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2017-05-13 02:05:06

古着を買った話。

テーマ:日常

平日、私の平日は当然仕事だが、
その日は時間ができたので思い立って服を買いに行った。

その前日に、パソコンである調べものをしていたら、
そう遠くにない場所にある古着屋に出くわした。

私は古着が好きということはない。でも、きらいでもない。
何も考えていない。
レコードでも、CDでも、楽器でも、本でも、
新品であってもセコハンであっても、
自分に必要で値段相応なら買うし、そうじゃないと買わない。
ただでも、必要ならもらうし、いらないならいらない。

ともかく、ある古着屋の存在を知り、HPに掲載されている商品を見ていったら、
すごくそそられるジャケットがあった。

なんでもスイス軍のおさがりで、1960年代製だと書かれている。
色落ちしたデニムジャケットの雰囲気だが
(いわゆるデニムではなく厚手の綿、ただデニムにイメージは近い)、
シンプルでありながら、あちこちが地味に個性的で、
とにかくかわいいうえ、4000円しない。
買うっきゃない。

私は簡単に着られる服が好きだ。
さきの冬は、自分で編んだセーターを着て、
さらに女房が自分用に買った綿のカバーオールをはおって、
ときには自分で編んだマフラーを巻き、外出時はだいたい済ませた。
寒さに応じて、セーターの下の枚数を増やせば、防寒に十分で、何しろ楽だった。

コートもあるにはあるけれど、外出先で屋内に入ると、ずっとコートのままではいられないので、
脱いだりして、でもまた外へ出たら着なくてはならず、面倒なので敬遠していた。

だから、次第に冬の外出時は、ひとつの綿のカバーオールばかりになり、
実はおしゃれな自分には不満だった。
心の奥底で、そのカバーオールの代わりになるものがあれば、とひそかに思っていたので、
スイス軍のおさがりジャケットはやたらと魅力的であった。

そうした理由で、私は平日に、古着を買った。
古着屋のお兄さんは、やわらかな物腰で、丁寧にいろいろ説明してくださり、
古着屋の人なんて、とまったく具体的でない偏見をわずかに持っていた私をじんわり破壊した。
スイス軍のおさがりばかりでなく、フランス軍のおさがりも購入した私は、
また来ます!と快活にお兄さんに伝え、店をあとにした。
いずれのジャケットも、そう言われなければ、たぶん軍用とはわからない。
狙ったのではないだろうが、ヨーロッパのものはアメリカのものよりかわいくできてるんです、
とお兄さんが教えてくれた。

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2017-01-23 23:20:12

新しいベースを買った話。

テーマ:音楽
たくさんのエレキギターやLPレコードが並んでいる光景なんて、
バスで30分はかかる市の中心部の大型店でしかおがめなかったので、
私や私と同じく洋楽に興味のある同級生にとっては、
家からそう遠くない距離にその店が出現したのは事件だった。
中学生だったから金はなく、あまり買い物はできなかったが、
カタログほしさによく通ったものだ。

愛想はないが、顔見知りになればとても気さくな夫婦が経営していた。
彼らの経歴は一切知らないが、自分たちも楽器を弾いたりとかではなく、
純粋に商売としてその仕事をしている感じがした。
私が最初のエレキベースを購入したのもその店でだった。

大学を卒業し、地元に戻った頃には練習スタジオが隣りの建物に作られていたので、
私がかつての同級生と組んだバンドの練習でもお世話になった。
練習が終わると、夫婦の息子が2階から降りてきて、スタジオ内に掃除機をかけるのである。
まだ小学生なのにきちんとしてるな、と思った。

それが30年近くは前の話で、おそらく最後に店を訪れたのは、
マイルス・デイヴィスのセラー・ドアのCDボックスを取り寄せてもらった際なので、
もう10年はそこに足を運んでいなかった。

いつのまにか、その店にもホームページができて全国に向けての通販をはじめていた。
当然楽器も通販で扱うが、主力商品はDJ用のターンテーブルとかミキサー・・・
いや、あれがミキサーかどうかは知らないが、その手の私にはさっぱりわからないいろいろで、
通販部門は今は大人になった、あの掃除機をかけていた息子の担当で、
それはCDボックスのときだったかに、だんなさんが話していた気がする。

私が長らく使っているミュージックマンのスティングレィベースはやたらと重いので、
同じロングスケールでも小さ目のボディの、もっと手軽なベースがあったら、
というのはずっと考えていた。
ある夜、その店のホームページを何気に眺めていたら、
韓国製の黒いスペクターのベースが、定価6万ほどの半額以下であった。
しばらくしてからのまたある夜、ホームページを開いてベースのところを見たら、
そのベースはまだあった。
そうした夜を繰り返し、買おうかな、という気になった。
相当な安物だが、かたちは紛れもなくスペクターだし、
ヘッドにもちゃんとSpectorのロゴがあるので、格好はつく。

20何年か前に同じ店で買った、ジャパンフェンダーの40ワットのベースアンプが、
誰かに貸してから又貸しをされて、さらに又貸しされるうちに行方不明になっていたので、
手元にベースアンプのない状態が続いていた。
なのでベースアンプもホームページで物色したら、
オレンジの20ワットのかわいいのが2万足らずであったので、それも買うことに決めた。

そんなこんなで昨年2月の日曜の昼前、すごく久しぶりにその店へ行った。
中に入ると、すっかりじじばばになった夫婦が私の顔を見た。
やはり愛想はなく、あ、どうも、と小さく言って、私の発言を待つようだった。
私が来店の理由を告げると、だんなさんは困ったような顔をして、
今は息子がよそに倉庫を借りていて、そこが実質的な店舗になっている、
ここにはその楽器はないし、ないので試奏もできない、
もはやうちはほぼ通販専門店と化しているのだ、という意味のことを口にした。

かめともくんはネットをやってるかね、と言うので、
だからホームページでそのベースを見たのだ、と思いつつ、
やってます、帰宅してネットから注文しましょうか、と返したら、
そうしてもらえるとありがたい、楽器その他をあとでここにもってこさせるから、
届いたら電話します、会計はそのときで、とだんなさんは言って、
そんな便利だか便利じゃないのか、なんともわからない過程を経て、
現在、スペクターのベースとオレンジのアンプが我が家にある。
どちらも値段のわりにしっかりした製品で、結果的に満足できる買い物ではあった。
 
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2017-01-18 23:22:06

ここしばらくの私の編み物。

テーマ:日常

編み物は相変わらず続けている。

 

正月早々、
女房の友人が出店する手作り作家の市がそう遠くない場所で開かれたので、
私と女房、ふたりで出かけた。

 

思いのほか多くの店があって、私はひとりで会場をぶらぶらし、
女房の友人の店に近づいたら、女房たちはおしゃべりをしていて、
女房はふと私に視線をやると、
この人は編み物をしていないと死んでしまうのよ、と言った。
編み物をしていようがいまいが、死ぬときは死ぬし、死なないときは死なないだろう。

 

4枚目の自作セーターは白とグレーのウール、2本取りで編んだが、
グレーのウールにあまり伸縮性がなく、
編み上げてから無理に引っ張ったらいちばん下の糸が何本か切れた。

 

私はもうすっかりいやになって、こんなんいらん、とほっといたら、
女房が、じゃあもらう、と自分のものにして、
切れたところを含めて裾をまつり縫いをしてきれいにし、この冬はよく着ている。


その日も彼女はそれを着ていたので、友人が手編みであるのに気づいて、
私の編み物の話になったのだろうと思う。

 

編み物をやめたら死んでしまうわけではないが、
たしかにいつも何かしら編んでいる。

仕事の合間にやっていて、
編み物をする時間は1日のうちトータルで1時間にもならないので、
なかなかはかどらないけれども、
編み物をしていると落ち着くし、途中で気が変わってほどいたりしなければ、
いつかは小物か衣類が完成するには違いないので、
日々草木に水をやり、花を咲かせるような楽しみもある。

 

ほぼ日なんちゃらというサイトは面白いコンテンツがあるのでたまに覗くが、
編み物のキットの通販なんかもあったりして、
そのマフラーの画像がやけにかっこよかった。

 

編み方によって柄ができているマフラーで、
最初はどうなっているのかまるでわからなかったが、
しげしげ眺めるうちに仕組みが少し理解できた。
理解できたら自分でもやりたくなって、自己流の図を書いて10センチばかり編んでみたが、
こうなるはずというイメージからは大分と遠かったので、ほどいてしばし考えた。

 

考えた挙句、似たものを編むには相当にややこしく、
私の編み物はずっとそんな具合だが、
録画しておいたドラマをちらちら見ながら編むには失敗するに決まっているので、
アイデアだけわずかに拝借し、もっとシンプルな柄のマフラーを編みはじめたら、
これがかなりいい雰囲気になった。


まずは私の分、それから女房の分、170センチほどのを2本編み、
外出時には重宝している。

 

マフラーは、がんばれば2週間程度で編めるので、
春から秋にかけて8本かそこら編んで、次の冬には商品化できないかともくろんでいる。

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2017-01-16 00:53:45

本日の出来事。

テーマ:日常

今日は夫婦で「幸せなひとりぼっち」を見てきた。

素晴らしい映画だった。

ここ最近のベスト。

こういう作品を見たかったのだ。

映画館を出たら午後の2時半近くで、昼食はまだだったが、

丸デブの店先を眺めたら、雪のせいか行列はない。

ラッキーと感じ、入ることにした。

わんたんがもうなくなっていたので、ふたりで中華そば3つ注文した。

一緒に持ってきましょうか、それとも2つのあとにひとつにしましょうか、

とお店の人にたずねられ、2つのあとにひとつで、と答え、

そうしたら実際に、私が1杯目を食べ終えるか終えないかで、

3杯目がやってきて、少し感動した。

 

前に何度か書いたけれど、丸デブにはじめて行ったのは、

私が10歳にもならない頃だ。

たしか中華そばが80円だった。

父のおつかいで近所のタバコ屋によく走ったが、当時はハイライトがそれぐらい。

丸デブの中華そば、わんたんは今400円で、ハイライトは420円なので、

同じように値上がりしてる。

 

店内に、乃木坂なんちゃらのメンバーの、堀未央奈のサインがあった。

岐阜市の出だそうで、以前にネットのニュースか何かで丸デブが大好きとあったので、

乃木坂のことはまるで知らないが、堀未央奈の名は覚えている。

少し調べたら、成人の日あたりに帰省した際も食べにきたらしく、

小さな時分から親しんだ味を忘れられないでいるというところでの共通点に、

私はふわっとうれしい気分になるのだった。

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2015-11-08 15:48:03

自作セーターの紹介。

テーマ:日常
自分で作る料理は見た目があまりよろしくない。
ぞんざいな盛り付けをするわけでないから、そうひどい見た目ではないだろうが、
プロの料理を眺めると、ああ、こういうところも大きな差なんだよなあ、
とつくづく思えたりするのです。


行きつけの中華料理屋というのは10年ほど通っている近所のお店なのですが、
その10年ほど前、たしか大晦日ではなかったから、その前日の12月30日、
私と女房は、年末のめんどくさいあれこれに疲れ、昼食は外で済まそうと車を走らせたのだった。


が、想像以上にどこもやっていない。
だからといってファストフードはなんとなくいやで、まいったな、と感じつつ、
引き返すみたいな具合で近所の中華料理屋の近くにきたら、果たして営業していた。
でも、できてから半年以上にはなるのに1度も入ったことのないお店で、
うーん、となっていたら、女房が、入ろうよ、入らないとわからないし、と言った。


そんな流れで入店し、メニューに目を通すと、ランチのセットが4つある。
いずれも800円で、私は、はじめての店ではもっとも無難っぽいのを注文すると決めているので、
ラーメンとミニ天津飯のセットを選んだ。
あ、それだけは850円だったかもしれない。
店内に客は私たちだけだった。
少ししてお盆が運ばれてきて、私はうなった。
う、美しい。
ありきたりなラーメンと小盛りの天津飯、それと漬物の小皿がのっている盆だが、
佇まいがなんとも美しかったのです。


ちなみに私は、女子ウエルカム的な、カフェ的な、最近よくありがちな飲食店の、
雰囲気重視の盛り付けには興味がまるでない。
当たり前の料理が、当たり前に盛り付けられているのに、
その中に店主の人柄だったりが自然と現れているのが好きなのです。
かわいいでしょ、そそるでしょ、と料理自体は(たぶん)普通なのに、
流行に左右された盛り付けは、何かが不純で好きじゃないのです。


ともかく、そのラーメンとミニ天津飯のセットは、
味も香りも豊かな、からだのすみずみに幸福を行き渡らせるもので、
その店は次の日、つまりは大晦日だが、翌日も営業していたので、
私と女房は2日連続で、そこで食事をしたのではなかったか。
そうして私たちはその店の常連となり、現在に至る。




先日私は、岐阜の大勝軒で昼食をとり、最近はメンマものに凝っているので、
もりメンマの大盛り、すなわち、つけ麺のメンマ増量、麺は大盛りというのを頼み、
ビッグコミックオリジナルの「深夜食堂」とか「黄昏流星群」とかを読みながら、
もりメンマ大盛りがくるのを待っていたが、
隣りにサラリーマン風若者が座って、中華そばとライス、と店のおねえさんに伝えた。
うむ、ここの中華そばは、実に美しいのだ。
とても美しい。
私はその美しさだけで、ライス1杯はいけるな、などとしばらく考え、
プロの盛り付けの美しさを思い、
行きつけの中華料理屋との出会いの記憶もよみがえり、
ここまで書いてきたが、
それとは一切関係なく、自作セーターの紹介をします。




セーター1作目は、全体にバランスがイメージと違っちゃったので、
女房にもらってもらったのは、前に書いた。
で、今回紹介するのは2作目と3作目だ。
2作目が編み上がったのは、今年の4月頃で、初夏あたりから3作目に取りかかったが、
途中でほかのものも編みたくなったから中断し、3作目が完成したのはついこないだである。


基本メリヤス編みばっかりで、
メリヤス編みははじっこがくるんくるんと円まるデメリットがあるけれども、
それもむしろ個性にして、デザインしたつもりだ。
どうせ既製品のようなセーターは編めないし、そういうのを求めるなら、
既製品を買ってきたらいいわけだから、
どこにも売っていないセーターを目指した、と、いずれ目指さなくとそうなるに決まっているが。




2作目。
白のウールと黒、グレーのウールの2本どりで編んであります。
遊び心で前みごろと右のそで、後ろみごろと左のそでの色が微妙に変えてあります。




3作目がこれ。ウールのベージュのスラブ糸、つまりは細い太いのある糸で編んであります。
春に「幸せのありか」という映画を見てきて、
それに出ていたきれいなおねえさんの着ていたセーターも念頭に置いたりしました。
この動画の1分18秒あたりでダンスしているおねえさんです。


映画『幸せのありか』予告編

こんなところです。おしまい。
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