2010年07月30日

ゾンビランド(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2010)
ゾンビランド

三角絞めでつかまえて-ゾンビランド

原題: Zombieland
2009/アメリカ 上映時間88分
監督:ルーベン・フレッシャー
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック
出演:ウッディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、ビル・マーレイ
(あらすじ)
新型ウィルスの感染拡大により、人類の大半がゾンビと化してしまった世界。引きこもりの青年コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、“生き残るための32のルール”を作り、それを実践して生き延びていた。そんな中、コロンバスは最強のゾンビハンター・タラハシー(ウッディ・ハレルソン)や、美少女詐欺師姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)に出会い、ゾンビのいない夢の遊園地を目指すが……。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告編はこんな感じ↓




90点


超面白かったです! いや、ガチのゾンビ好きな人とかには物足りないかもしれませんが、ファミリー向けゾンビ映画としては完璧な出来じゃないでしょうか。先日の記事にも書きましたが、ヒューマントラスト渋谷で観てきました~。

僕もゾンビ映画に関してはメジャータイトルしか観てない感じなので、この例えが正確かどうかは分かりませんが、「アドベンチャーランドへようこそ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」だと思いましたよ。お話し的には「引きこもり童貞青年の成長譚」で、「アドベンチャーランドへようこそ」で主人公を成長させる要素になった“恋人の不倫相手”の役割をこの映画ではゾンビが果たしている…というのは乱暴でしょうか。疑似家族ロードムービーという要素もあって、4人が仲良くなっていく過程は観ているだけで何だか楽しかったです。

まず、役者さんたちが実に魅力的でして。ジェシー・アイゼンバーグ、「アドベンチャーランドへようこそ」の時はちょっとイラッとしましたけど、今回は結構乗れましたね(まぁ、童貞&引きこもり感はあまりないけど)。エマ・ストーンとアビゲイル・ブレスリンの姉妹は基本的にはズルいんですけど、可愛いから全然許せちゃうというか。とくにアビゲイルの方はいかにも“大人びた12歳”って感じがして良かったですな~。途中、本人役で出てきたビル・マーレイも面白かったです(ゾンビと間違えられて撃たれて、「心残りは?」と聞かれて 「ガーフィールド」と答えたオチがちょっと愉快)。

そして、何よりも素晴らしかったのがウッディ・ハレルソン! 先日、「ディフェンドー」を観て、その魅力にやられまくってしまいましたが、今回も超カッコイイ! 実に“マッチョ思想が似合う男”という感じで惚れ惚れしましたよ。トゥインキー(アメリカ産のスポンジケーキ風のお菓子。「腐らない」という都市伝説があるそうです。詳しくはwikipediaを参照してくださいな)を探すために命を賭けているというキャラ設定もバカバカしくて良いですな。息子を思い出して泣くシーンは僕ももらい泣きしました…。

最後、遊園地での死闘を無事乗り切って、誰1人欠けることなく結束を固めて新たな旅に向かって終わってましたけど、見終わった後の印象が本当に爽やかでして…。エンドロール後に流れたウディ・ハレルソンとビル・マーレイのやり取りも、お得感があってちょっとうれしかったです。もう続編の制作が決定しているそうですが、僕はもうあの4人のことが大好きになっているので絶対観に行きますね。

ただ…文句があったり、つまらないと思ったりする人がいるのも実によく分かるんですよ。ゾンビ映画ファン的には“ヌルくて甘い”と感じてしまうのではないでしょうか(ちなみに上映後に拍手が起きましたが、まばらな感じでした…)。まず、全体的にグロ描写が少なめということで、あまり斬新な殺し方&殺され方がないというのはかなり問題だと思います。スローで見せる超素晴らしいオープニングシーン(「ウォッチメン」風)ではかなりグッときただけに残念でしたね…。まぁ、臓物などが出まくると、逆にこの映画の雰囲気をブチ壊すとも思うんですが、さりげない感じでもう少し工夫してほしかったなぁと。主人公が実践している“生き残るための32のルール”だって、発想は面白いんですけど内容はそんなに目新しくはないし、ここでも“斬新な何か”を観たかった…というのは贅沢でしょうか(「ルールが文字で表示される」という見せ方は面白かったけど)。

あと、これは僕が一番イラッとしたことなんですが、主要登場人物は誰もゾンビ化したり、死んだりしないんですね。僕は「展開的にコロンバスかタラハシーのどちらかは絶対に死ぬ」と思って観てたんですよ。だから、タラハシーがリトルロックと仲良くするシーンとかでは「ああ、最後にこの子を守って死ぬのかしら…」と思って、勝手に泣いてたりして。だから、遊園地でピンチに陥った姉妹を助けに行くところで、タラハシーが1人でゾンビを惹きつけるじゃないですか。もう間違いなく助からないと思って、ずっと大泣き状態でしたよ。


タラハシーが小屋(?)にゾンビどもを引きつける! こんなの生きて帰れないよ…。
三角絞めでつかまえて-ゾンビランド2

気分的には「ザ・ホード」のこのシーンを観たときに近い感じ。この人はこの後、ちゃんと食われてました。
三角絞めでつかまえて-ホード1


ところが! なんとゾンビが全滅状態ですよ。確かにゾンビハンターとしてはかなり優秀だし、拳銃の弾倉を「リベリオン」風に用意するという「やるな!」と思わせるところはあったんですけど、あの量を退治するのは本当に予想外というか。事前準備していた涙も流れようがなかったです(どうでも良い話ですが)。

そうなると、コロンバスの方もお化け屋敷でちょっと危険な目に遭ったりしてたので、僕は「そうか、実はあのシーンで噛まれていて…(ノД`)」と考えて、先ほど用意していた涙がフライング気味に流れ始めたんですが、全然そんな展開はなくて。僕ももうあの4人が好きだからそれで良いとも思うんですけど、やっぱり“身近な誰かの死”がないと世界観がどうにも軽く感じられてしまうというか…。まぁ、ビル・マーレイをあんなにアッサリ射殺したコメディ映画にそんなことを言い出すのも違うのかもしれませんが。

とはいえ、僕的にはかなり好きな映画でした。アメリカでの興行収入が「歴代ゾンビ映画ナンバー1」というのも頷けるというか、「アタシ、ゾンビとかって苦手なんですよね~」みたいな女子でも楽しく観られるんじゃないでしょうか。ぜひ劇場で観てくださいな。

※ちなみにこのブログで紹介されていた「素手でのゾンビ撃退法」(英語)のイラストが良い感じなのでヒマな人は見てみて!




何度も紹介していますが、コメディゾンビ映画の傑作です。
三角絞めでつかまえて-ショーンオブザデッド
ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]
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