患者会

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最近、1型糖尿病の患者会が増えてきています。

やっぱり、同じ病気を持つ人同士で語り合うことが

いろんな意味でいい効果があることが分かってきているんですね。

いいことだと思います。

残念ながら患者会がいいというエビデンス(EBM)はないんですね。

EBM重視の医療者は絶対に重要視しないでしょう。

でも、患者会に医療者として一度でも参加すれば、その良さはしっかり分かります。

 

当然、人によって合う合わないはあると思います。

でも僕は、13年前に初めてDM VOXに参加してから、患者会の良さは痛感しています。

医療者としてだけでなく、自分自身が患者であるからこそ、

その良さが、身にしみてわかるんですね。

 

でも、患者会をあまり知らない医療者が、講演会や学会などで

患者会がいいということを聞いて、始めようと思っている人たち。

これは要注意です。

医療者が、どういう患者会にするべきか勝手に決めていくのが良くないんです。

患者任せにするのも良くない。

まずは、どういう患者会にするのがいいかを

何度も何度も話し合っていかないといけません。

医療者としてするべきことはするというスタンスが必要です。

 

ネーミングも重要ですね。

僕はネーミングの才能がないので、

僕が進めている地域の1型患者会の名前はいまいちですが(笑)

参加してくれるいろんな人たちに聞いて、これでもいいんちゃう、ということで

このままにしています。

でも僕が名前を聞いて、患者としてこれはありえへん!というようなものもあります。

これも、患者とよく話し合っていかないといけませんね。

 

うちの地域でも1型糖尿病の患者会が複数(僕の知っているのは4つ)進められています。

相談いただければ、いくらでも協力しますよ!!

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筋トレ

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最近、筋トレにはまっています(笑)

勤務している病院の近くにジムがあるので、仕事が終わった後に行くようになりました。

そこでは、恐ろしく負荷をかけて奮闘している人も数多くいます。

その中では僕はよわよわですね(笑)

でも続けているうちに、少しずつ筋力がついてきているのが分かります。

 

筋トレのようなレジスタンストレーニングと

ジョギングや自転車のような有酸素運動

この二つの運動で1型糖尿病患者の血糖はどう変わるのか?

これを知りたいと思ったのが筋トレを始めた理由の一つです。

 

論文を読むと、筋トレでは血糖は一時的に上がります。

有酸素運動では血糖は下がります。

本当にそうなのか、試したかったのです。

 

今日は午前中病院で働いた後、昼食をとって1時間後にジムで運動を始めました。

そうすると、血糖は下がる下がる…

どこかで上がってくるかなと思ってひたすら頑張っていましたが

40分経ってSAPでグルコース値40台になってしまったので、フラフラになりました(笑)

そこで実験は終了。

やっぱり残存インスリンのある状態ではどんな運動でも血糖は下がるんですね。

残存インスリンのない状態でレジスタンス運動をしても血糖はそれほど下がりません。

ただ、レジスタンス運動と有酸素運動で血糖変動が違うのかどうかが

実感として今ひとつわかりません。

もう少し、実験を続けてみます!

 

ただ…

僕が外来で診ている糖尿病患者さんの中に

このジムで運動をしていると言ってくれている人が何人かいるんですね。

会ってしまうと少し恥ずかしいかも(笑)

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長谷川豊氏のブログについて

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去年に大炎上した長谷川豊氏のブログについては

皆さんご存知だと思います。

この時に僕も思うことがあったのですが、FBなどではあまり言いませんでした。

もうほとぼりが冷めてきたので、僕の考えをかこうと思います。

 

http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.html


炎上したのはこの記事です。

透析患者は死ねというような過激な発言ですね。

僕からしてみたら、驚くべきことでもなく

研修医のころ普通に飛び交っていた内容です。

このような考えを持つ医師は日本中にいます。

そういう医師にインタビューをしたので、長谷川氏は洗脳されてしまったのでしょうね。

この発言が炎上したということは、

世間の常識はやっぱり僕の考えに近いのでしょう。

何度も言いますが、これは患者に対する差別です。

 

HbA1cが高い人ほど運動せず、食事量が多い傾向は確かにあります。

でもそれ以上に体質が大きく関係していることは

糖尿病臨床をしていれは普通に気づくことだと思います。

 

糖尿病教室をしていると、生活習慣病というのは

自分自身の問題だと思っている人は糖尿病教室を受ける人の7-8割を超えます。

みなさん自分が悪いと思っているのです。

自分が悪いと思っているからこそ、医療者に向かって、

「食べ過ぎている。運動していない。」というのです。

 

差別的な考えをもつ医師の大きな問題点は、

薬を出すと患者は甘えるから、出すべきではないと思っていることです。

僕が研修医のころ、上の医師から教えられたことです。

本当にひどいことです。本来処方するべき薬を出していないのです。

なのに糖尿病合併症を起こして医療訴訟になったという話は聞いたことがありません。

これこそが、患者は自分自身が悪いと思っている理由です。

 

うちの医局は他の地域に比べてもこの差別的発言が強いところでした。

やくざ的な医師が多かったんですね。いや本当にです。

世間が炎上するであろう発言を

日々数多く受けながら仕事をしていた1型糖尿病患者である僕は

やっぱり今になってよく耐えていたなと思います。

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SAPをつけてから

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今日はGWで完全オフの日でした。

普段出来ないことをいろいろできましたよ~

 

SAP(センサー搭載のインスリンポンプ)をつけてから、体に2か所の穿刺があります。

こんなイメージですね。

 

sap ポンプ に対する画像結果

ただ僕は、センサーを腹につけることは絶対にありません。

背中、もしくは腕ですね。

腹に着けると、うつぶせで寝れませんよ。

 

僕はセンサーの持ちのよさは物理的な刺激でセンサーの針がずれてしまうことで

大きく変わると思っています。

腹に着けるとセンサーに絶対に影響があります。

背中は凹形なので強く当たることがないのです。

汗をかくかどうかも大きいですね。

夏よりも冬のほうが持ちはかなりいいです。

 

2か所つけていると、穿刺が完全に取れることは1か月に一度あるかどうかです。

ポンプの穿刺は3-4日に一度取り換えて、

センサーは6日に一度取り換えるので、

同じ時に取り換えることはほとんどないのです。

つけていても自分自身ではストレスに感じないのですが、

不思議なもので、センサーの不具合で血糖を見ることができなくなると

途端にセンサーを外したくて仕方なくなります(笑)

 

昨日はすべてが1時間ほど外れたごくまれなひと時でした。

その時の風呂ほど気持ちいいものはありません(笑)

ポンプをつけていると、これほど気分よくなれるメリットがあるよと

ポンプをつけていない人にいうことがあるのですが、

あまり、よく思ってもらえないようです…(笑)

 

糖尿病透析予防

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今の病院では、透析予防指導というのをやっています。

指導と名前がついていますが、

要は、合併症予防のため、ある患者さんに僕が診察する前に、

栄養士さんと看護師さんが話をしてくれるんですね。

これがまた、いいんですね~

 

患者との信頼関係を築き、患者のセルフマネジメント力をサポートすること。

今までの病院では、この点について僕と共通の考えを持つ人がいなかったのです。

医療者としては僕ひとりで話をして、うまくいったときはひとりで喜んでいました。

うまくいかないときも、一人で悩んでいました。

解決策も僕だけでは十分にはできないんですね。

 

今の病院では、チームで対応して患者さんとうまくいったときに

看護師のKさん、本当に喜んでくれます。喜ぶツボが同じなのです。

そして、僕のうまくいかない理由も指摘してくれます。

こういう風に対応してねとアドバイスもしてくれます。

僕の糖尿病臨床技術が改善していくのが実感できます。

当然のことながら、うまくいかないこともあるんですけどね。

でも、少しずつ前に進んでいっているのが分かります。

 

糖尿病の心理について学ぶために

臨床心理学で教えてもらうことは僕は決して否定しませんが、

やっぱり、糖尿病患者さんがどのような心理状態にあるのかは

臨床心理学では絶対に知ることはできません。

糖尿病内科でしか理解できないと思っています。

 

例えば、2型糖尿病のアクトスという薬で体重が増えてしまったときに、

患者さんの心理状態はどうなのか、医療者としてどう説明するのかは、

僕は大きな問題だと思っています。

でも、これが大きな問題なのかどうかは臨床心理学で学んだところで

絶対に理解できません。糖尿病患者さんの心理だからです。

 

僕は患者さんには「アクトスの副作用だ」と断言します。

そんなこと、どうでもいいことだと軽視するのか、

重要なことだと考えて、こういう技術を100個持つのかで

結局は糖尿病臨床技術が大きく変わってくるのです。