株式評論家 タカさんの株式・経済ブログ -4ページ目

目先9600円回復の展開に

日経平均は91009200円のもみ合いを5日間続けた後、上っ放れました。チャートでいうところのヤグラに近い形に当たります。このヤグラは当面、上値を追う買いのシグナルになりますので、95009600円のゾーンまで日経平均は戻すことを暗示したことになります。


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景気より民主党大会!!

 米国株式高であっても為替相場がドル高円安になかなか転じないために、日経平均の上昇は限られた動きになりました。


 景気、円高対策について政府はこれから対策を練るというノンビリ状況ですが、来週には白川氏による円高対応策が出される見通しが強くなっています。何しろ、菅首相は景気よりも民主党大会の事前動向が気になってしようがないのです。


 小沢氏の復権によって党大会では菅氏が必ずしも党首になれるとは限らないためです。そのため、景気対策では真剣に取り組む動きが鈍いわけで頼みは白川氏による金融対策だけというのが実情でしょう。投機筋も週明けの日銀の出方をみてから仕掛けるのではないかとみられますので、今週の為替は大きな変動がないものとみられます。したがって、日経平均もそこそこ戻りがみられるものの、本格的な戻りを期待できないことになります。


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次第に下値無用の動き

 日経平均では9100円前後の攻防が続いていますが、次第に下値無用の動きがみられるようになりつつあります。チャートの買い判断の一つとして下値で陽線5本というのがあります。17日の相場の段階で下値で4本となるものが非常に多くみられるようになっています。一本足りないのですが、これは先高を暗示するサインとみるべきだと思います。円相場もユーロに対しては高い状況が続いていますが、ドルに対しては落ち着きをみせております。それを反映して輸出関連銘柄も安くはなっているのですが、下値の抵抗力がみられており、いつ、反発してもよい動きがみられます。


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政策当局の怠慢

 日経平均の降着状態が続いております。円相場の85円突破が原因となりました。円高対策を85円突破でに日本も何らかの対応策を米国に続いて打ち出すものと期待しておりましたが、相変わらずの「注意深く見守る」の文言だけという情けない発言だけに止まっています。当然、85円台に入りますと円相場は更に進むことが予想されていたのですからそれに合わせてすぐに対策を用意していなくてはならないはずにもかかわらず、この段階でも「注意深く・・」では怠慢と言われてもしようがないでしょう。常に、状況の急変化に対する対応は米国の素速さとは大きな差になっています。何もしない日本を投機化筋には読まれて85円突破に至ったといえるでしょう。
 


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エルピーダ 叩きすぎの反動高を狙え

 8月9日付け日本証券新聞「タカさんの俺に任せろ!」

 8月第一週は戻り高値更新を予想していたのですが、円相場の85円台突入で逆に9500円を割り込む場面となりましたが、今週には戻しそうです。

 円高が少しでも進むと明日にも円の急騰があるように騒ぐ一部マスコミが現れます。筆者は85円台に入ったことで今週はドル高に向かい86-87円での推移とみています。米国景気の先行き懸念で円高を呼び込んでいますが、米国は住宅、雇用などが弱い動きがみられる一方で輸出の健闘がみられます。ドル安効果も手伝っています。つまり。内需の停滞、輸出の堅調によって米国景気は日本よりもはるかに景気実態が良いことになります。日本は内需はデフレ状態がますます悪化傾向をみせているように低迷ぶりはどうにもなりません。わすがに、輸出でなんとかやりくりしていたのですが、円高傾向の強まりによって今後は輸出に頼れないという深刻な事態も懸念されています。

 今後、両翼をもぎ取られた日本と片肺ながら飛行可能な米国との差が生じることが予想されます。これはドル相場が今後、買い戻される可能性が高いことを意味します。また、日本もこの事態を手をこまねいてみているわけではありません。更なる円高対応策を打ち出す可能性が高まるとみられますので、今後はドル高円安の可能性が高いとみるべきでしょう。
 
 そのように考えますと好決算でありながら親の敵に出会ったような輸出関連銘柄の叩き売りの相場が続いていましたが、そろそろ買い戻すタイミングが近づいたと考えるべきでしょう。売られすぎたエルピーダ(6665)、ディスコ(6146)などのリバウンドを狙う作戦を・・。
当然、当欄の推奨銘柄の地所(8802)も引き続き強気です。



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大量公募増資に物申す!

 東京市場は上値の重たい動きが続いております。様々な要因がありますが、その一因としてあげられるのが、パナソニックの大量公募計画とみられます。7月下旬に米国株式が戻り高値更新となっていた場面で日経平均が底這い状況が続いていました。その差はみずほFGや国際帝石などの大量公募による需給面の悪化が原因でした。それもようやく終えて戻り始めたところでまたまたこの大型公募計画が明らかになり、戻り相場のムードをぶち壊してしまったといえます。30日には各業種の主要企業の第一四半期決算が続々と発表されました。総じて先行き見通しでもそんなに懸念されない内容の方が目立っており、それを好感する動きがみられるのが当然だったのですが、ソニーなどの一部の銘柄を除いて逆に売られる銘柄もありました。金融庁も大型ファイナンスは需給面や投資家に損害を与えている実情をもっと考えて、中止させるなり、責任をもっともたせるなどの措置を講じるべきでしょう。


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井関農機 中国の国策で人気化へ

8月2日付け日本証券新聞「タカさんの俺に任せろ!」


 みずほFG、国際帝石の大量公募が通過して需給悪化が通り過ぎて、これから上値を追うとみられていたところへ、パナソニックが8000億円を超える増資の計画が明らかになってそのムードも飛んで行ってしまいました。パナソニックはパニックと社名を変えた方がよいのではないですか。投資家は怒っています。


三洋電機の完全身会社でTOBの買い取り価格を138円と安い価格に設定しました。いずれ、買い取りが実行されるとみて早くから三洋電機を買っていた投資家は待たされたあげくに大損をするという格好になります。待たせた分だけでももう少し高く買って上げるようにせめて三井住友や大和証券からの買い取り値の150円以上に設定すべきでしょう。その上に大型公募で更に資金を吸い上げることを決めています。株式が希薄化されて株主は踏んだり蹴ったり二なりかねません。金融庁は先のメガバンクのような払い込み価格大きく割り込んでも平気な会社には罰則すべきです。株主を株主とも思わない会社こそ上場廃止すべきです。


 大量公募が折角の株価回復の流れに水を差しましたが、今週には再び買い戻される可能性が高いとみています。懸念するほど企業業績の先行きが悪くないことが次第に明らかになるにつれて買われていくことになるでしょう。


 ここで注目銘柄です。井関農機(6310)です。中国の内陸部での農業振興策を進める見通しが強く、同社は現地の大手自動車メーカーと合弁会社を設立して積極的にその市場を奪いとる作戦です。株価はほぼ底値圏です。300円台替わりを目標にしてはいかがですか。


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出遅れ目立つ日本株

 28日の日経平均は9700円台を奪回してきました。米国の金融規制法が先週に可決したことで様子をみていたヘッジファンドの投機資金が動きだしてきており、NY市場は強い動きになっておりますが、米国株式は戻り高値を更新したことで今後は一服するとみられ、10300ドル近辺までの調整もあるのでないかと思っております。それに対して、出遅れの日本株が見直されてきたのではないかと思われます。不動産など売られ過ぎた銘柄を個別でチェックしておきたいところです。


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三菱地所 内需系物色のけん引

7月26日付け日本証券新聞「タカさんの俺に任せろ!」


 3連休明けの相場は戻していくとみていましたが、米国株式の堅調さをよそにして、6日の安値9091円に近づいていくという意外な低調さをみせました。

 為替相場の円高傾向、みずほの大量増資や生保の売りによる資金吸い上げ、政局の不透明さなどが原因となったようです。しかし、企業業績の堅調さも無視されての下落には理解に苦しむところです。そうした一連の動きが22日に一気にでて輸出関連銘柄の急落、しんぼうしていた材料系の投げがでていました。内需系の一部だけが値を保つという状況にまで追い込まれました。筆者は米国株式の堅調さを予想してこの週は値を保ち、好決算や欧州の資産査定の結果を材料に次第に戻すとみていました。米国株式は逆に予想以上の堅調さをみせていました。特に、圧巻は20日の動き。住宅着工戸数の悪化や企業業績の一部の失望があって1万ドルギリギリまで売られた後、引けに切り返して75ドル高で終えていました。

 この戻りで米国株式の下値の抵抗力の強さをみせつけらました。それが22日の200ドルを超えるじょうしょうにつながり、13日の戻り高値10407ドルを突破する可能性が高まりました。
 
 日経平均もようやく、為替、需給面の悪化も22日の動きでアク抜けしたと考えられます。企業業績の堅調さを無視していましたが、いよいよ、評価されて、14日の高値9807円を抜ける展開へと向かうものとみられます。22日の安値9176円は2番底形成とみて、一段安懸念は薄れたと考えてよいとみています。8月はじめには一万円台の回復も期待できそうです。
 大きく戻す動きが予想されるのですが、今後も円高傾向が続くことを考えますと輸出関連銘柄は戻り売りが大事です。内需の中から大手不動産の地所(8802)、三井不(8801)に積極狙いを・・。


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株式教室を開催しております!


 普段はラジオやセミナーで株式市場や経済動向についてお話させて頂いておりますが、詳しく勉強したいという方には、週2回開催しております株式教室に来ていただいております。株式市場は、十数年前とは異なり、NY市場のみならず、欧州やアジア市場、そして為替や商品市況など様々な指標に左右されるようになっており、単に個々の企業業績だけでは投資判断を誤る状況になっております。チャート戦略を含めて、迷わずに決断できる強い投資家になるために必要な、「売買戦略」を身に付けて頂くことが、株式市場で勝ち抜くために不可欠ではないかと考えております。



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