今回からは筋肉、筋膜に着目していきます。
筋肉の周りに筋膜という膜があります。
「筋膜」という言葉を見ればほとんどの方がイメージできると思います。
この筋膜の定義ですが、多くの参考書を見ましたが、
それぞれで解釈が異なっていて、定義付けがなされていない状態です。
それはさておき、僕の中の解釈ですが、
筋膜は筋肉の周りの膜のみならず、その周囲の皮下脂肪を指すこともあり
または、靭帯や間膜なども「筋膜」でひとくくりされています。
結合組織全てが筋膜といってもおおげさじゃない位です。
この考えが施術やヨガを行っていると一番しっくりきます。
筋膜から筋膜へのつながりは靭帯でのつながりや、
間膜、関節包でのつながりをもっていて、
学生時代に実際に人体解剖を行った際に、
これが○○筋で、これが○○筋で、と習うのですが、
時々先生も「う~んこれは○○筋かな、、、」
と迷うシーンも多くあります。
筋肉の違いが分かりにくいのです。
筋肉起始停止は、解剖学で細かく細かくひも解いた結果、
あらわれたもので、実際の体は様々なつながりがあり、
筋肉単体で表すことの方が難しい場面が結構あるのです。
抽象的な話になってしまいましたが、
筋膜のつながりは、体全身の結合組織のつながりであり、
筋肉の概念を超えるラインが存在するのです。