー!

僕の心境的にもこんな感じでした。ハラショー、高橋!(唐突に呼び捨て)
三角絞めでつかまえて-僕もこんな心境


まぁ、その後はアルバム収録曲の「miracle days」を聴かせてもらって(これも素敵でしたな~)、イベントはアルバム購入者限定のサイン会&握手会に移行。僕も思わず「ああん、サインしてして!ヘ(゚∀゚*)ノ」モードになってしまったんですけど、気が付いた時には甘酸師匠&川瀬さん&古川さんは帰ってしまっていて。イベントが素晴らしかったこと、そして師匠の男らしい姿に感動したことをお三方に伝えたかったので、少し寂しい気持ちになりましたが、Manceauの4人に握手&サインをしてもらったら、気分はすっかり痛快ウキウキ通り(外国の有名人と握手するのはセーム・シュルト以来!)。近くの居酒屋で「bounce」を読みながら軽く一杯飲んで、帰宅いたしました~。


Manceauにサインしてもらっちゃった (´∀`) ウフフ
三角絞めでつかまえて-サイン入りの家宝

「bounce」には「高橋芳朗 HAPPY SAD」のコラムが載ってるんですヨ。
三角絞めでつかまえて-フリーペーパーのコラム


ということで、何が何やらな文章を書いちゃいましたけど、とりあえず「マンソーの人生讃歌」は良いアルバムだし、「高橋芳朗 HAPPY SAD」も超素敵な音楽情報番組なので、どっちも聴いてみて! おしまい!ヽ(`Д´)ノ