2012-06-12 01:36:00

『宇宙兄弟』(公開中)もっと宇宙の話をしよう!

テーマ:邦画 あ

『宇宙兄弟』(公開中)
監督 森義隆
脚本 大森美香
原作 小山宙哉
出演 小栗旬 岡田将生 麻生久美子 濱田岳 新井浩文 井上芳雄 塩見三省 堤真一

本題に入る前に、一言…あ、いや、二言。

まずは、今作で装飾を担当しているNさん、またまたチケットありがとうございます。またよろしくです…。

そして、私的には「漫画は漫画。映画は映画」だと思ってます。メディアのジャンルが違うから、比べてもしょうがないっしょ。

幼い頃に、兄弟がかわした約束ーー「大きくなったら宇宙飛行士になって、一緒に月に行こう」ーーを果たしたのは、弟の日々人だけだった。

だが、子供の頃の夢を日々人は諦めてなかった。宇宙飛行士試験に、兄の六太には内緒で応募していた…そして、六太の挑戦が始まるーー。

日々人は、世界中が注目している宇宙飛行士、六太は、会社をクビになり無職…「天と地」ならぬ、「月と地(球)」

「お前が月に行くなら、俺はその先へ行くよ」

兄とは、常に弟より先を行くもの。そう思っていた六太。早々に現実と折り合いをつけ、諦めてしまった六太…そんな六太の前を掛けていく、子供の頃の六太と日々人。

元気よく掛けていく二人のあとを、ヨロヨロと追いかける大人の六太…もう追い付けない?


でも、たどり着いた先は、子供の頃と変わらない星空だった。

「むっちゃん、行かねえの?」


「行くよ。先いってしっかり下見してこい!」

日々人は月、六太は地球。遠く離れた二人。だが広大な宇宙にあって、二つの天体は遠いようで近い。

それは六太と日々人が別々の道を進んでいようと、二人の心の距離が近いのと似ている。

「ロケットの動力は、人間の魂。勇気と情熱、英知とプライド、希望や祈り…そういった人間の魂が、二千トンもある鉄の塊を宇宙に飛ばすのだ」

強い思いは、鉄をも飛ばす。だから、叶わないものはないのだ。

「もっと宇宙の話をしよう!」

無邪気に宇宙の話をする大人たち。

大人になると、そういう機会も減ってく。

UFO、宇宙、宇宙飛行士…子供の頃、最も夢があるテーマであるのだが、大人になると、最も距離が離れてしまうテーマでもある。

だけど、子供の頃の純粋な気持ちで物事を見ることが出来れば、夢は宇宙のように無限大に広がるのではないでしょうか?

森義隆監督、今回が長編映画二本目ということですが、映画の効果をよくご存じのようで…特に登場人物のアップの使い方がうまい。ここぞという感情の高まりの時に、カメラがよっていく。最近あんまり見ない感じです。

と思っていたら、この方、ドキュメント畑出身だったんですね。

ドキュメントは、人間の内面を見つめなければなりません。

だから、今作でも、演出をしたというよりは、人間の内面を見つめただけなのかもしれませんね…でもそれってスゴい!




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2011-11-24 04:59:00

『オカンの嫁入り』(2010)母と娘をつなぐもの

テーマ:邦画 あ

監督・脚本 呉美保
原作 咲乃月音
出演(役名) 宮崎あおい(森井月子) 大竹しのぶ(森井陽子) 桐谷健太(服部研二) 絵沢萠子(上野サク) 國村隼(村上章) 林泰文(本橋信也) 斎藤洋介(佐々木義男) 春やすこ(島村幸) たくませいこ(和田真) 綾田俊樹(猪瀬亮二)

月ちゃんは、オカンと二人暮らし。ある夜、酔っぱらったオカンは、金髪の冴えない若い男、研ちゃんを連れて帰ってきた。

「私、プロポーズを受けることにしました」

いきなりの宣言、そしてこれから一緒に住むという。当然月ちゃんは納得いかず、普段仲がいい大家のサクちゃんちに転がり込む。

月ちゃん、何だか毎日フラフラしてるようだが、仕事は?…月ちゃんは、過去のトラウマにより、電車に乗ることが出来なくなっていたのだ。だから、月ちゃんの世界は、オカン、サクちゃん、オカンが勤める病院の先生、村上だけ。でも月ちゃんは現状に満足している。だから、乱入者の研ちゃんが、余計に許せないんでしょう。

前半は笑いながら観られるのだが、後半は涙、涙…キャメロンディアスの『私の中のあなた』以来の号泣…。

オカンの月ちゃんに対する強い愛情。月ちゃんが、今の現状に満足していることが心配でならない。オカンは、白無垢が着たいから、試着するのに電車にのって一緒に行こうというのだが、月ちゃんは自分が邪魔になったからだと誤解してしまう。逃げ出そうとする月ちゃんを、ガッツリ掴んで離さないオカンの姿は、月ちゃんのことを本気で思っていないと出来ないこと。誰のオカンもそうだと思いますが、絶対に太刀打ち出来ない存在。大切な娘のためなら、鬼にもなるし、嫌われたって、大事なんですから。

だが、オカンが余命一年だと分かる。倒れて入院…そして朝、サクちゃんちで泣いていた月ちゃんに電話が…

「月ちゃ~ん!どこにおるん?起きたら誰もおらんねんもん?どおゆうことぉ~?」

能天気なオカン…ほんと強い!

オカンの病気のことを知っていたのは研ちゃんだけ。何で教えてくれんかったん?教えてくれてたら、対応変わってたのに…いやいや、オカンはそんなこと望んでいません。

「死ぬから受け入れるん?そんなん全然嬉しないわ…」

入院して治療に専念することも拒否してるオカン、月ちゃんとのいつも通りの日常を壊したくないという思い。

月ちゃんちで飼われている犬のハチも、病気でダウン。以前からおかしかったはずなのだが、それに気づいていたのは研ちゃんだけ。オカンの病気のことを知っていたのも研ちゃんだけ。一番近くにいるのに分からなかった月ちゃん。どちらも共通点がある。

だけど、ハチは物言えぬ犬ですから、月ちゃんが気づいてあげるべきなのだが、オカンの場合は違う。月ちゃんのことを思う強いオカンにはやはり太刀打ち出来ません。

ラストは、結婚後幸せな月ちゃんたちで終わるのだが、研ちゃんのセリフ「これまでと同じようなことが、これからも続くとは限らない」とあるように、おそらくオカンはいつかはいなくなってしまうだろう。でも、あのラストを見る限り大丈夫!だと思えます。




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2011-11-15 00:17:00

想い出映画館①『飛鳥へそしてまだ見ぬ子へ』(1982)

テーマ:邦画 あ
子供の頃に観た作品で、今でも心に残っている作品をいくつか紹介します。

『飛鳥へそしてまだ見ぬ子へ』(1982)
監督 木下亮
脚本 鈴木尚之
原作 井村和清
出演(役名) 名高達男(野中一彦) 竹下景子(ミチ) 神山繁(一彦の父) 文野朋子(一彦の母) 井上純一(一実、一彦の弟) 寺田農(斉藤) 森川正太(田中) 大和田伸也(垣田) 北村和夫(院長) 曽根千香子(ひろ子) 山崎努(徳間) ミヤコ蝶々(北村かつ) 宮下順子(冴子) 吉行和子(鈴木房子)

実話を元にした作品です。この作品は映画館に観に行ったのですが(同時上映は『典子は今』だったような…)、いまだに思い出すことがあります。しかしながら、その後一度テレビで観ただけで、何故かDVD化もされてません。稲垣吾朗主演でリメイクされたドラマで満足できるはずもなく(ゴロちゃんが悪いわけではなく、映画の印象が強すぎた)、観たい、観たいと思ってたら、ネコチャンでやってました。ありがとう!

医者の野中は、結婚、一女をもうけ幸せだった。だがある日、右足の膝に違和感を覚え検査すると、悪性の腫瘍が見つかり、右足切断、これで大丈夫と思われたのだが…。

いまだ覚えている印象的なシーンは3つ。

①野中は、チンピラ風の男と診察を巡り乱闘、右足をぶつけてしまう…当時、このぶつけたのが原因だと思って、チンピラ、悪いやつやと思っていたのだが、勘違いでした。逆にこれがきっかけで発見に繋がった。ちなみに、このチンピラ、片桐竜次さんでした。片桐さんが原因じゃなくて良かったね。

②手術前夜、妻のミチは野中の右足を丁寧に洗ってあげる。次の日にはなくなってしまうのに…。30年も夫の体を支えてくれた足ですし、大事な夫の体の一部ですから、様々な思いが渦巻いていたのでしょう。

③歌。イギリスの子守唄が何度か歌われます。「顔のいいのは、月曜日に生まれた子。品のいいのは火曜日に生まれた子。すぐに泣くのは水曜日に生まれた子。旅に出るのは木曜日に生まれた子。恋をするのは金曜日に生まれた子。苦労するのは土曜日に生まれた子。だけど一番かわいくて気立てのいいのは日曜日に生まれた子」当時、親に自分が生まれたのはいつだったか聞いたのを思い出しました…あれっ?いつだったっけ?

そして、窓で隔てられた中と外で、全く違う世界が描かれています。あちら側では悲しんでいる人、こちらでは幸せな人、そして、『酔いどれ天使』の時にも書きましたが、落ち込んでいる人の前を楽しそうな人が通りかかるんですが、当人の悲しみが増すのは勿論、観ているこちらも悲しくなってしまう異化効果があります。もうひとつ異化効果で、飛鳥ちゃんの姿が映し出されるのですが、この頃の野中は、肺にガンが転移しており、余命わずか。すくすく育つ命と、終えようとする命…。

野中の人柄を示しているシーンがいくつかあります。

野中がミチと出会ったのは沖縄。詳しくは描かれていませんが、時代設定は、ラストが昭和54年となっていましたから、おそらくは返還前後かと。ミチは、内地の人間とは付き合わないと拒否していたのだが、野中の人柄を知り結婚。

野中は、ガン告知はしたほうがいいと。したいことや死への覚悟も必要だから。でも、近親者には言わない方がいい。悲しい思いをするのは短い方がいいから…。

そして、飛鳥が生まれた当初、「自分のために泣くのはおよし、悲しんでいる人のために泣いたり、嬉し泣きしている人のために泣くのはいい」

幸せになってほしいという思いと、他人を思いやる優しい子になってほしいという願い。死を目前にした時にも野中はそう言います。おそらくは一貫した思いであると同時に、彼自身の生き方なのではないでしょうか?そんな風な方でしたから。

「死ぬときに思い残すことはない」と言いたいってよく聞きますが、どんなに精一杯生きたとしても、そんなことは不可能なんじゃないかと今回この作品を観て思いました。




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2011-10-30 00:09:00

ボクらの△マーク⑦『温泉あんま芸者』(1968)

テーマ:邦画 あ

『温泉あんま芸者』(1968)
監督 石井輝男
企画 岡田茂 天尾完次
脚本 石井輝男
出演 吉田輝雄(吉岡先生) 橘ますみ(千代) 三原葉子(富丸) 三島ゆり子(雛奴) 高倉みゆき(雪子) 英美枝(玉栄) 賀川雪絵(蔦子) 應蘭芳(梅子) 小島恵子(すみ) 沢淑子(お徳) 南風夕子(金太郎) 辰巳典子(とんぼ) 工藤奈美(桃子) 渚まり(歌江) 三乃瀬愛(君蝶) 南道郎(武) 芦屋雁之助(黒島) 金子信雄(品川) 沢田浩二(ゾカやん) 上田吉二郎(野毛親分) 南都雄二(横谷先生) 由利徹(和尚)

とある温泉場。あんまをやりつつ芸者家業もこなす富丸たち。勿論アフターサービスつき。

力が入ると屁が出る芸者に、寝ションベンに、処女膜再生。そして、ライバル関係の置屋芸者…こちらは本物の芸者たち。と、大浴場での乱闘…勿論ポロリつき。

とはいえ、ら、らしくねぇ~!石井監督らしくないっす!!この頃、アブノーマルなものを撮ってた石井監督作品と比べると、この作品は普通なので、逆に珍品のように見える…と思ってちょっと調べたら、ちょうど転換期の作品のようですね。このあとから本格的に「異常性愛路線」に向かいます。

まるで牧口雄二監督作品のように、哀愁漂ってます。

あ、そうそう牧口雄二監督作品、来年の二月に続々DVD化されます!

富丸たちのもとに、腹がでかい女が転がり込んでくる。彼女は、産気づき出産するも、赤ちゃん置き去りで男とトンズラ。しかも皆の金品を持ち逃げのオマケつき。

だが、持ち逃げしたのには訳がある。その訳に同情した皆は許してやるのだが、男は逮捕。つれてかれる男は振り向き、

「私、元々焼きいもやなんです。何も芸は出来ませんが、ご迷惑かけた皆様に石焼きいもやります!」

「い~しや~きいも~!おいも~!」
・・・・・・・・・・・・何を言い出すかと思えば…でもこれすらも、哀愁漂ってました。

由利徹演じる怪しげな住職がいる安産祈願の寺。そこにある怪しげなものたち。これどこかで見たことありますね。

上段の真ん中にあるピンクがかったツボ。

これですよね?

『忍びの卍』ですね。使い回した?

さて、牧口雄二監督と言えば、以前紹介させていただいた『玉割り人ゆき』そして、『玉割り人ゆき』と言えば、川谷拓三…ってことで、11月に銀座シネパトスにて「川谷拓三映画祭 3000回殺された男の美学」が開催されます!

『仁義なき戦い』は勿論『ピラニア軍団 ダボシャツの天』『狂った野獣』『資金源強奪』『玉割り人ゆき』『極道社長』『戦後猟奇犯罪史』『戦後最大のヒモ 濡れた砂丘』『県警対組織暴力』『喜劇 特出しヒモ天国』などなど、よだれものです!

特に『ダボシャツ』『特出しヒモ天国』『濡れた砂丘』は、レア物かと。

個人的には、やはり『玉割り人ゆき』の拓ボンがおすすめ、『特出しヒモ天国』も面白かった。お色気番長、池玲子さんも出てますし。『狂った野獣』は、わざわざ大型免許を取って、スタントなしにバスを横転させた渡瀬恒彦(カッコいい!)、ピラニア軍団勢揃い!

ああ、今回ほど東京にいれば良かったと思ったことはないっす!いれば毎回通ってたよなあ…。



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2011-10-26 06:27:00

『伊賀忍法帖』(1982)ビフォーアフター

テーマ:邦画 あ

『伊賀忍法帖』(1982)
監督 斎藤光正
脚本 小川英
原作 山田風太郎
出演(役名) 真田広之(笛吹城太郎) 渡辺典子(新人、篝火、右京太夫、鬼火) 千葉真一(柳生新左衛門) 田中浩(服部半蔵) 中尾彬(松永弾正) 成田三樹夫(果心居士) 美保純(漁火) 風祭ゆき(羅刹坊(千鳥)) ストロング金剛(小林)(虚空坊) 佐藤蛾次郎(水呪坊) 松橋登(三好義興)

三好家重臣、弾正には殿の座を奪うという野心があった。そのために、三好義興の妻、右京太夫を我が物にしようと策を練っていた。

その時妖しげな人影が…。

だ、誰?

成田三樹夫さんです!この死神だか、貧乏神だかのような風貌は、珍しいっすね。なかなかの怪演ぶりなのだが、ここぞの時の睨みはさすがです。

成田さん演じる果心居士(かしんこじ)とは、実在した(と言われる)幻術師。

お前の願いを叶えてやろう。それには…ホレ薬じゃ!…うん?

くの一の篝火は、城太郎と共に修行中。竹藪のなかを右手を振り回しながら走っている。篝火が通り抜けたあとに、スパッと切れる竹…手刀でスパッと!!

そして、

いい感じの二人。

しかし、近づいてくる妖しげな僧たち。狙いは篝火。城太郎は何とか逃がそうとするのだが、口からう○こ色の液体をはく、蛾次郎にやられてしまう。

右京太夫と篝火は瓜二つ。それもそのはず、生き別れの双子ちゃん。瓜二つの篝火の涙がほしいと。しかも生娘が生娘じゃ無くなるときの涙が…。それでホレ薬作りましょ。

個人的に一番面白かったのがここ。

そんな辱しめを受けるくらいならと、篝火は自らの手刀でスパッと首を切ってしまう。ゴロゴロと転がる生首(できばえ悪し)ああ、これでもう望みはたたれたか…と思いきや、弾正の妻、漁火の首をスパッと切ってしまう僧。

「気でも狂ったか!」

いえ、すげ替えちゃいました…渡辺典子の首と美保純の首が…しかも、美保純さん、あれっ?前後ろ逆ですよ~!

ってことで、渡辺典子さんの濡れ場はお預けでござる。

そのホレ薬どれ程の効果があるのか?

女中で試してみましょう!

飲んで最初に見た人を好きになるらしいのだが、効果てきめん、見た瞬間、着物脱ぎ始めちゃいましたよ!どうですか?ほしいっすよね!

その様子を見た中尾彬、
「こ、こんなことになるのか…」

と、ギョロ目を見開き、渡辺典子のあんな姿やこんなことを色々妄想して興奮状態!

右京太夫をめぐる攻防ってとこだけど、東大寺の大仏の首もゴロゴロ、ラストの殺陣でもゴロゴロと、ゴロゴロしすぎっすよ~。

忍者ものって、やはりCGより特撮のがいいですね。日本古来の忍者の妖しげな雰囲気には、最新技術よりも特撮のが似合います。


ホレ薬だなんだって言っても、KANの

・・・・・・違う、違う、KANの

「最後に愛は勝つ~♪」
ってな感じでした。


今回の目潰し画像。だいぶんコレクションできてきましたね…って、なんて悪趣味なんでしょう。

しかし、渡辺典子さんかわいいっすね。これが、

後にこうなるとは、誰が想像したでしょう?怖かったっすよね。

今見たら

似てねえ?




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