竹竹

 

 

 

 

京汰と京介は

手を繋ぎ

竹を背に

瞳を閉じたまま

優しい笑みを浮かべていた・・・・

 

 

 

 

 

~にいさん・・・・にいさん・・・・~

 

 

 

 

史郎は

亡き京一郎の姿と重なり

二人を前に

身体が凍りつき

動けなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっしょさん、きょうすけ・・ねてるの?」

「おっしょさん、きょうちゅけ・・ねてるの?」

 

 

 

 

 

大輔は

そっと伝助と太助を下ろした。

 

 

 

「京介さん?・・・・」

 

 

 

史郎の横をすり抜け

大輔は

間近で二人の様子を見つめた。

 

 

「京介さん・・・京介っ!・・・・」

 

 

 

 

 

呼び声に京介は

微動だにしない。

 

 

 

 

伝助と太助が

二人の横に行き

その頬をペタペタと触った。

 

 

「おっしょさん、冷たい・・・」

「きょうちゅけ・・起きて・・・」

 

 

ペタペタっと小さな手が

その頬を何度触れても

二人は、

その瞳を開けなかった。

 

 

 

 

「史郎さん!!」

 

 

大輔の呼び声にハッとして

ゆっくりとその一歩を進めた・・

 

 

 

 

「きょ・・京汰・・・・・」

 

 

 

手を伸ばすと

その身体は、冷たくなっていた。

 

 

 

 

「京汰!!京汰!!」

 

 

その胸にしっかりと抱き締めた。

 

 

「京一郎!!連れて行かないでくれ!!

京汰を連れて行かないで!!」

 

 

冷たい頬を

自分の頬に合わせた・・・

 

 

京一郎の亡骸を胸に

その冷たい頬の感触が

史郎に蘇った・・

 

 

~あの時と一緒だ・・・・何故・・・・~

 

 

 

 

 

 

大輔は、

京介を其の胸にしっかりと

抱き締めた・・

 

 

「京介・・・・・」

 

 

 

京介の白い顔に

その顔を近付けた・・・・

 

 

 

「・・!・・・・・」

 

 

 

大輔は

微笑んだ。

 

 

 

 

 

「おっちゃん、おっしょさんは?」

「だいちゅけ・・・きょうちゅけは?」

 

 

 

 

小さな双子は

泣きそうな顔で見上げた。

 

 

 

 

 

「くっ!・・・どうして・・・

京汰!京汰!」

 

 

 

史郎は

冷たい京汰の身体にすがり

泣いた。

 

 

 

相反して

大輔は

 

「京介さん・・・・さあ~起きて・・・

迎えに来ましたよ」

 

 

京介の耳元で囁いた。

 

 

 

 

「う~~ん・・・・あ、だいすけさん?」

 

 

 

 

史郎は、

大輔に抱かれた京介が

その目を開けたのを

驚きと共に見つめ

京汰に目を向けた。

 

 

その唇が

微かに動いた・・・・

 

 

「京汰!!京汰!!

起きろ!!京汰!!」

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

その瞼が開き

優しい笑顔で見つめる京汰に

史郎は

 

「馬鹿野郎!!お前は私を置いていく気か!!」

 

 

「あ?・・・史郎さん・・・・・何大声出してるの?・・・」

 

 

 

「おっしょさんが起きた!!」

「きょうちゅけが起きた!!」

 

ヽ(゜▽゜*)乂(*゜▽゜)ノ

 

 

 

「京介さん・・・・京一郎さんに会えたんですか?」

 

 

「はい・・・だいすけさん・・・・」

 

頬がどんどん薄紅色に

色付き始めた・・・

 

 

 

 

「きょ、京汰・・・う、うっ・・・・」

 

 

京汰を抱き締め

史郎は、その瞳から涙を流した。

 

 

「し、史郎さん?・・・どうしたの?

何故泣くの?」

 

 

「お前は、私を殺す気か!!」

 

 

 

「えっ?・・・史郎さん、なにを言ってる?・・・」

 

 

 

「京汰!」

 

「し、史郎さん・・・い、痛い・・・

そんなに抱きしめたら息が出来ない・・・・」

 

 

「う、うぅ・・・・」

 

 

「もう、泣かないで・・・・・

本当にどうしたんだよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

「京汰さん・・・」

 

「あ、京介・・・・お前・・・・・」

 

 

京汰は、

今まで何が起きていたのか

その頭のなかを巡らせた・・・

 

 

「俺・・・・京一郎に会った・・・」

 

 

 

「京汰?」

 

 

「ああ・・・そうだ、俺は、京一郎に会ったんだ」

 

 

「京汰・・・本当に京一郎に・・・?」

 

 

 

「あ・・・何話したっけ?・・・・」

 

 

「おい!忘れたのか?」

 

 

 

「京汰さん・・・京一郎を

越えられないって今も思いますか?」

 

 

 

「京介・・・・」

 

 

ここに来るまで

京汰の心に占めていた

もやもやは

今は、感じられなかった。

 

 

 

 

 

 

京汰の記憶はおぼろげだった・・・・

しかし、確かに京一郎と話をした。

 

 

 

日舞のことや

愛する史郎のこと・・・

 

 

こちらに向ける笑顔・・・

京一郎は

京汰の想像を変えた・・・

 

 

 

 

「京一郎は、可愛かった・・・」

 

 

「えっ?なにを話したんだ?」

 

 

 

「う・・・ん、覚えてないけど

いっぱい話した。

そして、いっぱい遊んだ・・・」

 

 

 

「そうですね~

3人でこの滝で遊びましたね」

 

気が付くと

伝助と太助は

浅瀬に足を入れて

着物を濡らし水遊びをしていた。

 

 

「きゃははは~」

「きゃははは~」

 

 

「こら!!お前たち!!

濡れてるじゃないか!!」

 

 

京汰は、

史郎の腕の中で

いつものように双子弟子を叱った。

 

 

「史郎さん?まだ涙目だよ・・

本当に、困った人だね~

史郎さんを置いてどこに行くって言うんだ?」

 

 

「あ、ああ・・・・そうだな・・・・」

 

 

「おい、離せ・・・もう大丈夫だ・・・」

 

 

「身体が冷たい・・・・」

 

 

「あ?そりゃ~ここの滝の水は冷たいからなぁ~

すっかり冷えちゃった・・・」

 

 

普段でも冷たい体温の京汰は、

すっかりその熱を奪われていた。

 

 

 

「京汰・・・・わたしがここに連れて来れなくて

すまなかった・・・」

 

 

「いいよ・・・史郎さんにとって

この場所は、大切な想い出とともに

辛い想い出の場なんだから~」

 

 

「今年のお盆に

もう一度来よう・・・」

 

 

「ありがとう~史郎さん・・・

ごめん、俺が心配掛けたせいで・・・」

 

 

「礼を言うなら京介さんにしなさい・・・

私は、京一郎に会わせることは出来ないからな・・・」

 

 

「ああ、そうだな~全くだ・・・

京介~お前は凄いな~」

 

 

「いえ、ただ、京一郎に京汰さんを

ここに連れてきて欲しいって夢の中で

泣かれまして・・・」

 

 

「え?」

「あ?」

 

 

「京一郎は二人が仲違いするのを

見たくないそうです」

 

 

「・・・・・」

「うん・・・・・ごめん」

 

 

 

「さあ~帰ろう~

ほら、伝助、太助~」

 

 

大輔は、両腕を伸ばすと

二人は、その腕にしがみついた。

 

 

「伝ちゃん、太~ちゃん、濡れちゃったね~」

 

 

「きょうすけ~気持ちよかった」

「きょうちゅけ~また来たい」

 

 

「そうだね~また来ようね~

京一郎も喜ぶよ・・・・」

 

 

「きょういちろう~しってる」

「きょういちろう~遊んでくれた」

 

 

「えっ?」

「あ?」

「・・・・・・」

「まじか?」

 

 

~にいさん~またね~

 

 

「京一郎・・・・ありがとう・・・・」

 

 

「史郎さん・・・」

 

にっこりと微笑んだ京汰の肩を抱き

その滝を後にした。

 

 

 

母

 

 

「お前たち~なに濡れてるんだ?」

 

仁王立ちで待っていた双子の母親は

我が子の姿に

唖然となった。

 

 

 

「伝太母さん~すまない・・・

滝で遊んでしまって・・・・」

 

大輔の腕にぶら下がりながら

 

「たのしかった~」

「たのしかった~」

 

っと、大喜びの双子を見て

 

 

「そうだ~みんなでスイカ食べよう~」

 

 

「すいか~」

「すいか~」

 

自分の家に歩いて行った。

 

 

 

「ああ~いいなぁ~」

「伝太母さん・・・僕も手伝います」

 

大輔と京介は

後を追い掛けた。

 

 

 

 

 

「史郎さん・・・いい加減に

俺を離せ・・・・」

 

「京汰・・・・安心したら急に・・・」

 

 

「あ、また涙目になってる・・・

前から涙もろかったか?」

 

「なんでもいい・・・京汰が生きていて・・・」

 

「だから、なんで俺が死ぬんだ?」

 

「京汰~」

 

「はいはい・・・・・・」

 

(´。>ω(•ω•。`)

 

 

 

 

「京介さん・・・大役ご苦労さま・・・」

 

「あ、いえ・・・僕はなにも・・・

でも、だいすけさんは、史郎さんみたいに

泣きませんでしたね~」

 

 

 

「ああ~俺を侮ったらいけない・・・

何度こんな目にあったか・・・」

 

 

 

「あ・・・慣れちゃいましたか?」

 

 

 

「慣れたわけじゃない・・・

京介さんは、俺を置いていかないって

信じているから・・・」

 

 

 

「そうですね・・・

さすが、だいすけさん・・・」

 

 

「当たり前だ~」

 

 

(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

 

 

 

すいかしろたんすいか。すいか。すいかしろたん

 

 

 

おまけ

 

「伝助・・・あの寝まきは持ったか?」

「おっしょさん~持ったよ・・・」(玉之助宅訪問予定)

 

 

おまけのおまけ

 

「太~ちゃん、お祭りだよ~」

「きょうちゅけ・・・あの雲・・食べたい・・・」(綿あめ発見)

 

 

おまけのおまけのおまけ

 

華ちゃん

 

 

こんにちは~

 

ぺこ <(_ _)>

 

文字制限で解説出来ません(´;ω;`)

 

今回の話は、ちょっと最初の方は、焦った方いらっしゃるかな?

 

まあ~死者との語らい~身体も冷たくなる~

大輔は、京介が息をしていることを一番最初に確認したあたりは、

慣れたものです。

目覚めなかったら、また裸で温めてもらえたのに・・残念~

 

京汰は京一郎とどんな語らいをしたのでしょうか?

京介は側で聞いてました。

いろいろ私が語りたいけど、コメ返で書けたら書きますので

コメントお寄せくださいませね~

 

こちらは大雨です。

涼しいですが、ちょっと蒸し蒸し~

みなさまのところはいかがですか?

 

素敵な一日をお過ごしくださいね~

 

 

マタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye!

 

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