「不幸になる生き方」

テーマ:
不幸になる生き方 (集英社新書)/勝間 和代
¥756
Amazon.co.jp
不幸そうな(本人曰く)著者の写真が目印の本。
「天国への道を知る最良の方法は地獄への道を探求することである」(マキャベリ)
この言葉を参考に、不幸への道を知り幸福をつかむ7つの法則を記している。

幸福をつかむ7つの法則とは
1.有責の法則:なんでも他人のせいにするのをやめる
2.双曲の法則:目先の短絡的な快楽や欲(=双曲割引)にまどわされない
3.分散の法則:仕事、あるいは恋人、子供だけが人生という一極集中をやめる
4.応報の法則:ネガティブなことや建設的でない批判、非難をしない
5.稼動の法則:面倒くさがらずマメに動く
6.内発の法則:他者と比べず幸せの基準を自分の中にもつ
7.利他の法則:自分のできる範囲で周りや社会への貢献をする

それぞれの章で具体的なアクション・プランが書いてあって実践しやすい内容だ。
たとえば「有責の法則」の部分では、「小さな約束を徹底的に守る」「迷ったらリスクの高いほうを選んでみる」など。
「応報の法則」の部分にある「三毒追放」(妬まない、怒らない、愚痴らない)は日々実践しているが、「三薬実行」(褒めよう、笑おう、感謝しよう)のアイデアも面白いと思った。

しかし、いくつか気になる部分もある。
特に「先祖供養には幸福論がない」という部分には賛同しかねた。
先祖を大切にすることは自分のルーツを大切にすることだと思う。
墓参りや法事を通して祖先を身近に思い、自分が死んだ後も同じように子孫に続いていくという安心感を得ることができるのではないか。
亡くなった親や祖父母が自分を見守っていてくれると思えば、悪い行いはそうできない。
それをキリスト教やイスラム教の幸福論と比べるのはどうか。

ところでこの本、アマゾンの書評を見ると、びっくりするほど非難、批判が多い。
著者が有名になってくるといろいろな意見が出てくるものだ。
まっとうな意見もあるけれど、離婚などの私生活を取り上げて非難するのは正直見苦しい。

私自身、勝間さんの意見に賛成するところもあれば、どうかと思う部分もある。
ただ、All or Nothingではなく、自分が良いと思う部分だけでも取り入れてみれば良いと思う。
どんな本でも1つ、2つは得る部分がある(反面教師としても)
書いてあること、言っていること全てを真に受けるのではなく、突っ込みつつ読むのも楽しいものだ。
AD