2012年05月14日

ももへの手紙(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2012)
ももへの手紙

三角絞めでつかまえて-ももへの手紙

2012/日本 上映時間120分
監督・脚本・原案:沖浦啓之
作画監督:安藤雅司
作画:井上俊之、井上鋭、本田雄、西尾鉄也、青山浩行
美術監督:大野広司
主題歌:原由子
声の出演:美山加恋、優香、西田敏行、山寺宏一、チョー、坂口芳貞、谷育子、小川剛生、荒川大三郎、藤井晧太、橋本佳月
(あらすじ)
父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




55点


かなり前から予告編を何度も何度も観て、すっかり本編も観た気分になってたので、もう劇場に足を運ぶ気はなかったんですけど…。まぁ、このブログではやたらと「アタシ、○○を分かってなかった」的なフレーズを使わせていただいたので、「それなりには楽しそうだし、お礼として観に行くか (´∀`)」と、封切り前に前売り券を購入。公開した翌週に新宿ミラノ2で観たんですが…。ももちゃんとお母さんは良かったです。


一応、看板の写真を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-看板

こんな愉快な立て看板も。今年で40になる僕が、こんなおどけたポーズで一緒に映るワケには行くまいよ。
三角絞めでつかまえて-一緒に撮られる

この困った感じの顔が最高ですな。
三角絞めでつかまえて-困り顔


そんなには悪くないと思うのですよ。僕的には、父親を亡くした母子家庭というだけで応援したくなっちゃうのに、さらには永遠の別れになるとも知らずに、ももちゃんが「お父さんなんか帰ってこなくていいYO!ヽ川`Д´)ノ ファック!」的に罵って後悔してるという「漂流教室」ライクな設定まで追加。僕としては彼女が自分の娘にも思えて(って、僕の娘のマナ子はまだ生後9カ月ですがー)、彼女の姿を観ているだけで微笑ましかったというか。クライマックスの「アタシ、お母さんの気持ち、全然分かってなかったんだ… 川ノω・、)」辺りの彼女はやはり鉄板であり、雨の中、医者を呼びに行くために走るシーンとか、スゲー泣いちゃいましたよ。


母子家庭描写が大好物の僕的にはロード・ウォリアーズ級の最強タッグチーム。
三角絞めでつかまえて-仲良し親子

クライマックス、母のために雨の中を走るシーンには泣けました… (ノДT)
三角絞めでつかまえて-お母さんを助けなきゃ!


それとね、僕は思ってた以上に、お母さんの気持ち、スゲー分かってました(ドヤ顔で)。例えば、娘と同世代っぽい少年に「お友だちになってあげて!川o^-')b」とか言うシーン。昔だったら「んもう、恥ずかしいから、そういう余計なこと言うなYO!ヽ(`Д´)ノ クソババァ!」とイラッとしたと思うんですが、親の立場になって考えると「ああん、マナ子がこの島で1人ぼっちなのは可哀相だから、アタシが何とかしてあげナイト!ヽ(;´Д`)ノ」と、確かにああいう行動に出るだろうなぁと(そして、マナ子にウザがられるという輪廻!)。


夫を亡くしたばかりなのに、明るく頑張る姿が健気なお母さん…。声をあてた優香さんも良かった!
三角絞めでつかまえて-お母さん


同じ立場だったら、やっぱり娘の前ではなるべく哀しい顔を見せないように努力すると思うし、彼女が大事な手鏡を壊されても、まずは娘のケガを心配したように、僕も大事な獅子座の兄弟を壊されても(相当ションボリするけど)激怒はしないだろうし…(微妙な例え)。「ももが万引きした」と思って叩いちゃうシーンもね、僕だったらもう少し言い訳を聞いてあげたいところですが、

旦那が死亡… 川ノДT) アナタ...
自立するために頑張って勉強中!ヽ川`Д´)ノモモノタメニ!
ももの精神状態が超心配… 川´・ω・`) ウーン
盗んだ件、近所にどうやって謝ろう? 川;´Д`) スミマセン...
想い出の手鏡も割れちゃった… 川'A`) シニタイ


といった様々な要因が重なって、彼女自身も精神的に恐ろしく追い詰められているということで、つい手が出てしまったのも分からなくもないというか。まぁ、そんな親目線&心境で映画を観る自分が新鮮で、そういう意味でも面白かったりしましたよ(同じような状況の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」では、そこまで思わなかったのに)。


確かにキレてビンタをするのは良くないけれど…。
三角絞めでつかまえて-びんた!

こんな風にスゲー寂しいのを堪えて頑張ってきたんだから、暴発するのも仕方ナシ!ヽ(TДT)ノ ユルス!
三角絞めでつかまえて-あなた....


ただ、自分でも驚いたのが、3匹の妖怪(a.k.a.見守り組)が凄まじく不快だったということ。イワがももを何度も海に突き飛ばすシーンは愉快だったし、マメの声を担当したのがあのチョーさんだったのはうれしかったけど、基本的には「コイツら、何しにきたの?(゚Д゚)」としか思えなかったというか。脚本としては「妖怪たちが友人代わりの存在になってくれた→そのおかげで主人公は成長して、新しい環境にも馴染めました」ってつもりなのかもしれないけど、映画を観ている限り、ももは“ナチュラル・ボーン・素直な子”であって、妖怪たちがいなくても普通に地元の子どもたちと馴染めそうというか…(マメが少年との仲を取り持ったりはしたけど、その後に約束をすっぽかす原因を作ったので、プラマイゼロ)。


この3匹、マジで不要だと思ったり。
三角絞めでつかまえて-全部こいつらのせい


あと、終盤の「手鏡を返さない」云々は百歩譲ったとしても(アレはももが手形でいじめたので自業自得ではある)、「ももが母親に万引きを疑われるくだり」は脳が沸騰してダメになるほど激怒しました。仲良し親子がどっちも全然悪くないのに、妖怪どもの窃盗癖のせいで不要なケンカをさせられるなんて、こんな理不尽があるかと。いや、「それをキッカケにももが母親に本音をぶつけたんですよぉ~ ヘ(゚∀゚*)ノ ヘラヘラ」という流れなのかもしれませんけどね、濡れ衣にもほどがある。結局、母親はあのバカどものせいで大事な娘にビンタさせられたワケで、「テメェらは死ね!ヽ(`Д´)ノ」と心の中で連呼しまくり。クライマックス、地元妖怪を総動員してましたけど、「その程度のことでお前らの罪が消えたワケじゃないからな ( ゚д゚)、ペッ」って心境。あの3匹は天界に帰ったら規則違反で消滅させられればいいと心底思いましたね。


妖怪どものせいで母親が娘をビンタ…。トップクラスに不快なシーン。
三角絞めでつかまえて-気まずい場面

「助けにきました~」と、すっかり“貢献してます顔”だけど、もともとはお前らのせい。
三角絞めでつかまえて-クライマックス


というか、見守り組の設定も納得行かない。「人が死ぬ→見守り組がくる」ってのはアリだとしても、「奴らがガツガツ食べまくる→その周囲で犯人不詳の万引きや窃盗が発生しまくる」ってのは、ちょっとバカバカしいというか。そもそも、これを書いたら身も蓋もないですけど、「死んだ人が見守ってる」って考え自体があまり好きじゃなくて。例えば、僕はよく知りませんけど、自宅に1人でいる時、全裸で「ワッショイ、ワッショイ!ヘ(゚∀゚*)ノ」と連呼しながら新たな自慰法を模索する姿を温かく見守られてたりしたら発狂するじゃないですか…。って、非常に愚かな文章を書いてますな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

クライマックスの展開も微妙でした。嵐の中、ももが母親のために医者を呼びに行こうとするというのは泣けるけれども、本来は彼女をバイクに乗せる必要性はゼロですよね。郵便局員の幸市は途中で心が折れたりしたから、ももがバイクに乗ったのは正解ではあるんだけど、子どもをあんな危険な目に遭わせるなんて大人として最低というか、マジで死ねと思いました。大体、妖怪たちの助けを借りて本土まで橋を渡ったのは良いとしてもさ、そのまま翌日の病院描写になったのも驚いたというか、「帰り道はどうしたの!? Σ(゚д゚;)」って思ったり…(医者を説得するのが大変だし、幸市は途中で気絶する程度の男だから帰りも役に立たなさそうだし、医者が車を出したのかしら)。

その後、祭りの送り船が帰ってきて、父親からのガチの手紙が来ちゃうのもやりすぎというか、ごめんなさい、僕的には興醒めでしたよ(返事っぽい“何か”だけで良かったと思う)。まぁ、最後の最後に「ももが橋から川に飛び降りる→通過儀礼(疑似的な死)を体験することで成長し、コミュニティの仲間になる」というオチは素晴らしいというか、「マナ子ちゃん、良かったね… (ノДT)」とすっかり混同して大泣きしちゃいましたがー。

ということで、文句が多くなっちゃいましたけど、ももちゃんとお母さんは悪くないの (´・ω・`) 僕はアニメには詳しくないけど、作画は全体的に素晴らしかったし、あの3匹が出てこなければ最高だったというか…。だから、あまりオススメはしないけど、基本的に僕は心が狭い人間なので、普通の心の広さの人が普通に観れば普通に楽しめると思うヨ (・ε・)




沖浦啓之監督作。寮の描写がリアルで好きだけど、話自体は辛気くさいなぁと…。
三角絞めでつかまえて-人狼
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