【円高の原因が株安・債券高を招く】
テーマ:市況!…………………………………………
果たして今週の市況は!
第510号 2009年10月03日
…………………………………………
【円高の原因が株安・債券高を招く】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―◆INDEX◆―――――――――――――――――――――――――――
-■ 今日の論点 ■-
--◆アメリカ経済の先行き懸念を改めて認識
--◆鳩山・民主党政権と投資環境の関連
【今後のポイント】
◇付録
[kabu104.com]-――――――――――――――――――――――――――――
--◆アメリカ経済の先行き懸念を改めて認識
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
円高が進行している。円ドルの関係では1ドル90円を割り、一時88円台まで進行してしまう。市場の見方としては「ドルキャリートレードの巻き返し」「アメリカ経済を嫌気したドル売り」といったところだが、その動きを起こした原因は、アメリカ経済指標の悪化である。
アメリカ経済は、政府による様々な景気刺激策と中央銀行組織が繰り出す異例な措置の数々が企業を助け、国民を助けているが、経済の動向を示す指数が市場予想を下回る数値を見せ、市場参加者の落胆を誘発。政府の刺激策なしには景気回復は無い、とする見方が広がった。
前回号でも記したが、中印の景気は政府の刺激策のせいもあり、かなり好調である。だがアメリカ景気はその恩恵を受けているとは思えない。失業者は減らず、小売価格は上昇せず、不動産はおおよそ下げ止まったものの流動性に欠け、鉱工業生産は上向かず、在庫の調整は進んでいる様子だが企業は在庫の積み増しに動く気配がなく、生産設備への投資が増えていない。
様々な景気指標が今までも出てきていたが、一進一退、もしくは大きく改善を示すものがあったものの企業活動のしぼり過ぎから来る反動だったと思われ、最近示された景気指標を見て、投資資金の矛先が金市場や債券に流れてしまった。
投資家はどうしてもお金を運用しなければいけない。現金で保持したままに出来ないため、そのようなお金を逃避先へ回さざるを得ない。また、日本銀行からお金を借りる銀行ではお金がジャブジャブとあふれ、資金の運用先として債券買いを進めており、債券市場は底堅い展開。
逆に株式市場では、アメリカ市場の悪化を受けて日本でも平均株価が1万円をあっさり割り、9700円台まで落としてしまう。日本でもそうだが、今の景気は政府の刺激策に頼るところが大きく、刺激策の息切れ、もしくは執行予定の予算を全て停止させて配分見直しを進めている現状では、日本経済も早々に景気悪化を示す指標が出てきておかしくない。
--◆鳩山・民主党政権と投資環境の関連
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
藤井財務相が為替相場について発言を行なった直後に円高を招いてしまった件だが、個人的な感想で大変申し訳ないが、非常に腹立たしい感情でその報道を見ていた。
90円を割った状況は変わらず、円ユーロも影響を受けて円高になっている。
90円を割った状況はここ最近では十分に円高水準で、円を売る勢力(投資家)も当然に出てきておかしくないが、為替プレーヤーには「藤井財務相は為替介入は行なわない」と受け取られ、その発言を衝かれてしまった今の相場には勢いがあり、円買い勢力を削ぐほどの円売り機運に乏しい。介入を行なわないという意味ではないと後日発言しているが、時すでに遅し。円高はくつがえらなかった。
大臣の発言から始まった円高は、日本中の様々な企業へ、大きく悪影響を与えてしまった事だろうと、非常に残念に思う。
さて、個人的に感じる、民主党政権の取る政策で心配な点を挙げてみたい。
1つ目は郵政民営化の路線変更である。民主党の公約でもあり、国民の大半が民主党を望んだのだから当然なのだが、郵政を民営化させない勢力の盛り返しがもしあれば、日本経済にとってマイナスになるだろうと個人的には考えている。しかも郵政見直しの音頭を取るのが元自民党・亀井氏である。彼の政治手法は、わたし個人的には非魅力的である。
2つ目は執行予定の予算を可能な限り止めてしまう件で、これも、掲げる政策を実施するためにお金を集める手段として行なう、と、選挙中にも盛んに言われていた。国民はそれを知ってて投票していると思う。
生活に密着した部分は見直されないようだが、税務と一体的に進めている農地集積や、政策投資銀行への出資、などを止めるようだ。どちらも議論を経て、時間を掛けて、仕組みを作って進めていたものだけに、非常に残念に思えてならない。
3点目は、一番心配している税務関連である。
配偶者控除と扶養者控除をやめる旨、公約に掲げている。
どちらの控除も「所得控除」と呼ばれるもので、生命保険料控除と同じく、収入から差し引くお金だ。
例えば夫婦2人と子供2人の4名家族だった場合、現在は下記の通り、合計114万円を収入から引くことが出来る。(配偶者が得ている収入や、1000万円以上の収入があるご主人等の場合はこの通りではない)
配偶者控除:38万円
扶養控除:38万円の2名分で76万円
所得税は累進課税で、収入から社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、給与所得控除、基礎控除、障害者控除など、様々な控除を控除した(引いた)お金の残り(所得金額という)に応じて税率が決まる。
仮に所得金額が300万円だった人は、
所得税:300万円×10%-97,500円=20万2,500円
となる。
だが所得金額の計算結果が114万円増えると(配偶者控除と扶養控除がなくなると)、上記の例では所得金額は414万円となるが、所得税は、
所得税:414万円×20%-427,500円=40万0,500円
となり、この結果だけ見ると年間でおよそ20万円の増税となる(住民税(基本的に10%一律))は所得金額を元に計算しているため、住民税も増税となる)。
だが子供手当てを創設するということなので、上記の家庭の場合は子供2名に対して20万円の手当てがあれば実質的には所得税は増税ではない事になる。
では、高齢化社会を迎えている今後の日本で、子供がいない家庭はどうなのか。
子供手当てが無い家庭では、配偶者控除がなくなる分だけ、増税になる。夫婦2名の家庭で、所得金額(収入から控除項目を控除した金額)が200万円の場合と、配偶者控除38万円を無くして238万円の場合を比較した。
所得金額が200万円の場合の所得税:
200万円×10%-97,500円=10万2,500円
所得金額が238万円の場合の所得税:
238万円×10%-97,500円=14万0,500円
なんと年間で3万8千円の増税となる。高齢の年金生活者には大きな金額ではないだろうか。民主党は公的年金等控除を拡大させていく、老年者控除を復活させる、としているが、公的年金を多く持たない高齢者も非常に多いはずだ。私的な年金(年金保険等)は、公的年金等控除に当てはまらないものも多い(税制適格ではない個人年金保険のこと)。高齢者への負担増は免れないだろう。
だが国民はそれでも自民党より民主党を選択した。日本を変えて欲しい一念で、民主党に投票したと思う。
いままでの税制の流れを気にするのは、金融のごく一部の人だけかもしれないが、相続税・贈与税の考え方や証券税制の一本化など、様々な税制が長い時間を掛けて変化してきた。だがここへ来て民主党が今まで積み上げてきた議論を、大幅にすげ替える恐れがある。
配偶者控除と扶養控除の廃止の一例を見て、私は高齢化が進む日本の、これからの税制を非常に心配しながら見ている。それら税制の変更が、将来の日本経済を駄目にしないか。高齢者軽視に進みかねないのではないか。
注意しながら政策運営を見守ってまいりたい。
[kabu104.com]-――――――――――――――――――――――――――――
■今後のポイント
民主党が政権を取ったと結果が出たとき、世界ではどういう反応があるのだろうかと、世界の有名どころの新聞を見てみました。ところが1面で報じたのは(私の見た中では)イギリスの新聞1社のみ。アメリカや中国では中面での記載でした。日本の政権が変わっても、世界の国民は関心が低いのかな、と、ややさみしくなりました。
つまり日本への投資は、外国人からすれば、関心が低い、と取って良いのかもしれません。
民主党が様々な手を打っています。その政策が、日本経済を弱めることとなってはいけません。世界経済が良くない中、内需を進めていくことを今の日本政府が明言しています。これ以上、株価が危険水域に近づかないよう努力が必要です。
自民党をぶっ壊した小泉氏の改革が、いまここで頓挫しようとしています。小泉氏の蒔いた種を伸ばすのではなく、新たに民主党が構造改革を進めていこうとしています。国民から見れば、2度目の構造改革です。
これからだいぶ、痛みが出てくると思います。
経済がこれ以上に混迷しないよう、本当に頑張っていただきたい所です・・。
◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆
付 録
1.
皆さんこんにちは!
民主党政権が発進してから、外交、税制、予算配分、郵政などなど、本当に様々な見直しが進められています。
新・大臣は選挙当選2回目の方なども居るようで、良く言えば古い事にとらわれない、新しい発想、手法で物事を進めていくことが出来るはずです。
アメリカや中国などは、鳩山政権への対応について明確な答えがなく、手探りなのではないかと勘ぐっています。
新政権が日本経済をどのように浮上させるのか、期待半分・逃げ腰半分で見ています。
2.
前回のマガジンで紹介したセミナーですが、尊敬する澤上篤人氏の話しを聞くことが出来ました。
「1名が1年間で10万円使って、それが100万人いれば、GDPが1千万円増えますよ!GDPが1千万円増えればたいしたものです」といった、わかりやすい話をしてくださいました。
聴衆側も、男性が殆どだったようですが、会社の関係の人かな、という人も多く、東京商工会議所のホールがほぼ満席だったと思います。良い話を聞けました。
このセミナーを聞いて私は、何故お金の勉強を始めたのか、初心を振り返る時間を持つことが出来ました。私が忘れていたことでした。また、この日から初心に戻って、勉強を再開しています。
3.
*果たして今週の藍(あい)は! 9月28日生まれ 8歳1ヶ月
「藍、8歳を迎える」
無事、今年も藍は誕生日を迎えました。この世に出てきて8年目です。
昨年の今頃も書きましたが、藍を10時30分過ぎ頃に生んだあと、家内が麻酔の後遺症のせいでひどく気持ち悪かったそうなのですが、私は、何かあるといけないから側を離れないようにしたほうが良いだろう、かといって気持ち悪そうだから何も話しかけないように、ただ隣にいようと思って、ベッドの脇で日経を読みながらサンドイッチを食べていました。
家内はその私の行動が相当頭にきていたらしく、今年も「お父さんはのんきに新聞を読んでサンドイッチを食べていた」という嫌味を聞きつつ、イクスピアリというところのレインフォレストカフェというお店で食事をしました。
藍は、一人っ子特有の甘えん坊を段々と遠慮なく見せ始めてきました。父親としては非常に気になってきました。
藍は、自分で本を読むことが段々と出来てきました。読み聞かせ期間は終了かな、とも思いますが、まだまだ良書はあります。藍が取りそうに無い本を読み聞かせます。
藍は、ピアノが飽きてきた気配があります。強制はしませんが、音楽は世界共通語。音楽で食っていけ、とはいいませんが、時には音楽は言葉以上の感情表現となります。ぜひとも音楽は続けて貰いたいのです。
藍は、母親に駄目出しするようになりました。「今日は汁ものはないの?」「たまには洗面台を掃除しなきゃ駄目じゃないの?」「洗濯物を溜めてちゃ駄目じゃないの?」など。藍の突っ込みはだいぶ家内の心労となっている様子。
藍は、友達からいじめられる事があるようです。インフルエンザで1週間程休んでいる間に、家のポストに藍宛の手紙がありました。学校の友達からのようです。「早く学校にきなよ。けってあげるから。」「ちょーきもい」など、
様々な悪口が。
藍は相手の話をさえぎって、しかも大きな声で自己主張して、相手の言おうとした事を飲み込ませます。非常に良くない傾向です。また、怒り出すと非常に汚い言葉で相手をののしる場面を見ました(藍と義母の喧嘩ですが)。汚い言葉は家内の真似で、そっくりそのまま言葉を真似ているのでびっくり。そんな事を言わないよう、きつく叱りました。
人の話をさえぎって自己主張する。怒ったときの相手への汚い言葉。
もしこの2点を学校でやっていれば・・いじめられるという結果も当然か、と、強く警戒しています。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
┃◆◆
┃◆◆<一人で出来る!株投資株貯蓄>
┃◆◆
┃
┃資産運用についての根本的な解説を、平易な言葉で時事に沿って提供
┃資産運用について長期運用の理解を深めていくメールマガジン
┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃ ■発行者:斉藤直樹 magazine@kabu104.com
┃ 苦情・激励・ご意見など歓迎です。
┃ いたずらメールとの判別をするために、メールの件名をそのまま(メール
┃ マガジン名)にしておいて頂くと開封率がグンと高まります。
┃ ◆ブログ完成しました(市況のみ)。 http://ameblo.jp/kabu104com/?mm
┃
┃ ■HomePage << 一人で出来る!株投資株貯蓄 >>(←リメイク意欲驀進中)
┃ http://www.kabu104.com/?mm
┃ ■バックナンバーはこちらでどうぞ!(2001~)
┃ http://blog.mag2.com/m/log/0000056072/
┃ ■原稿の執筆依頼をお受けします。ご相談はこちらまで。
┃ writing@kabu104.com
┃
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
┃■個別に批評していますが投資判断は各自でお願い致します。筆者はいか
┃ なる場合でも損失保証を持てません。
┃■数値には正確性を期していますが、必ずしも正確でない可能性もありま
┃ す。ご了承下さい。
┃■掲載内容の転載、マガジンの転送を歓迎します。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
┃■購読解除はこちらです。メールマガジンが届くメールアドレスを入れて
┃ 解除ボタンを押してください。
┃
┃ ◆ まぐまぐ http://www.kabu104.com/magmag.html?mm
┃ ◆ MELMA! http://www.melma.com/backnumber_29267/
┃ ◆ めろんぱん http://www.kabu104.com/melon.html?mm
┃ ◆ カプライト 下のほうの【解除はこちら】よりお願い致します。
┃
┃ ※「ちょっと待て!長期購読、解除一瞬」
┃
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
Copyright (C) 1998-2009 Naoki Saitoh,んゃちおな All Rights Reserved.




