快楽生活 【えっちの知識】 ~明日役に立つ、えっちのうんちくを~ 80へぇ

「あ~気持ちいい」な人生を送るためのさまざまな知識。少しでも先の快感を得るために参考にしてください。また、相談などがありましたら、お気軽にお声をおかけください。一緒に考えて見ましょう!

posted by nanag2
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あれは14歳の秋だったか。

「今度の日曜、ヒマ?」

学校の休み時間、机で本を読んでいると、リサが聞いてきた。
キラキラとした瞳。明るい子。
こういう目をリサがする時は。
たいてい何か楽しいことが待っている。
だから、私はワクワクしながら返事をした。

「ないよ。」

リサはにっと笑う。

「金木犀の花が咲いたの!集めに行こう!」

金木犀の花?

小首を傾げた私は、リサがいつも熱心にポプリを作っていることを思い出す。
綺麗な花を集めて乾燥させ、香料と一緒に、小瓶に入れたりサシュに詰めたり。
私は実は、ポプリというものの風情がサッパリ分からなくて。
お店で売っているのは素敵だけど、自分で作るとただの枯れた花。
リサの真似をして、乾燥剤とともに箱に広げたマリーゴールドは、ほったらかし。

とはいえ。

「いいよ。」

「決まりね!エミも行くって!」

晴れやかな笑み。意志の強いハッキリとした眉。
意地悪な所もあるリサだけど、彼女の笑顔は私の気持ちをいつも浮き立たせる。
時間や待ち合わせ場所を決め、リサは自分の教室に戻った。

日曜日。

お弁当やお菓子、飲み物を詰めたカバンを持って、自転車で集まる。

「どこに行くの?」

「ちょっと遠いよ、新吉田の方まで行く。」

新吉田!?
そこは普段私がウロウロするテリトリーの、十分外だ。
走りだしたリサの後を、慌てて追う。
途中、エミと合流し見慣れぬ景色の中を漕いでいく。
田んぼや畑、点在する真新しい家。
エミもリサも土地勘があるらしい。
すいすい行ってしまう。
2人にはぐれたら帰れないかも、と不安になり必死で後を追った。

「ねぇ、ちょっと。」

見通しのいい坂の上で、リサは止まる。

「この坂、ブレーキをかけないで行くのが面白いのよ。」

下り坂と登り坂がセットになった真っ直ぐな道。
確かに坂を登りきるためには、なるべく減速しないで突っ込むしかない。
けれど私は小2の時、近所の坂を自転車で下ってバランスを崩し、転倒したことがある。
頭を怪我してしばらく外科に通った。
血のこびりついた、ザラザラした皮膚の感触。
包帯のぐるぐる、メッシュの網の目、が頭をよぎる。

「じゃ、行くよ!」

そんな躊躇いを吹き飛ばす掛け声に、ぐい、と背中を押された。
行くしかない。
重力にグイグイと引っ張られて自転車は坂を滑る。
とび去る景色、前だけ見つめて。
ただひたすらハンドルを握っていると。
自分の重みはいつしか風に変わり。

気づいたら、リサやエミと一緒になって、嬌声をあげていた。

坂を登りきった所に小さな野原。
誰かの庭だったのか空き地だったのか、記憶には残っていない。

初めて見るような、大きな背の高い金木犀の木。
甘い香りをふんだんに振りまき、濃い色の葉の中、咲きこぼれる小さな黄金色の花。
持ってきた袋に、花を詰める。

そのまま木の下でお昼。

たわいもない話。内容も覚えていない。
エミの明るい髪やリサの白いブラウスが、秋の柔らかい日差しに金色に輝き。
笑い転げる3人の上に、金木犀の花が降る。はらはらと、はらはらと。

綺麗だな、と思った。

「満月の夜に、ここでお茶会したいなー。」

私がふいに言い、リサとエミが目を丸くする。

「ななって…やっぱ変。」

リサが笑い、エミと目配せする。

「いいじゃん、魔女みたいでしょう?」
「魔女のお茶会だね。」
「そしたら、アタシ達魔女だ。」

2人ともその考えは気に入ったらしい。

高校は別々、そのままリサともエミとも疎遠になった。
未だに魔女のお茶会は開かれていない。

夜、家路に急ぎ小径に入ると不意に香る濃厚な甘い香り。
すごい自己主張。

その香りを嗅ぐと私は反射的に月を探す。

満月の下、どこからともなく甘い香りが漂ってきたらそれが合図。

魔女のお茶会を開きましょう。

パジャマに寒さよけのブランケットを持ちよって。
ビスケットをつまみ、温かいティーカップを両手に抱き。
カップに落ちる花の甘い香りとともに、笑いさざめき。
満月の光を浴びて、魔女たちが輪になり踊る。

ねぇ、あなた。

満月の下、どこからともなく甘い香りが漂ってきたらそれが合図。

魔女のお茶会を開きましょう。


2007年10月K-Life SNS収録。2009年10月修正の上、快楽ブログ転載。
<ななG>
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今頃なんですが。

ホント、今更かよ!って感じなんですが。

私、ただいま『村上 龍』にハマってます。

私ね、全く読んだ事がなくて。

『村上 龍』と『村上 春樹』の区別すらついてなかったんですね。

ひどい、ひどすぎる私…。

だって...。

ムラカミ本は、私より上のオッサン世代が「俺たちの青春!」中に夢中になって読んだ本…てイメージがあってさぁ。(オイコラ)

ただ男はなんか好きだよね~、…とか思ってた。

世間は、シルバーウィークな9月某日。

図書館で何冊か借りてくる。

デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』から始まって。

読んでみたらば。

キー!何この男、色っぽいじゃん!

エログロなのに。

悪臭が立ち込めそうな場面だってあるのに。

読むのが苦痛でない。

行間に吐息を感じる。

それも耳元で囁くような。

鼻血でそう、というか耳たぶ赤くなりそう。

これはちょっと、あの、女は惚れるでしょう。

『すべての男は消耗品である。Vol.3』では、黒木瞳が「龍さんの話は、いい男に愛されたあとの静かな時間に訪れる寝物語をきくようなのだ。」なんて、さらっとあとがき書いてる訳。

ちょっとー!何この女、めちゃくちゃエロいやん!さすが失楽園主演女優!

セクシーは美徳よね、うんうん…とか。

たしかに寝物語は女にとって極上のエサだ…とか。(それは黒木瞳に共感)

いちいち頷いてしまい。

本との出会いも、出会いのひとつ。

もっと早く読んでいたら、人生変わっていたか?というとそうではなくて。

今じゃなきゃ、今だからこそ、当時彼が書いた彼のメッセージが私に伝わる。

受け手の、私のキャパシティの問題。

あー私ようやくここまで来れました、って感じ。

今誰に惚れてる?て聞かれたら、間違いなく「村上龍!」と即答してしまうわ。

読み始めたばかりだから、まだ読んでないの何冊もあるのよね。

きゃ音譜

<ななG>
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)/村上 龍

¥420
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真実はいつもシンプル―すべての男は消耗品である〈Vol.3〉 (幻冬舎文庫)/村上 龍

¥520
Amazon.co.jp

posted by nanag2
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芝生の上

日除けの下

寝転んでお昼寝

雲が川を流れるようにこずえの先を通り過ぎ

ラジオとセミが競い合う

夏のような秋の日

川べりに下りて足を水に浸す

雲も風も水も流れ

自分だけが時が止まったよう

雲を見上げ何想う

風に吹かれ何想う

水に浸かり何想う

想うは貴方のことばかり

貴方に千のくちづけを

貴方に万の抱擁を

貴方に幾億の微笑みを

昼も夜も

宇宙(そら)の星が墜ちるたび

絶え間なく貴方に幸せが降り注ぎますように

今この場に居なくとも

貴方が幸せであればそれでいい



2007年9月K-Life SNS収録。2009年10月快楽ブログ転載。
<ななG>
posted by nanag2
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彼の肩に頭を預けて

彼も私の頭に顔を傾け

ぐるぐるまわる

山手線


「どこに行こうか。」

「そうだね、どこがいいかな。」

「どこへでも。君の行きたいところに。」


一緒に居られるなら

どこだっていい

束の間だけど

一瞬の永遠


ここは不夜城

眠らない大都会

ビルの隙間に満月が逃げる


ぐるぐるまわる

山手線

無数のきらめきに包まれて

寄り添う2人をのせていく


電車が突然スピードを落とし

駅でないのに停まる

車内に流れるアナウンス

天を仰ぐ彼


今日はついてない

大丈夫

2人で居ればハプニングも楽しいよ


腰にそっと回されていた手に力がこめられ

強い力でひきよせられた

『ハヤクダキタイノニ』


彼のシャツの上から心臓に手を置く

ハッキリと分る力強い鼓動

それがいつもより早いのは

私のせい?


密着した体

ただじっと

寄り添い立っているだけ


それでも前儀ははじまっていて

私は動かぬ電車の中で

彼の体温で濡らされる


2007年9月K-Life SNS収録。2009年10月快楽ブログ転載。
<ななG>

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