数寄人大茶会
テーマ:サロンだより遠州流茶道家・壺中庵宗長 堀内ギシオプロデュース
11/27(日)~12/1(木)数寄人作品展、
12/2(金)・.3(土)、いよいよ数寄人大茶会が、いよいよ開催されました!
http://www.kagurasalon.com/calender/horiuchi-daichakai.html
3月に予定されていたこの催し、未曾有の大震災で延期になっていましたが、
年を越す前に実現できて本当にうれしいです!
様々な思いが詰まった大茶会の様子、少しご紹介したいと思います。
お茶懐石はミシュラン二つ星の名店『一文字』さんが、なんと、出張実演!
お食事に使ったお部屋は数寄人作品展のアート作品がそのままずらり!
御席を囲んでパノラマ状に新進気鋭のアート作品や茶道具をご堪能いただけます。
そうです!なんと、一流の板前さんが目の前で作る一品料理を、
本物のアート作品達に囲まれながら堪能できるというスタイル!
では、3F茶室へ参りましょう。
窓の外にはお堀の景色。
庭師が寝る間を惜しんで数日がかりで築いたお庭を通って・・・
(この期間だけの特別空間!)
まさに小宇宙。
こちらが茶室「神楽庵」のにじり口です。
この茶会は江戸時代初期の茶道具がふんだんに使われた、
触れる骨董美のお茶会でもありました。
間近で触れていただいた貴重な品々、一挙公開いたします!
まず掛け軸は、江戸時代初期の画家・雲谷等顔による山水画。
釜は富士釜。富士さんのような形をしていて、地紋が藤(ふじ)の花
(写真ではわかりずらいですが)。
富士と藤。徳川家康の釜師・名越善正の作。
香合は祥瑞(しょんずい)。宝珠の形をしていて地紋が松竹梅。
小堀遠州が作らせたといわれる作品。
本日のお濃茶のお伴は「顔見世」。
(歌舞伎の)成田屋の定紋「三舛(みます)」が型押しさえている、この時期ならではのお菓子。
この袱紗は吉祥唐草の瓢箪模様
19世紀、幕末の布だそうです。
濃茶の茶入れは遠州薩摩。こちらも江戸時代初期の「ほちゅうひょうたん」と呼ばれる、
遠州好みの瓢箪型の茶入れ。
布は織部流の茶人望月宗竹が愛用した裂で望月間道とばれるもの。
とても古い崩れないようにそっと持ち上げなければいけません。
中の濃茶は、宇治田原町「かねまた」でこの日のために特別にブレンドして作られた
「壺中」と、堀内先生の茶名が付けられたお抹茶。
とても味わい深いお味でした。
お茶碗は御本茶碗(ごほんちゃわん)のひとつ、御本三島狂言袴紋。
黒く描かれているのは暦だそうです。
※御本茶碗とは高麗茶碗の一種で、
17世紀~18世紀にかけて、日本から挑戦へ注文して作られたもの。
続いて薄茶へ。お菓子は麩煎餅。
【お茶碗①】
御本茶碗 片身替り 前押せ
片身替りとは左右の模様や色合いなどの変わっている模様のこと。
前にちょっと押しこんだ形が特徴的で、これも江戸初期の作品。
【お茶碗②】
志野織部
美濃で焼かれた志野風の織部焼。
こういう焼き物は、桃山時代~江戸初期にしか作られていないそうです。
【お茶碗③】
こちらは一転現代もので、遠州流12代宗匠 宗慶がデザインして
韓国に注文して作らせた今御本のお茶碗。
【お茶碗④】
同じく遠州流12代宗匠 宗慶がデザインして韓国に注文して作らせた 高麗青磁。
【茶碗⑤】
「311」
数寄人作品展の出店作家の一人・小林琢磨氏の作品。
今年三月の大震災の日に窯に入っていて、たったひとつ残った茶碗です。
ひびが入った部分を金継ぎして。
【お茶碗⑥】
遠州高取焼
秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた陶工・高取八山に
焼かせたのがはじまりとされる遠州好みの茶碗。
江戸初期の作品。
薄茶のお茶入れはこちら。
鳥居、榊、月、牛車、秋草の模様が入っていますね。
源氏物語の榊の場面を表しています。
「野々宮蒔絵」というそうです。
このように登場人物が登場していないのに
キーワードとなる模様だけで場面が浮かぶ様な作りを「留守模様」というのだそうですよ!
茶杓は現代の物で、輪島の七宝塗り。
頭の部分はお茶入れと同様「梨地」になっていますが、
ぜひ、江戸初期と現代の様子、見比べてみてください。
最後は蓋置き。
唐物(中国製)でおそらく明の時代のもの。
元は墨出し(墨を置く台)として使われたものを、蓋置きに転用しているのだそうです。
脚の部分が獣になっていて面白い!
ざーっと書いてしまいましたが、
実はまだまだ、この大茶会の魅力の一部。
とても貴重なものを見て触って美味しく学べる、
とても贅沢なイベントでした。




































































