三人の娘たち…
大阪住吉での実習から始まって
神戸での就職、
その後もなんだか出たり入ったりの長女。
中学生の時からの口癖
「1人暮らししたいの」
を大学1年生から実現させて、この先も帰ってきそうにない末娘。
次女だけ、今まで「出たい」とも言わず、出なければならない状況になったこともなく、我が家暮らしをしている。
3月までの次女との暮らしは、わたしにとって平和で楽チンで居心地の良いものだった。
その次女…実は、去年途中くらいから「社会人として1人暮らしできなきゃ…って思うんだよね」と言い始めていた。
金銭的にも(安月給で有名な保育業界なので)時間的にも大変だろうと思うけれど、社会人になった人間が自立するのは当然のことなので、そうしたいと思うのならば、応援こそすれ反対する理由は何1つない。
いや、むしろ、したいのなら早くしてくれた方が良い。
早くしないと、わたしが「行かないで」と言ってしまいそうだから…
今はたまたま出たり入ったりの長女が我が家暮らしをしているけれど、この人のこの先は、いつでも今までと変わらずに流動的なのだろうと思うから、次女が家を出ると…「みんな行ってしまった」という気分になる。
「淋しくなるなぁ」
そう思う自分に気づいてしまった。気づいて心底驚いた。娘たちがわたしから離れる日を心待ちにしていた筈なのに…
そう、だから…決めたのなら、早くしてね。わたしがワガママな本音をうっかりポロッとこぼしてしまわないうちに。
旅立ちたいと、旅立てると、そう思うなら、旅立ちなさい。
行ってらっしゃい。
好きな場所に…好きな道を歩いて行ってね。
身体や気持ちが疲れたときには、思い出して帰っておいで。