歯が折れた! | スポーツクラブ日記

歯が折れた!

プールスタッフからの内線でした。

「会員様の歯が折れました」

すぐにプールに駆けつけたのですが、すでにプール内は何事もなかったかのようでした。

「あれ?」

するとスイミングスクールの女性会員様が、

「わたし、わたし。わたしの歯が折れたというか差し歯が・・・」

と言われて差し歯を僕に見せました。
事情を伺うと、スイミングスクール中に50Mを泳ぐ練習があったのですが、前の人がターンをした時に、出会いがしらにぶつかられたそうです。
ぶつかられた会員様も女性でしたが、何事もかなったようです。

結局、歯が折れたというか差し歯が取れたことよりも、前の人の謝罪がないことに怒ってらっしゃるようでした。

すぐに前の会員様にお声をかけようとしたところ、そのスイミングスクール担当スタッフが、

「さっきかなり謝ってはりましたよ。マネージャーも知ってると思いますが、差し歯の会員様のほうがどちらかといえば責任ありますよ。これ以上、ぶつかった会員様が謝罪する必要はないと思います。」

なるほど。
僕もスイミングスクールを担当していたのですが、その差し歯の会員様のほうが状況的に見ると非があるようです。

これは、泳ぐ時のひとつルールでもあります。
特にスイミングスクールではあることなのですが、僕たち担当スタッフはスピードの早い会員様から並べるように努力します。
それは、前の人に追いついてぶつかる事故を防ぐためです。
特に平泳ぎなど非常に危険なのです。

しかし、その差し歯の会員様は、ある程度早く泳げるにも関わらず後ろに行きたがります。
そして結局前の会員様に追いつきます。

事故だけの問題ではなく、前の会員様は、

「追いつかれる」

みたいなプレッシャーを感じたりもします。

今日は、差し歯の会員様は、現実に痛い思いはされていると思いましたので、僕から謝罪と、もし病院に行かれたりした場合は治療費もお支払いするお約束をして、その場はおさまりました。

ただ、ある程度落ち着いたら、泳ぐ順番を決めている理由を再度ご説明して、担当スタッフの指示している順番で泳いでいただくようにお願いするつもりです。

プールの事故は意外なところで起きる上に、一歩間違えると大きな事故につながります。

スイミングスクールスタッフ全員にも、再度順番等の徹底を指示しました。