■家族構成(年齢):夫28才 妻28才 結婚2年半 子供なし(もうすぐ考え始めます)
■税込給与:夫 月32万円 妻 月23万円
■手取り給与:夫 月24万円 妻 月19万円 合計43万円
■手取りボーナス(各年2回):夫 42万円 妻 38万円
うち3万ずつがボーナス小遣い。残りは貯金。
■毎月の支出:総額382000円
・家賃:80000円(住宅ローン)
・マンション管理費、修繕積立費:20000円
・電気:4000円
・ガス:3000円
・水道:1500円
・携帯電話料金:夫ガラケー2000円
夫iPad 4000円
妻スマホ7000円
・ネット&固定電話:5000円
・食費:30000円
・外食費:13000円
・レジャー費:17000円
・交通費:電車代はお小遣いに込み。車なし、購入予定なし。
・日用品費:11000円
・小遣い:夫50000円(会社の昼食代込み)
妻60000円 (昼食は給食)
各々の遊び代、交通費、飲み代、衣料費込み
・医療費 : 10000円
・医療保険 : 11000円、掛捨て
・奨学金返済:13500円(夫、無利子、残り230万)
・臨時出費 :40000 円(友人結婚式や他人へのプレゼント等)
結婚式ラッシュも落ち着いてきたので、
・その他出費 : 去年一昨年は海外旅行でボーナスのうち60万/年 使いましたが、
住宅ローンを組んだので今年はなし
来年は20万ほど使って旅行したいと考えています
■毎月の貯金:48000円
■貯金:50万円(マンション購入に際して頭金、
学資保険等の積立や、他の資産はありません
■悩んでいる点:
うちは浪費家かと思いますが、
妻には職場復帰してもらう事を切望していますが、
子供が出来る前に家計改善、
(その反面海外旅行はしたいと、矛盾していますが...
--------------------------------------------------------------------
■全体の感想
典型的な共働きで余裕のある(だから使ってしまう)家計なのかなあと思いました。お子さんを考えられているようですので、その後のことも含めて診断させていただきました。
■標準的支出
手取43万円、子供なしの場合の標準的支出は以下のとおりです。
奥さまが退職されて、わちおさんの手取りのみとなった場合(24万円)でお子さんありの場合の標準的支出は以下の通りです。
また、奥さまがパートになって、月10万程度のお仕事をされる場合のことも想定して、標準額を出してみました。
■標準的支出との比較
○住居費
マンション購入済のようですが、現状で手取の23.3%ですね。
家計管理がご趣味とのことですので、ご存じのことと思いますが、住居費は手取の25%未満が適正と言われることが多いと思います。
現在のご夫婦での手取が維持されることを想定すれば、非常に良い価格帯の物件ということになると思いますが、わちおさんの一馬力となった場合のことを考えると、手取の41.7%が住居費となりますので、生活が非常に厳しそうです。
奥さまが働き続けることをご希望のようですが、非常によく分かります。
○通信費(携帯)
わちおさんはガラケーで2000円におさえておられて、優秀だと思います。
節約できるとすれば、iPadとスマホだと思うのですが、これはけっこう優先順位の高い支出でしょうか?
お仕事で必要であるなど、絶対に必要でないのならば、iPadは違約金を払っても解約する、スマホは格安スマホ(今はいろんな会社から出ていると思います)への乗り換えなど、検討できることはありませんでしょうか。
○通信費(電話)
固定電話・ネットで5000円というのはそこそこ安いプランだと思いますが、固定電話は使用頻度が高いですか?
普通でしたら「外してしまっては?」とアドバイスするのですが、お子さんが生まれたらFAXで役所や保育園に連絡することも多いようですし、このタイミングで外すかどうかは、ちょっと迷うところです。(うちはコンビニで送ればいいやと思って、FAXなしで生活しており、特に支障がないので、数千円の節約になるなら考えてもいいかもしれません。)
○光熱費
共働きで日中自宅におられないとはいえ、すごく安く済んでいますね!節約のコツをお伺いしたいぐらいです。
○食費
標準額より低く、良いバランスだと思います。
ただ、小遣いの中に食費が含まれているようですので、その分も含めて過大になっていないかはチェックされる必要があるかなと思いました。
(小遣いの項目で詳しく書きます。)
○小遣い
小遣いがすごく多いですね。ただ、多いから悪いということではなく、実際に何に使っているかということだと思います。
ご夫婦でお互いに、小遣いの使い道は把握されていますでしょうか?
家計簿につけてみて、それぞれの支出を細かく「被服」「交際」「趣味」「食費」などにふり分けてみてください。そして、例えば「被服」の項目が標準額(現在なら17,200円)を超えているとするなら、そこが節約すべきポイントになると思います。
○医療保険
医療保険は、一般に損する保険だと言われており、私はおすすめしないことが多いです。
ただ、わちおさんのお宅は現在貯金が50万しかなく、入院があると10万円単位で貯金が減ることを考えると、医療保険は維持されるのがよいと思います。
(そして、貯金が200万から300万を超えたあたりで、わちおさんの健康状態によっては医療保険を解約するのもアリかもしれません。)
○交際費
お友達の結婚式があり、4万円の支出ということでしたが、これが他の月にはまるまる貯金に回せるなら、貯金額は88000円となり、手取の20%となるので合格点かと思います。
どんな感じでしょう?
私の経験では、結婚式ラッシュは1年も続かず、その後は1年に1度あるかないか・・・になりましたので、今後は交際費は標準額の17200円に近付いていくのではないでしょうか。
慶弔の出費というのは、節約のために削るべきものでもないですし、苦しいのは今だけと思って、どうぞ気にせず出費なさってください。
○奨学金
残り230万円ですと、14年あまりですね。
お子さんが生まれ、塾・習い事などでお金のかかってくる時期(10歳ぐらい)からは、奨学金が残っていると、家計が苦しく感じられる場合が多いようです。
なんとか頑張って、お子さんが大きくなる前に繰上げ返済できればと思います。
(もちろん、お子さんの生まれる時期によってきますので、ぼちぼちでいいと思います。)
貯金がまとまった額になってきたら、検討してみてください。
○貯金
家計管理本などでは「共働きなら妻の稼ぎは全額貯金」と書いているものも多いと思いますが、住居費がこの比率ですと、難しいことと思います。
ただ、わちおさんのお宅は、月々の貯金は48000円ですが、ボーナスを入れると、手取りの30%が貯金に回せている状態ですね。
現状では貯金額としてはすごく良いと思います。
■感想
わちおさんがご心配されている通り、奥さまが仕事をつづけられるかどうかで左右される部分が大きく、ご心配されている理由がよく分かりました。
確かに、妊娠中というのは、思いもかけない入院(切迫早産での長期入院など)もあり、仕事を続けることの難易度が上がる時期だと思います。
一方で、ボーナスがもらえているところを見ると、正社員で安定してお勤めされているのだと思いますので、少々のことがあっても、ご本人が希望されたらお仕事は続けられるものと思います。
(どうでしょう・・・会社の規模や、経営者の方針にもよりますので、分かりませんが^ ^;)
家計の標準額の三つ目にあるように、奥さまが10万円前後稼ぐことができれば、(住居費は30%近くなり、多少厳しいものの)きちんと余裕をもって生活していく家計簿になりそうです。
また、二人とも共働きのときと、奥さまがパートまたは専業主婦のときとでは、食費・日用品・被服・交際費などが全然違ってくると思います。(仕事をしていると、なかなか安いお店まで行けなかったりしますし・・・)
ですので、仕事をやめたらやめたで、やりくりできる範囲が広がるというのも事実で、それぞれにメリットがあるということだと思います。
交際費については、結婚式は今だけでしょうし、お子さんができると、なんだかんだいって飲み会や付き合いが減る(≒周りが気を使う・断る口実ができる^ ^;)ので、努力しなくても自然に減るという気はします。
旅行に関しては、旅行代を支払っても年間の貯蓄率が手取の25%をキープできる状態であれば、ぽーんと使ってしまっていいと思います。
今は貯蓄率が30%ありますので、来年海外に行かれるのもいいと思いますよ。
お子さんが生まれたら、しばらくは大人が楽しめるような海外旅行は難しくなりますので、悔いの残らないようになさってください。
私としては、「固定費にお金がかかって貯金ができなかった」と「旅行代にお金をかけて貯金ができなかった」は、全然違うものだと思っていますので、手元のお金に困っていないなら、ポンと使っちゃう派です。
ですので、わちおさんのお宅では、固定費である、通信費・小遣いのみを見直したら、あとは現状維持で、この1~2年の間に大きく貯金し、妊娠したあたりでまた考えなおすということでよいのではないかと思いました。
住宅ローンを背負うと、プレッシャーで家計のことが心配になる方が多いようですが、第三者である私の目からは、わちおさんのお宅の家計簿については、楽天的な印象を持ちました。どうぞ心配なさらず、今のペースで頑張ってください。
------------------------------------------------------------
長くなってしまってすみませんが、
家計簿を拝見して、私の意見を書かせていただきました。
失礼な点や、理解の不足している点がございましたら
申し訳ございません。
何かございましたら、何度でもお気軽にお問い合わせください。