私は栄養の講座を担当しましたが、関わる中で歯科衛生士
さんの講座は本当に勉強になりました。
食べることのスタート地点である「口」の大切さ、栄養摂取
においても口の中の役割は本当に大切なのです。
学んだことを一部シェアします。
【口の機能は】
・食べる
・話す
・呼吸する
【高齢になると口の機能は低下する】
・唾液が減る
・飲み込みにくくなる
・むせやすくなる
・歯が減り噛みづらくなる
【そしてとっても大切な唾液の働きは】
・歯や粘膜の保護
→もし唾液がなかったらかた焼きせんべいなど硬いものが
口の中を傷付けてしまいます。
・抗菌・殺菌作用
→絶えず分泌される唾液が口の中の食べ物の残りかすを
洗い流しやすくし、口の中の菌の増殖す働きをするそうです。
・味を感じさせる
・消化作用
でんぷんの消化の第一歩は唾液と混ざること。
学生の時に実験をしましたね~。
・発音を滑らかにする
・食塊を作り飲み込みやすくする
などです。
【機能が落ちることで色々な悪循環が起こります】
たとえば・・・・
1.噛む力が弱くなる
↓
2.やわらかい食べ物を選ぶ
↓
3.栄養が偏る
↓
4.繊維が足りず便秘になったり、必要な栄養素の不足が
生じて全体的な体力が落ちる
↓
5.調子が良くないから活動が減る
↓
6.活動が少ないからおなかが空かない
↓
7.おなかが空かないから食べない
↓
最初に戻る
となり、転んだ時に骨折をしたり、風邪をひいて肺炎
まで悪化してしまうなど、知らず知らずのうちに全身の
体力をおとしてしまいがちです。
【口から生まれるトラブルを元気なうちから予防する
ポイントとしては】
・口の中を清潔に保つ、正しい歯磨き、舌みがき、
うがいなど
→口の中の細菌を減らす
・義歯などが合わない、虫歯があるなど治療して治る
ことは早めに治療し噛む力を保つ。
などです。
学ぶと口の中全体が筋肉で、加齢とともに他の部位同様
筋力が落ちるのだとわかります。
硬いものが食べられない、という方は実感としてとても
多く早めの治療はとても大切だと感じます。
もし親御さんで「入れ歯が合わなくて」とおっしゃっていたら
ぜひ歯医者さんに行くことを勧めてあげてください。
またある日水を飲んでむせたことをきっかけに「水分を
取るのが怖くなる」という方もおられました。
今の時期特に乾燥が激しいのでこまめな水分の摂取
はとても大切です。
歯医者さんに相談したり、料理の煮汁にはとろみをつけたり
薬局で売っている「とろみ剤」などを上手に使って、
水分が不足しないような配慮をしたいものです。