★総括2016 アイドル | サンロフトの本とテレビの部屋

★総括2016 アイドル

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今年は、欅坂46の年だった。デビュー前から乃木坂46のバーターで歌番組に出るなど破格の扱いを受けていたとはいえ、デビュー曲がいきなり大ヒット。2曲目、そして発売されたばかりの3曲目もヒットしそうである。CD売上では乃木坂46の方が多く、上向いてもいるが、すっかり影が薄くなってしまった。乃木坂46は初期の曲の方が良く、新しい曲ほど印象が薄い。それが、一般へアピールしきれない原因だと思う。橋本奈々未の卒業もマイナス要素だ。

 

欅坂46躍進は、センターの平手友梨奈の魅力が最大の要因だろう。曲や衣装が出来てセンターに選ばれたというより、彼女をセンターとして欅坂46の方向性が決まったと思われる。『欅って書けない?』が始まって1~2ヶ月は、グループの個性も方向性も見えていなかった。乃木坂46の二番煎じと見なされ、注目されずに終わるとさえ思われた。ところが、その中で平手友梨奈が存在感を示し始め……、その後の展開については説明不要だろう。

 

AKB48は有名メンバーが全員抜け、危機的な状況だ。若手中核の一人、大和田南那が抜けるのはもっと痛い。この1年で新たに出てきたのは、樋渡結依ぐらいだろう。SKE48、NMB48も良い方向へ進んでいるとは言えない。江籠裕奈や須藤凛々花は、もっと人気が出てもいいと思うのだが……。

 

HKT48は5週年で大変な勢いを持っている。しかし、CD売上等は弱く、宮脇咲良、朝長美桜、矢吹奈子等、AKB48本隊へ出向する人材を養成する機関になってしまっている。今年ブレイク(?)した松岡はなの他、なこみくの陰に隠れていた秋吉優花や荒巻美咲が息を吹き返してきたのも好材料。日経エンタテインメント!の5週年Specialはファン必携。

 

NGT48のメジャーデビュー決定は6月の選抜総選挙だったのに、10月にデビュー曲が出来たという話が出たきりで、未だ動きがない。欅坂46が2曲目でも失速しなかったから、タイミングをはかりかねているのだろうか? ハロマゲドンの悪夢を思い出す。新生タンポポはCDを出したが、新生プッチモニは新曲リリースと発表されたものの頓挫した。発表した以上、頓挫だけは避けたい。欅坂46のワンマンさに比べ、加藤美南、高倉萌香、中井りかの3本柱のNGT48の方が有利とも思える。が、HKT48同様、AKB48本隊を強化する人材育成機関の色合いが濃い。

 

ハロプロはJuice=Juiceとアップアップガールズ(仮)の武道館があったが、℃-ute解散に嗣永桃子引退と寂しい話題が多い。いったいカントリーガールズはどうなるのか? 来年は、こぶしファクトリー&つばきファクトリーに期待か。モーニング娘。は13期メンバー加入が予告されたものの、一般応募者ではなく研修生からの繰り上がり。良い人材は、乃木坂3期や「ひらがなけやき」へ流れてしまうという問題もあるが、フォーメーション・ダンスをこなすスキルとなると、自ずと研修生に限られてくるんじゃないかな。だから、田辺奈菜美を入れろと言ったのに……。

 

その他、9nineは川島海荷が抜け、X21は冠番組が終了し、ももクロも失速してきた。GEMの武田舞彩が帰ってくるのは再来年。道重さゆみ再生が唯一の希望か。以前も書いたが、来年ブレイク期待は、X21の泉川実穂、たこやきレインボーの彩木咲良、LADYBABYの金子理江。さらに、最近加入した(?)おはガールの渡辺優奈は確実に来るんじゃないかな。