別れ | 平凡な日々の小さなドラマ。

別れ


何とも物憂げな哀しい言葉である。

昔から知っているはずなのに

何度も経験したはずなのに

「別れ」について、私は今でもうまく処理することができない。



(久しぶりに辞書引き)



【別れ】

1.集まっていた人々が、あちこちにわかれ散ること。散会。

2.別々になること。わかれ散ること。





なるほど





いつもながら辞書とは

そこに浮遊する感情の機微などを切ないくらい殺菌して

調べたい語彙の意味を的確に明瞭に教えてくれる。



では別れにはどんな種類が存在するのだろう。

卒業式、転勤、引越し、巣立ち、死別、生き別れ・・・・

とてもではないが、書ききれないほど存在していることは確かである。




ではそんなとき人はどういう感情に苛まれるのだろう。

哀しみ、寂しさ、虚しさ、欠乏感、喪失感、絶望・・・・

あまり良いとは言い難いものばかりイメージされる。




やれやれ




でもそこは人間!

昔からややこしくも尊い感情を慰めるために

様々な言葉が残っている。




そう言えば卒業式で校長先生が言っていたなぁ。

「別れがあるからまた新たな出会いがあるのです」

そう言えば昔誰かがこんな唄、歌ってたなぁ

「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束」




(あれ?少し違うかな・・・)




こんな具合で

何度経験してもセンチメンタルになってしまう(又は支離滅裂)。




こういうとき唯一自分で呟く言葉がある。

この言葉を聞くと救われたような気がするのだ。

私が大好きなチャールズ・ディケンズという小説家の言葉。



The pain of parting is nothing to the joy of meeting again.



「 別れの痛みは、再会の喜びに比べれば何でもない」




よし!さあ、これでまた

新たな明日を生きていこう!!!