2012年02月19日

ドラゴン・タトゥーの女(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2012)
ドラゴン・タトゥーの女「R18+版」の感想へのリンクを追加しました(3/18)

三角絞めでつかまえて-ドラゴン・タトゥーの女

原題:The Girl with the Dragon Tattoo
2011/アメリカ 上映時間158分
監督:デビッド・フィンチャー
製作:スコット・ルーディン、オーレ・ソンドベルイ、ソーレン・スタルモス、セアン・チャフィン
製作総指揮:スティーブン・ザイリアン、ミーケル・バレン、アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
原作:スティーグ・ラーソン
脚本:スティーブン・ザイリアン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
美術:ドナルド・グレアム・バート
編集:カーク・バクスター、アンガス・ウォール
衣装:トリッシュ・サマービル
音楽:トレント・レズナー、アティカス・ロス
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、スティーブン・バーコフ、ロビン・ライト、ヨリック・バン・バーヘニンゲン、ジョエリー・リチャードソン、ジェラルディン・ジェームズ、ゴラン・ビシュニック、ドナルド・サムター、ウルフ・フリバーグ、インガ・ランドグレー、マッツ・アンデルソン、エバ・フリトヨフソン、エロディ・ユン、ジョセフィン・スプランド、エンベス・デイビッツ
(あらすじ)
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)は、資産家のヘンリック・バンゲル(クリストファー・プラマー)から40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベット(ルーニー・マーラ)とともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、しっかりした映画の感想を読みたい人は激怒する可能性があるので、読まない方が良いかもしれません。
※今回の記事は、「マネーボール」のネタバレにも軽く触れているので、気をつけて!


本来なら日曜日は更新しないことにしてるし、この映画の感想をアップするのも先の予定だったんですが、ちょっとマズイと思いまして…。2012年2月18日(土)現在、「ドラゴン・タトゥーの女 ネタバレ」でググると、僕のブログが上位に来たのは非常にうれしかったんですけど、クリックしたらこの画像が出てきたんですよ↓


「つっぱり桃太郎」に出てきたババアですな。
タトゥーだよ!


2年前、スウェーデン版を観た後に書いた感想文の中で、「『タトゥー』という字面を見ると『つっぱり桃太郎』の1シーンを思い出して笑ってしまう」という僕の習性を分かりやすく説明するために貼ったんですが、せっかく書いた記事よりも適当に貼った画像の方が上位に来てしまうなんて…。画太郎先生、スゲェッ!(°∀°)b グッジョブ!」とは思いつつも、なんか上映中の「ドラゴン・タトゥーの女」に悪い気もするので、「状況が変わるかもしれない!(`・ω・´) キリッ」と、この感想文を前倒しでアップした次第。公開当日に新宿ピカデリーで観てきたんですが、ルーニー・マーラちゃんのリスベットが超タイプでした (´∀`) ウフフ


リスベット役のルーニーちゃんは髪を立てたりしても素敵なのです… (´Д`;) ハァハァ
三角絞めでつかまえて-リスベットたん…

「ソーシャル・ネットワーク」のエリカ役だったんですね。確かにこの時も可愛かったなぁ。
$三角絞めでつかまえて-そもそもの発端


世界的ベストセラーになった原作小説は読んでない&読む気もしないんですが、一応、スウェーデン版の映画は観ているので、それとの違いをダラダラと書いてみようかと思いきや! 観たのが2年前だからすっかりウロ覚えでしてね… (ノ∀`) テヘ(そこら辺を詳しく知りたい人は「映画秘宝 2012年 03月号」岡本敦史さんの素敵な記事を読むべし!) そんな僕でも1つだけ言えるのは、リスベットという主役キャラのアプローチが違っていて、僕はデビッド・フィンチャー版のリスベットの方が大大大大大好きだということです。


上がノオミ・ラパス演じるスウェーデン版のリスベット。下のルーニーちゃんと比べると攻撃的な感じ。
三角絞めでつかまえて-2人のリスベット


スウェーデン版の主役であるノオミ・ラパスのリスベットは、実に“ドラゴン感”が強いんですよ。素の戦闘力が高そうだし、男とタイマンを張っても殴り勝ちそうだし、わき毛もわさわさしてるし、気分が乗ってきたら「ホァァ~! 川 ゚д゚)」と龍化して怪鳥音を発しても違和感がないタイプ。セックスも騎乗位が似合うというか、セックスが終わった後はさっさとベッドに腰掛けて一服しそうな感じというか。カッコ良くて、この手の話のヒロインにピッタリなのは確かなんだけど、正直、女性としての魅力はあまり感じなかったんですよね…。

だがしかし! フィンチャー版のリスベットを演じたルーニーちゃんは、見た目が少し幼いことで儚げなムードが漂ってて“ドラゴン感がゼロ”な上に、ファザコンのヤンデレ娘設定で超可愛いの!ヽ(`Д´)ノ スウェーデン版よりも“精神を病んでる感”が出ているから、行動が変な時も「仕方ないね (。・ω・)(・ω・。) ネー」って思えるし、雇用してた警備会社の人が彼女の境遇に同情的&倒れちゃった後見人のお爺ちゃんとの触れあい描写があったりするから、「根は悪い娘じゃないよね (。・ω・)(・ω・。) ネー」とも思えて、とにかく好感が持てるというか。


“ドラゴン感ゼロ”と言いつつも、立場を利用してレイプする豚野郎にキッチリ報復する強さは備えております。心強いね (。・ω・)(・ω・。) ネー
三角絞めでつかまえて-豚野郎にお仕置き!


さらにグッとくるのが、たぶん彼女はミカエルのことを調査していたころから好きなんだけど、その感情を表すのが恐ろしく不器用でして。もちろん言葉に出して「好きだっちゃ 川^3^) ウッフン」なんて積極的に伝えられるワケもなく、狙撃されてミカエルが怯えている時、彼女的には「ああん、大好きな彼をアタシが慰めてあげなきゃ!ヽ川;´Д`)ノ 」ってことだったんでしょうけど、「突然、目の前でパンティを脱いで無理矢理セックスする」という伝わりにくすぎる無骨なアプローチを展開。翌朝はニコリともしないんだけど、しっかり朝食を用意してるのがベタで最高でした…(しみじみ)。


傷を縫ってあげるシーンも優しい感じでしたな。
三角絞めでつかまえて-縫ってくれるリスベット


ああ見えて、根は真面目な子だから、「セックスしても友達。それが二人のハッピールール?」なんて爛れた思想はなく、セックスを経てさらに彼への信頼感が増幅していくのが、また愛らしい。ミカエルに「もっと触って」って言うシーンも美味しくいただきましたけど、実は連続殺人鬼だったマルティン(ステラン・スカルスガルド)を追う時に「殺していい?」って聞くシーンは「もののけ姫」の「食べていい?」「食べちゃダメ」のやり取りを思い出して、クライマックスなのに心がほっこり。もちろんヌードになった姿もドストライクだったし(あのくらいの大きさのオッパイがベスト・オブ・ザ・ベスト!)、ハッキリ言って、彼女を観ているだけでスニッカーズ1ダースを一気食いした満足感でしたよ。

で、最も萌える&切ないのがラスト。諸々の事件が片付いた後のクリスマス、リスベットはミカエルへのプレゼント(革ジャン)を店で受け取るんですけど…。その際、彼女が確認するのが、映画中盤、ミカエルのPCを見ていた時の画像をプリントアウトしたもの!(それを元に発注したっぽい) 正直、よく見えなかったので、「昔、バイクに乗ってた」というミカエル自身の画像なのか、モデルが商品を着ている画像なのかは分からなかったんですけど、要は、彼女はすでにあの時「アタシ、ミカエルのこと、もっと知りたい!ヽ川;´Д`)ノ」という想いで一杯だったワケです。

そんな想いが詰まった革ジャンを持ってね、リスベットはいそいそとバイクでミカエルの職場に向かうんですが、そこで彼と共同経営者のエリカ(ロビン・ライト)がラブラブ状態でタクシーに乗り込むところを目撃…。ションボリしたリスベットはせっかくのプレゼントをゴミ箱に→エンドロールに突入するという、あんまりな終わり方なんですYO!ヽ(TДT)ノ


リスベットを蚊帳の外にして、元の鞘に戻る2人。大人って汚い!ヽ(`Д´)ノ
三角絞めでつかまえて-大人な2人


そりゃあね、確かに迫ってきたのはリスベットの方でしたよ。ちょっと面倒くさい性格だし、「12歳の時、父親に火をつけて全身の80パーセントをヤケドさせちゃった 川´・ω・`)」とかタトゥー&ピアスまみれの女の子に告白されたら引く気持ちも分からないではないけどさ、マルティンに殺されかけているところを助けてくれた恩人にその仕打ちかと。なんだかんだ言って散々セックスしたくせに、用が終わったらポイですかと。リスベットの身になれば、ページを散々めくられた挙げ句、読み捨てられる雑誌気分(唐突な「センチメンタル・ジャーニー」オマージュ)。もうミカエルを演じたダニエル・クレイグ自身にすら腹が立つレベルというか、僕が妻帯者じゃなければ彼女を慰めてあげたかった…(無駄な妄想)。ただ、「リスベットの悲恋で終わる」という、その物悲しい余韻自体は嫌いじゃないんですけどね (・∀・)

リスベット以外に褒めたいところは、オープニングがカッコ良かった! 三平映画館の公開収録の時古泉智浩先生もおっしゃっててうれしかったんですけど、僕も「ソーシャル・ネットワーク」の予告編で流れてたRadioheadの「Creep」のカバーが本編では使われてなくて、気に入ってただけに少し寂しかったんですよね。だから、この映画の予告編でかかってた「移民の歌」のカバーも無理かと思ってたら、開始直後に流れて結構ビックリ。映像のカッコ良さも相まって、かなりテンションが上がりましたよ~。


とりあえず動画を貼っておきますね↓ 大画面だとコレの100倍カッコ良いです。




つーか、デビット・フィンチャー監督は演出が上手いと思って。序盤、マルティンの家で風の音がするシーンとか、「映画秘宝 2012年 03月号」岡本敦史さんも触れてたけど、オチを知ってる僕的には「本当に風の音なの…?((((;゚Д゚)))) ガクブル」って思わされて面白かったです。それと、タバコを使ってミカエルとエリカとの距離を表現してるのも分かりやすくて良かったですな。まぁ、スウェーデン版と比べると、全体的に映画らしいビジュアルになってたのではないでしょうか。猫の死体が無惨だったのも好みでした。「マルティンは連続殺人鬼だけどハリエットを殺してない」という展開は一緒だけど、「ハリエットはロンドンに逃げて、アニタ(ジョエリー・リチャードソン)として生きていた」というオチになってたのは驚きましたね(スウェーデン版ではオーストラリアに住んでた)。

と言いつつ、文句もありまして。原作小説が長いから仕方ないんでしょうけど、やっぱり詰め込みすぎというか、どうしても「出来事をなぞっているだけ」って感じがしちゃうというか。フィンチャー版は“謎解き”に重点を置かずにテンポ良く進めたことで、主役2人がカッコ良くは見えるんですけど、他の登場人物が出なさすぎ→犯人が分かりやすくて、あまり“謎解き”の気持ち良さがないと思ったんですよね(「ハリエットが生きてる」というどんでん返しはあるけど)。この点ではスウェーデン版の方が良かったような気がしたり。終盤、事件を解決してから、リスベットが海外であーだこーだ銀行を回るくだりも長すぎて飽きちゃったかなぁ。


実は殺人鬼だったマルティンさん。ミカエルとの問答シーンは良かったです。
三角絞めでつかまえて-犯人はコイツ


あと、これは誰もが感じたことだと思うんですけど、リスベットとミカエルがセックスする時のモザイクの範囲の広さには心底ガッカリした ( ゚д゚)、ペッ どういう理由なのか知りませんけど、マジでバカじゃないの? 僕はよく知りませんが、“ギリモザ”とか技術革新が目覚ましい昨今、2人の腰回りにモザイクをかけるってどういうことよ? レイティングを下げるためなのかもしれませんが、雰囲気が凄まじく台無しであり、あんな雑なモザイク処理をするくらいなら、シーンを丸ごとカットした方がまだマシじゃないですか。もう一度書きますけど、あんなモザイクを入れることを決めた人は果てしないバカだと思います。僕的にはアレだけでマイナス20点って感じでした。

いや、でも、物事には何らかの事情があるワケで、もしかすると、僕が一方的に断罪できることではないのかもしれません。例えば…自分の16歳の娘が不治の病で、あと数カ月の命なんだけど、デビッド・フィンチャー監督の大ファンであり、「死ぬ前にどうしても劇場で見せてあげたいから、R18+じゃ困るんだYO!ヽ(`Д´;)ノ」という娘を思いやる父の苦渋の選択だとしたら? 「パパ、無理しないで。アタシ、デビッド・フィンチャー監督の作品は大好きだけど、大きいモザイクなんて入れたら、せっかくの映画が台無しじゃない… 川;´∀`) ゴホゴホ」「何言ってるんだよ、多少モザイクが大きくたって、良い映画はつまらなくならないさ。R15+にした方がたくさんのお客さんが観られるし、会社のためにもなるんだ。大きいスクリーンで一緒に観ような。よーし、お父さん、奮発してプラチナルームを予約しちゃうぞ!ヽ(`∀´;)ノ」「もうパパったら、おバカさん。パパはおバカね…パパはおバカ… 川;´Д`)・:∴ゲハッ」って、勝手な想像をして涙ぐんでいる僕は少し疲れているのかもしれません…。まぁ、そんなハードな事情があったら「年齢偽って入場すれば? ( ゚д゚)」って思いますがー。


そして、唐突に「マネーボール」の動画を貼って涙ぐんでいる僕は少し病んでいるのかもしれません…。




ということで、何だかよく分からない感想文になっちゃいましたな…。何はともあれ、デビッド・フィンチャー監督作として考えると物足りなさを感じなくはないんですけど(特に「ソーシャル・ネットワーク」を観た後では)、僕は普通に面白かったし、「ルーニーちゃんのリスベットが可愛かったから、いいや (´∀`)」という心境。今、もう一度観に行っても良いくらい彼女への想いが盛り上がっており、早く続編が観たいなぁと思ったり。とりあえずモザイクのシーンには失笑するかもしれませんが、興味がある人は期待値を下げて劇場に行けば損はしないんじゃないかしらん ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!

※後日公開された「R18+版」も観たので、興味がある人はチェックしてみてくださいな。




原作小説。長くて読む気がしないんだよなぁ。



スウェーデン版。僕の感想はこんな感じだけど、適当過ぎて恥ずかしい…。



スウェーデン版の完全版。未見ですけど、ちょっと観たいかな。



デビッド・フィンチャー監督作で一番好きなのはコレです。








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