皆様、いつも応援してくださってありがとうございます。

私事ですが、今後、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」の出演は辞退することにいたしました。

私が辞めたいと思った理由は、複数あるのですが、大きな要因は以下の3つでございます。


①発言の機会が平等に与えられていない。評論家はベルを押して発言するというルールになっていますが、押しても気づかれなかったり、無視されたりすることがある上、発言しても編集で大幅カットされてしまったりして、事実上、発言の機会は平等に与えられていません。カラオケでいうところのマイクを取ったもの勝ちといったところがあり、発言者の交通整理がまったくなされていないのです。このようなルール無用の世界では私のように控えめな人間があおりを受けることになってしまいます。1回のテーマに出演する評論家の数が多すぎるという問題もあるかもしれません。


②他の評論家が話をしている評論家の発言を妨害する。これは脳科学の評論家の方がすることが多いのですが、他人が発言している最中に、突然横から入ってきて、頭ごなしにその発言を否定するというものです。そもそもこの番組はバラエティであって学術会議の場ではないので、発言者の意見は意見として受け入れるというのが、本来のスタンスなのではないでしょうか?そのうえで、(相手の発言を否定することなく)自分はこのように考えると言えばいいことで、いきなり否定してかかるというのは発言者に対して失礼きわまりない行為、非常識きわまりない行為だと思います。それを暴走させたまま止めようとしないスタッフにも責任があると思いますが・・・。


そもそも、社会科学の分野にせよ、自然科学の分野にせよ、100%の確率で正しい仮説・間違った仮説などありません。ある仮説に対して、肯定的な論文もあれば否定的な論文もあります。それを1人の学者がこれは正しいとかこれは間違っているとか決め付けること自体ナンセンス極まりないことではないでしょうか?どのような学説にせよ、「断言」してしまった時点で、その学説の信憑性は消え失せます。「断言」するというのは、学者としてはあるまじき傲慢不遜な態度だと私は思っています。


③お笑い芸人のような扱いになっている。私は経済評論家として出演させていただいているのですが、にもかかわらず、最近は番組の中でオチ要因として使われるシーンが極端に多くて、これではエコノミストとしての本来の仕事にも支障が出てきてしまいます。


このような理由で、今後、番組への出演は辞退させていただこうという結論に達しました。すでに収録が終わっている分が、2月23日と3月2日に放送される予定ですが、3月2日が私の最後の出演となります。



今までこの番組を通じて応援してくださったファンの皆様には大変申し訳ないと思っておりますが、事情をお察し願えればと思います。

今後は経済学者としての本業に注力していこうと思っておりますので、応援どうぞよろしくお願い申し上げます。


BRICs経済研究所 代表 門倉貴史







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