2011-12-03 00:18:26

数寄人大茶会

テーマ:サロンだより

神楽サロン イベントレポート-1

遠州流茶道家・壺中庵宗長 堀内ギシオプロデュース

11/27(日)~12/1(木)数寄人作品展、

12/2(金)・.3(土)、いよいよ数寄人大茶会が、いよいよ開催されました!
http://www.kagurasalon.com/calender/horiuchi-daichakai.html


3月に予定されていたこの催し、未曾有の大震災で延期になっていましたが、

年を越す前に実現できて本当にうれしいです!


様々な思いが詰まった大茶会の様子、少しご紹介したいと思います。


神楽サロン イベントレポート-2

お茶懐石はミシュラン二つ星の名店『一文字』さんが、なんと、出張実演!

前にたたずむ動物オブジェは数寄人作品展の作家作品のひとつ。

神楽サロン イベントレポート-3

板前さんの邪魔にならないように、上からのぞいてみました。

神楽サロン イベントレポート-4

お食事に使ったお部屋は数寄人作品展のアート作品がそのままずらり!

神楽サロン イベントレポート-5

御席を囲んでパノラマ状に新進気鋭のアート作品や茶道具をご堪能いただけます。


神楽サロン イベントレポート-6

こんな現代アートも。


神楽サロン イベントレポート-34

そうです!なんと、一流の板前さんが目の前で作る一品料理を、
本物のアート作品達に囲まれながら堪能できるというスタイル!


ゆったりと、贅沢な時間を感じていただけましたでしょうか。

神楽サロン イベントレポート-8

では、3F茶室へ参りましょう。
窓の外にはお堀の景色。


神楽サロン イベントレポート-9

庭師が寝る間を惜しんで数日がかりで築いたお庭を通って・・・
(この期間だけの特別空間!)


神楽サロン イベントレポート-10

まさに小宇宙。


神楽サロン イベントレポート-11

こちらが茶室「神楽庵」のにじり口です。


神楽サロン イベントレポート-12
素敵なつくばいも控えております。


この茶会は江戸時代初期の茶道具がふんだんに使われた、

触れる骨董美のお茶会でもありました。


間近で触れていただいた貴重な品々、一挙公開いたします!


神楽サロン イベントレポート-14

まず掛け軸は、江戸時代初期の画家・雲谷等顔による山水画。


神楽サロン イベントレポート-13

釜は富士釜。富士さんのような形をしていて、地紋が藤(ふじ)の花

(写真ではわかりずらいですが)。

富士と藤。徳川家康の釜師・名越善正の作。


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この日は炭手前からフルコースのお茶席でした。

神楽サロン イベントレポート-16

香合は祥瑞(しょんずい)。宝珠の形をしていて地紋が松竹梅。

小堀遠州が作らせたといわれる作品。


神楽サロン イベントレポート-17

本日のお濃茶のお伴は「顔見世」。

(歌舞伎の)成田屋の定紋「三舛(みます)」が型押しさえている、この時期ならではのお菓子。


神楽サロン イベントレポート-33

この袱紗は吉祥唐草の瓢箪模様

19世紀、幕末の布だそうです。


神楽サロン イベントレポート-19

濃茶の茶入れは遠州薩摩。こちらも江戸時代初期の「ほちゅうひょうたん」と呼ばれる、

遠州好みの瓢箪型の茶入れ。

布は織部流の茶人望月宗竹が愛用した裂で望月間道とばれるもの。

とても古い崩れないようにそっと持ち上げなければいけません。


中の濃茶は、宇治田原町「かねまた」でこの日のために特別にブレンドして作られた

「壺中」と、堀内先生の茶名が付けられたお抹茶。
とても味わい深いお味でした。


神楽サロン イベントレポート-20

茶杓は江戸時代の茶人・金森宗和のもの。

神楽サロン イベントレポート-21

お茶碗は御本茶碗(ごほんちゃわん)のひとつ、御本三島狂言袴紋。
黒く描かれているのは暦だそうです。

※御本茶碗とは高麗茶碗の一種で、
17世紀~18世紀にかけて、日本から挑戦へ注文して作られたもの。


神楽サロン イベントレポート-22

続いて薄茶へ。お菓子は麩煎餅。


神楽サロン イベントレポート-23

【お茶碗①】
御本茶碗 片身替り 前押せ
片身替りとは左右の模様や色合いなどの変わっている模様のこと。
前にちょっと押しこんだ形が特徴的で、これも江戸初期の作品。

神楽サロン イベントレポート-24

【お茶碗②】
志野織部
美濃で焼かれた志野風の織部焼。
こういう焼き物は、桃山時代~江戸初期にしか作られていないそうです。


神楽サロン イベントレポート-25

【お茶碗③】
こちらは一転現代もので、遠州流12代宗匠 宗慶がデザインして

韓国に注文して作らせた今御本のお茶碗。

暦の模様が描かれています。

神楽サロン イベントレポート-26

【お茶碗④】
同じく遠州流12代宗匠 宗慶がデザインして韓国に注文して作らせた 高麗青磁。


神楽サロン イベントレポート-27

【茶碗⑤】
「311」
数寄人作品展の出店作家の一人・小林琢磨氏の作品。
今年三月の大震災の日に窯に入っていて、たったひとつ残った茶碗です。
ひびが入った部分を金継ぎして。

一日も早い復興を祈らずにはいられません。

神楽サロン イベントレポート-31

【お茶碗⑥】
遠州高取焼
秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた陶工・高取八山に
焼かせたのがはじまりとされる遠州好みの茶碗。
江戸初期の作品。


神楽サロン イベントレポート-28

薄茶のお茶入れはこちら。
鳥居、榊、月、牛車、秋草の模様が入っていますね。
源氏物語の榊の場面を表しています。
「野々宮蒔絵」というそうです。

神楽サロン イベントレポート-29

このように登場人物が登場していないのに
キーワードとなる模様だけで場面が浮かぶ様な作りを「留守模様」というのだそうですよ!

神楽サロン イベントレポート-30

茶杓は現代の物で、輪島の七宝塗り。
頭の部分はお茶入れと同様「梨地」になっていますが、
ぜひ、江戸初期と現代の様子、見比べてみてください。

神楽サロン イベントレポート-32

最後は蓋置き。
唐物(中国製)でおそらく明の時代のもの。
元は墨出し(墨を置く台)として使われたものを、蓋置きに転用しているのだそうです。
脚の部分が獣になっていて面白い!


神楽サロン イベントレポート-18

ざーっと書いてしまいましたが、
実はまだまだ、この大茶会の魅力の一部。

とても貴重なものを見て触って美味しく学べる、

とても贅沢なイベントでした。

2011-11-25 23:47:00

第2回 奏聞坐癒~新嘗の宵に~

テーマ:サロンだより

神楽サロン イベントレポート-1
11/22(火)新嘗の宵に、「奏聞坐癒」という、
ちょっと変わった試みの演奏会が開かれました。

奏聞坐癒__とはもちろん造語です。
奏を聴く。
ただ耳で捉えるのではなく、間で聞く。
ヒトとヒトの間であったり、
音と音の間であったり、
空と空の間であったり、
自らの内と外の間であったり・・・
そして、そのために坐る。

自然の音を聴きわけて、
日頃人工的な騒音のなかでつかれた機能を癒し、
耳をクリーニングします。

神楽サロン イベントレポート-2
ゆったり落ち着いて座って頂くために用意されのは
坐禅用の座布団と血流を促す炭布
座禅が初めてのかたも安心!

神楽サロン イベントレポート-10
まずはゆっくりスレッチ。

神楽サロン イベントレポート-11
マッサージ。
体をリラックスさせて座禅スタートです。

坐禅とは、「座る」という行為のことをいうのだそうです。
そして音に耳をすまし、聞き分けて、
耳の機能を高めながら、
自らの体全体を調整していく、といいきます。

目を閉じて坐禅を組んでいる間、
とても神秘的な自然の音を奏でてくださったのは、
三村奈々恵さん(マリンビスト)
岡野弘幹さん(アンビエントアーティスト)


神楽サロン イベントレポート-12
坐座中はカメラのシャッター音も邪魔になってしまうので、
今回写真はなし!
かわりにこんな楽器で奏でていたんですよ~という、
種明かしを少しどうぞ!

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坐禅の合間には、三村さんと岡野さんによる、
ミニコンサートも!
リビングでごろごろしながら、
世界で活躍する一流アーティストの演奏を聴くという、
ものすごく贅沢な時間!

神楽サロン イベントレポート-16

坐禅&コンサートのあとは、
アーティストと楽器に直接ふれあう時間までありました。
皆さん子供のように楽しんでらっしゃいましたよ!

神楽サロン イベントレポート-3
さ、場と耳の調整が終わったあとは、
お腹の中から体をケア。

神楽サロン イベントレポート-4
サロンですっかりお馴染みの、
井戸理恵子さんの美味しいお料理で懇親会。

神楽サロン イベントレポート-5
新嘗祭と体を温めるものがたくさん!

神楽サロン イベントレポート-6
身も心もポカポカです!

神楽サロン イベントレポート-7
スペシャルジンジャーハーブティー。
汗が吹き出すほど暖まる~

神楽サロン イベントレポート-8
この艶々の雑穀は

神楽サロン イベントレポート-9
カボチャのスープをかけて。

神楽サロン イベントレポート-17
体が生き生きと目覚めるのを実感した、
素敵な夜でした!

2011-11-07 11:51:11

ジャパニストの集い―『Japanist』をリアル空間で味わおう

テーマ:サロンだより

11/4(金)は、神楽サロンも監修参加している志誌『Japanisut 』 初のイベントでした。

誌面をリアル空間で体感していただこうという企画第一弾!


神楽サロン イベントレポート-1

まず登場したのは日本を代表するマジシャン・上口龍生氏!

日本におけるプロとしてのクロースアップマジックの先駆けの一人として世界で活躍する一方、

和妻(わづま)と呼ばれる江戸時代から続く日本独自のマジックの継承者でもあります。

神楽サロン イベントレポート-2

かつては江戸の豪商が酒の席へ呼んで愉しんだ、伝統的なお座敷芸のひとつでした。

今では継承者がほとんどいないため、なかなか触れる機会がありません。

貴重な体験をさせていただきました!


百花繚乱の手品ショーをお楽しみいただいた後は…

神楽サロン イベントレポート-3

メインのパネル・ディスカッションへ。


『Japanisut』編集長・ 高久 多美男氏がナビゲーションを務め


神楽サロン イベントレポート-4

山田 宏(日本創新党党首)×中田 宏(本誌コーディネーター)が

「財政破綻をどう回避するか?(回避できなかった場合)破綻後の日本をどう創るか?」

をテーマに、様々な角度、視野から熱く鋭く日本を語ります。


杉並区長の経験がある山田氏、横浜市長の経験がある中田氏。

両氏はおれぞれの行政で志強く、財政改善に取り組まれ、

稀にみる成果を出した実績があります。


経験に基づく鋭い視点と、地に足の着いた確かなビジョンに、会場内もヒートアップ。

今、日本の置かれている【本当の】現状に目が覚める思いでした。


神楽サロン イベントレポート-5

休憩時間には中田氏の著書のサイン会も行われ、本を買い求める列がずらり。

神楽サロン イベントレポート-17

熱い討議の後の懇親会ではより深い語らいの場となりました。

ここでも、洋装にもどった上口氏が見事なマジックで会場を盛り上げてくださいました!


神楽サロン イベントレポート-6

懇親会を彩ったのは、お馴染み「結わえる 」のケータリングの数々。


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『Japanist』に登場する純米酒が振る舞われたのですが、
お酒にぴったりの肴たちにすっかり気持ちよくなってしまいました!

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寝かせ玄米の巻きずし。絶品です。

神楽サロン イベントレポート-9

寒くなったらやはり、おでん!


さて、食べ物のことばかり書いていてはいけませんね。


『Japanist』誌面をリアルに体感していただこうというこの企画、
会場内には普段なかなか出会う機会がない素晴らしい日本の伝統美が
展示されていたのです!


まず、益子の陶芸家の巨匠・坂田甚内氏 の作品。神楽サロン イベントレポート-10

陶芸というカテゴリー自体がちっぽけに感じてしまう、
超人的技術に裏打ちされた、常識を覆すアイデアと
宇宙的エネルギーに溢れたダイナミックな作品の数々
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ガラス×陶器

漆×陶器

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プラチナや金箔のほどこされたもの・・・

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ため息の出るような美しさでした。


そしてもうひと方、新進気鋭のガラス作家・植木寛子氏 の作品。
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瑞々しいヴェネチアングラスは優雅で情熱的!

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ユーモラスな中に色気も感じさせますね!

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今回作家のお二人も会場にいらして、

直接作者からお話が聞けてしまうというオプション付きでした。

神楽サロン イベントレポート-18

愉快に愉しく美しく、そして時に熱く語らい
新しい日本の可能性を確信した、有意義な夜となりました。


Japanistのイベントは今後も定期的に開催する予定です。
ぜひお越しください。お待ちしております。
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