ゼロサムゲームではないことを忘れてはならない | KYの日記

ゼロサムゲームではないことを忘れてはならない

映画「ソーシャル・ネットワーク」の日本での公開日(1月15日)が近づいていることもあり、あらためてフェイスブックや創業者のマーク・ザッカーバーグに興味を持ちだしている人も多いのではないでしょうか。

そうまるで僕のように。

映画の中で役者が演じているマーク・ザッカーバーグがどれほど本物に近いかはわかりませんが、日本で言えば完全に「オタク」的な学生だったそうです。

2003年秋。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグはボストン大生の恋人のエリカと口論になり、「アンタがモテないのは性格がサイテーだからよ」と言われて振られてしまう。怒ったマークは酔った勢いも手伝ってブログに彼女の悪口を書き並べ、さらにハーバード大のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、ルームメイトで親友のエドゥアルド・サベリンの協力の下で女の子の顔の格付けサイト「フェイスマッシュ」を立ち上げる。サイトは瞬く間に話題となり、公開から2時間で2万2000アクセスを記録するが、4時間後には大学側に潰されてしまう。

後日、理事会に呼び出しを食らったマークは半年の保護観察処分を受け、大学中の女学生全員から嫌われ者となる。そこへ、ボート部に所属するエリート学生であるキャメロン&タイラー・ウィンクルボス兄弟とその友人のディヴィヤ・ナレンドラはマークの優れたプログラミング能力に目を付け、「名誉挽回のチャンス」と称し、「.eduドメイン」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼する。これにヒントを得たマークはエドゥアルドをCFOとして1000ドルの融資を受けてソーシャル・ネットワーキングサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「ザ・フェイスブック」が誕生する。


ちなみに、その振られたという彼女とは現在も交際中という話も聞きます。

まー本当にどうでもいいです。

下の動画は、秋に米サンフランシスコで開催されたWeb 2.0 Summitに登壇し、Facebookの現状について語っているマーク・ザッカーバーグです。




Zuckerbergは最近のGoogleとの小競り合い、主要なウェブサービスはいずれすべてソーシャル化しなければならないこと、 Facebookがスタートアップの買収を重ねている理由、などについて語った。しかしもっとも印象に残ったのは次のようなコメントだ。 Zuckerbergは聞き手のJohnBattelleとTim O’Reillyに対してWeb 2.0の勢力地図は間違っていると大胆にも指摘した。

皆さんは間違ってます。この地図でいちばん大きな部分は「未知の領域」と記されるべきです。この地図ではゼロサムゲームに見える。しかし実際はそうではない。われわれは価値を他の誰かから取り上げているんではありません。われわれは価値を新しく創り出しているんです。

競争が激しくなってくれば止むを得ないこととはいえ、われわれはとかくこの初心を忘れがちになる。


「ゼロサムゲームではないことを忘れてはならない」

ハッとさせられました。

例えば、僕が前のインターン先で学んだSEOというビジネスは市場もほとんど出来上がっており今ではほとんどゼロザムゲームです。

いや、もしかしたらセロサムゲームではないのかもしれないのですが、現在のほとんどのSEO業者がSEOをゼロサムゲームだと考えているという意味でゼロサムゲームなのです。

参考 : SEOはゼロサムゲーム。 » SEO Japan

それなのに今の僕は唯一の武器であるSEOという切り口からしかビジネスを考えられないような状況になっています。

これではスケールできるビジネスなんて絶対につくれるわけがありません。

「ゼロサムゲームではないことを忘れてはならない」

もしくは、可能かどうかは知りませんが、ザッカーバーグが言うようにSEOをゼロサムゲームのように考えない発想が必要なのです。

何にせよ、とてつもなく大きなビジネスをつくりたいと思っているのなら、ゼロサムゲームをいつまでも続けていてはいけないのかもしれません。

それだとしんどいですし。

長くなりましたけど要するに何が言いたいのかというと、誰か僕と一緒に映画「ソーシャル・ネットワーク」観に行ってください。笑

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)/デビッド・カークパトリック

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