[灯台もと暗し]・邂逅(かいこう)
テーマ:制作日記 2011-05-28 11:15:20毛彫りタガネで楔形(くさびがた)の三角を連続して打ち込み線を顕し、
それぞれのタガネで盛り上げ表情をつけます。
ガスバーナーで熱して溶かした松ヤニに銅板を固定して作業を致します。
この彫金技法を私は二十歳には身につけておりました。
私の初期の立体七宝作品は
彫金した生地に透明な七宝釉薬を焼きつけた作品からスタートしております。
が、ほとんど完成には至るは叶いませんでした。
やがて、有線七宝を独学、作品制作は有線七宝に転向致しました。
有線七宝の技法習得は困難を極め、
既に習得していた彫金技法で自己表現をする事で、己を満たした時期がわずかにありました。
昭和の最後。
地方の百貨店の個展1回と銀座松屋個展1のみの発表でしたので、
作品は数少なく、遠い過去でもあり、
作品の行方は追跡不可と考えざろう得ませんでした・・・。。
今年五月五日、生家のお仏壇の前に飾ってあるのを見つけて、私は大変驚きました。
ロクデナシの私は長い年月、生家に寄り付かず、気づきませんでした。
[灯台もと暗し]とは、この事でしょうか・・・?。
私は 邂逅した[彫金平面作品]を ・七宝工房くじゃく・に展示替えして頂きました。
タイトルはあった筈ですが、完全に失念。
今、取って付けたようにタイトルをつけるのは違うと鑑みましたので、只[彫金平面作品]と致します。
当時小さなアトリエ小屋を営んだ福島県裏磐梯高原の秋、
すっかり葉を落としたカラマツ林の風景です。
上沼緋佐子
【日本橋高島屋美術アンコール展示】へ






