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介護施設で普通のおいしい食事をご自分で食べていただくためには、食事の際の姿勢がとても重要です。

車いすから座り替えて食事を食べていただきたい。そのために設計したのがこの「支える椅子」です。


sasaeruisu


ぜひ一度ご覧ください。


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2016-06-17 15:48:27

介護施設づくりの基礎知識 その16「居室洗面」

テーマ:介護施設づくりの基礎知識
 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


介護施設は自宅とは違って共同生活。


ですので、スペースの使い勝手はそこに暮らす皆様方なるべく多くの方が使いやすいようにという視点で設計を行います。


でもそれと違うのは個人の専用スペースである居室、個室の計画です。


共用のスペースと違って、そこに住む方に最大限使いやすくなるよう環境を整えることができるはずです。


とは言っても、入居者が変わるたびに洗面やクローゼットを作り変えるという訳にもいかない…


ではどうしたらよいかということになりますが、入居する方に合わせた可変性をもたせておくということになるでしょう。


ベッドの位置は、そこに住む方が一番使いやすい向きにしたい、となればナースコールの位置が変更できるいいですね。
(これについては別の機会にお伝えしますね)


同様に洗面も大柄な方が立って使用するのと小柄な方が車椅子で使うのは全然違うので使いやすい高さに合わせる必要があるでしょう。


この洗面ですが、高さが可変できるようなものを整備している例は非常に少ないです。


一般的に、可動式の洗面は非常に高価であると思われています。


その原因は、可動式洗面の多くが電動式だからでしょう。


でも入居者の入れ替わりはそんなに頻繁ではないはず。だったら電動ですぐに高さを変更できなくてもいいはずです。


私が過去に設計した例では、手動で高さ変更する洗面を計画しました。


20150522_居室1
手動で高さが変更できる洗面


高さを変更する場合は、二人掛かりで少々手間がかかります。


それでも利用者ご自身がご自分で使用できるということはご自身の自立や満足度を高め、介護の軽減にもつながります。


洗面についてさらに言えば、居室での生活行為は洗顔や歯磨き、うがいだけではないはず。


飲み物を作ったり、軽食を用意したり、洗い物をしたり…
せっかくならそんな行為にも使用できるものにしたいですね。


高さの可変については、例えばクローゼットのハンガーパイプなども同様の配慮が可能だと思います。


そこにお住まいになる方に合わせた快適な環境を提供するために設計時にはこれらのことに配慮して欲しいと思います。


介護施設の計画時には、様々なことに配慮ができるはず。より快適で自立した生活を設計の工夫で実現したいものです。


実際に計画を進める際や設計上でのご質問などあればメール等でお問合せください。


介護施設の設計は「ケアスタディ株式会社」へ。
>ケアスタディ株式会社


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2016-06-08 14:15:00

介護施設づくりの基礎知識 その15「利用者キッチン」

テーマ:介護施設づくりの基礎知識
 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


私たちが自宅で食事を食べようとすると、色々な作業が発生しますね。


まず何を食べようかと献立を考え、材料が足りなければ買いに行きます。


食材がそろったら、洗ったり切ったり炒めたり…
様々な調理を行います。


出来上がったら盛り付けをして配膳、ようやく食べることができます。


食べ終わってもまだ続きがありますね。下膳して食器や調理用具を洗ったり片付けたりします。


ここまでが食事の一連の流れです。


では、介護施設での食事はこれと比較するとどうでしょう。


一部のグループホームなどを除き、ほとんどの介護施設での食事は「出された食事を食べるだけ」になってしまっています。


先ほどの食事の手順のうち「食べる」という部分だけを切り取って行っているわけですね。


これではいくら「施設を家庭らしく」と言っても、出された食事を食べるだけの生活では家庭には近づかないと感じます。


介護施設を利用する方ですから食事に関する全ての作業をご自分でやるのは無理としても関わってもらえることはあるはずです。


・材料を洗う、切る
・配膳する、食器を並べる
・洗い物をする 等々


よくお勧めしているのは、利用者用のキッチンを設けることです。


キッチンといっても、車椅子でも使用できる低いカウンターに小さなシンクがあるだけのものです。


でもこれがあれば、準備、洗い物、配膳など色々なことをやれる可能性が増えるのです。


バイキング形式の際のカウンターとして使うこともできます。


高さ65cm程度のシンク付きカウンター、ぜひ設けてみてください。


20160608_キッチン


介護施設の設計時には食べるだけでない「食事」をぜひ実現して欲しいと思います!


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2016-05-12 16:45:39

介護施設づくりの基礎知識 その14「水栓」

テーマ:介護施設づくりの基礎知識
 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


人が住まう場所には水が必要。


日本は水に恵まれ、水栓をひねれば水が出てくるのが当たり前ですね。


で、この「水栓をひねる」という行為について、介護の現場ではどう考えるのかが今日のテーマです。


ドアの前に立てばドアが自動で開く、ということに私たちはすっかり慣れていますが、これと同じようになりつつあるのが「自動水栓」です。


水栓の下に手を差し出すと自動で水やお湯が出てくる、ということはかなり一般的になりました。


介護の現場においても、手を差し出すだけで手が洗える自動水栓は当たり前のように採用されています。


バリアフリーにする必要があるのだから当たり前、だと思いますが意外と使いにくいと言われることも多いようです。


なぜなのか考えてみました。


・水栓は蛇口を操作して水が出るもののいう先入観がある


私が水栓を操作するときのことを考えると、まずはひねったり上下させたりする部分を探し、ない場合に手を差し出します。


これは「自動水栓」というものがあることがわかっているからできることで、知らないとずっと操作部を探すことになります。


自動水栓を知らない(覚えられない)お年寄りは、当然のことながら水を出すための操作が分からずに混乱することになります。


・歴史が比較的新しい


TOTOが自動水栓を日本で初めて開発したのが1984年とのこと。


その後徐々に普及してきましたが、当たり前に目にするようになってからまだ30年経っていないということになります。


仮に30年よりも前の世界で生きている認知症の高齢者がいたらその方には自動水栓というものがこの世にあることは認識されていないという可能性があります。


・自動水栓は公共施設に多い


自動水栓はかなり普及してきましたが、多く見かけるのは駅のトイレを代表とする公共施設ではないかと思います。


いまでも家庭の水栓は、手動のものが多いのではないでしょうか。


長いこと家庭の主婦をされていたり、公共施設に行く機会の少ない仕事をされていた方にとっては馴染みがない可能性があります。


*****


私はいまでも利用者さんが使用する水栓は手動式で設計するようにしています。


その場合には、手が届きやすいか、操作はわかりやすいかなど様々な配慮を行う必要がありますね。


また、私たちが介護施設を利用するような時代になったら、自動水栓でも良いのかなと思います。


介護施設の設計時には、水栓ひとつにも配慮を行って使いやすく快適な施設づくりを実現してください!


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