TOKYO AIM 複数社が上場を検討 サントリーも?
テーマ:IPO 新規上場予定いま、TOKYO AIM(プロ投資家向け新市場)は…
”開店休業”状態だが、 複数社が上場を検討
サントリーにも白羽の矢?
東証が51%、ロンドン証券取引所が49%それぞれ出資する株式会社TOKYO AIM。同社は2009年5月29日に金融庁より取引所免許を取得、6月1日にプロ投資家向け新市場「TOKYO AIM」を開設した。市場開設からあと1カ月余で丸1年を迎えるが、いまのところ上場銘柄はゼロ。“開店休業”状態が続いている。
AIMはどういう市場なのか、特徴を表にまとめたので参照いただきたい。このほかの特徴として、「指定アドバイザー」が挙げられる。これは、上場審査、上場後もいわばお目付け役として企業サポートを担うもので、証券会社、会計事務所などが対象となる。現在、指定アドバイザーとして登録しているのは6社。
ちなみにAIMの取引参加者としてシステム接続している証券会社は13社。東証の取引参加者は100社以上あることを考えれば少ないが、「上場銘柄が出てくれば自然と増えよう。東証の取引参加者であれば、基本的に書類提出で手続きは済む」(TOKYO AIM)という。
同市場は、投資者保護の観点から各種法整備が進む中、投資家を「プロ」に限定することで、既存市場では対応の難しい国内外のさまざまな資金調達ニーズに対応する市場として作られた。 上場規則にも特色がある。他市場はこと細かに条文が列記されているが、TOKYO AIMのそれはプリンシパルベースで基本的に原理原則の記載にとどめている。プロ投資家を対象とした市場特性を踏まえた作りとなっており、“大人の市場”といえそう。
「日本の金融機関は長らく当局に一挙手一投足をご指導いただき続けた結果、自ら考え、判断することに躊躇を感じるようになっている。万が一、AIM銘柄が不祥事を起こした場合、その企業を担当している指定アドバイザーにも世間から厳しい目が向けられる可能性があることも及び腰になっている理由のひとつ。ただ多様ニーズに応えられる素地をAIMは持っている。今は生みの苦しみを味わっているが、いずれ報われるときが来るのでは」(市場関係者)とエールを送る向きも。
企業サイドからもAIMを評価する声が聞かれる。社名は伏せておくが、複数社がAIM上場を検討していることを明かしてくれた。
一部市場関係者からは、サントリーをAIM上場候補に挙げる声も。今年2月にキリンとの合併破談を受け、「サントリー社長が海外企業の買収資金を確保するため株式上場も検討する考えを明らかにした」と報じられたことが思惑急浮上のきっかけだが、サントリーの広報部は「あらゆる可能性を視野に入れ研究していないわけではないが、具体的検討を行っているわけではない」と上場思惑の先走りを牽制。
AIM経営陣は現状をどうみているのか。AIMの伊藤豊COOは「地合いや景気要因に加えて、『IPO銘柄をプロ投資家にしか売れない』ということで、今までの証券会社のビジネスモデルと異なることも、煮え切らない一因。ただ成功例が1つでれば当市場に対するスタンスも変わってくるはず。まずはできるだけ早期に上場第1号を出し、弾みをつけたい」とコメント。伊藤氏は会計事務所や信託銀行主催のセミナーなどでAIM市場について説明したり、先端技術系企業、バイオ企業、環境関連企業などを含めて企業訪問するなど、銘柄発掘に勤しんでいる。
(日本証券新聞 4月16日)
■TOKYO AIMと既存市場の違い
| 既存市場 | TOKYO AIM | |
|---|---|---|
| 開示言語 | 日本語 | 日本後または英語 |
| 会計基準 | 日本基準 | 日本基準、国際会計基準、米国基準 |
| 上場基準 | 株主数、時価総額、売上高 利益など数値基準あり |
数値基準はなし、指定アドバイザーが 会社内容を評価 |
| 内部統制報告書 | 必須 | 任意 |
四半期報告書 |
必要 | 任意 |
| 投資家 | 制限なし | 特定投資家など |
■ターゲットとする企業や発行体
1 |
バイオベンチャーなど ベンチャー企業 |
既存市場に上場するまでの 前段階としての活用も |
2 |
事業再生構築肩企業 (大企業の非戦略子会社など) |
英国AIMは「M&A対象の陳列棚」 のような役割も果たしている |
| 3 | ファンド(ベンチャーキャピタルファンド、 ヘッジファンド、バイアウトファンドなど) |
通常は私募で行うような資金調達をTOKYO AIMを (ファンドは英国AIMでは上場銘柄として一大勢力を形成) |
| 4 | 国内外のインフラ関連企業・ プロジェクト、それに出資するファンドなど |
優先株・普通株・JDRなどの発行により、私募よりも 広い国内プロ投資家層に投資機会を提供 |
上記記事の指定アドバイザーとプロ投資家は下記が挙げられます
【指定アドバイザー】
・野村證券
・大和証券
・日興コーディアル証券
・みずほインベスターズ証券
・みずほ証券
・三菱UFJ証券
【プロ投資家】
・金融商品取引法に定められた特定投資家
・上場会社
・適格機関投資家
・一定の投資経験と金融資産を持つ株式会社
・一定の投資経験と金融資産を持つ個人投資家
【TOKYOAIM 立会時間】
前場9時~11時
後場12時30分~15時
【サントリー】
創業1899年。2009年4月1日に持株会社サントリーホールディングス(株)を新設
事業内容は洋酒、ビール、清涼飲料水を製造販売等。
代表的な商品にモルツ(ビール)。
多数のTV番組のスポンサーになりCMには大物芸能人を起用。
またサントリーグループではダイナック(2675)が唯一上場(東証2部)
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