柱になったコモドドラゴンの物語

というわけでカフカ的に目が覚めました。
つまり、残念な姿に変身しておりました。

それはさておき、人の呼ぶ声がしました
 それで目が覚めたのです
が、よく聞いてみると、それは人の声ではなく
それは他人のケータイからの着信メロディだったのです
歌詞は次のようなものです
「♪わたしはケータイ、わたしはケータイ、
 わたしははぁ・・・
 ケータイなぁ・・・
 デカぁ・・・」
間奏
 で、また同じ歌詞が続きます
 そして、間奏、同じ歌詞
 なかなかメロディはよかったのです

 飽きました
どんな素晴らしいメロディでも
ツヅケテヨンドには飽きます
 止めねばならぬと思いました
それでケータイを開けましたら
 そのモニターは、次のような画面でした

4

タイトルは「柱になったコモドドラゴン」とありました
AD
コモドドラゴンのしっぽの物語

というわけで、さくらの木の下でふと目が覚めたのは
コモドドラゴンの足音でした
地震かと思ったら
コモドドラゴンの足音で揺れていたわけです

わたしは寝たふりをしておりました

それがよかったのでしょう、彼は
(オスのようでしたので、便宜的に、「彼」は)
わたしに襲い掛かるようなそぶりすら見せずに
わたしの前を横切ろうとしました

まさにその時、思い出しました
「動いてはいけない」
 映画「ジュラシックパーク」におけるセリフです
「やつは、動くものに反応するのだ」

というわけで、寝たふりをするのではなく、
動くまいという意志で動きませんでした

どちらも同じ状態ではありましたが
寝たふりと、石や植物と同化しようとするのとでは、
精神力というものに大きな違いがありました
簡単にいえば、
疲れました

しかしその努力と疲労はむくわれました

で、どんな「むくわれること」があったのかというと
コモドドラゴンのしっぽのお告げを聞くことができました

こんな感じで聞きました↓

5

どんなお告げかというと、
「しっぽというのは・・・」で始まり、
そしていろいろありまして
「・・・捨てたものじゃない」で終わりました。

終わると同時にしっぽが切り離され、
カフカ的に落ちていきました

目が覚めるまで落ちていくのだなと思っていました
AD
島ではあるが、コモドドラゴンでもある
これは何を意味するのかというと

じっとしていない・ということである

ごらんの通り、ただただ流されていく

2

そうして大阪湾に辿り着くと
次第に本能が蘇ってまいります
河を遡りはじめ
夕暮れともなると
祇園精舎の鐘の声が聞こえてきて
ついには上陸
桜の森の満開の下、
 コモドドラゴンと再会
AD
島になったコモドドラゴンの物語

もちろん、禁猟のことは知っておりました
確かに、コモドドラゴンを獲っては、いけません
しかし、
それは神である
とのお告げがありましたので、
まずは港を離れました
そうして三日もたつとお告げの通り、
 嵐がやってきて
カラフトに流れつき
 河口付近で
 日没を迎え、
 真っ暗になり
 そのまま寒さに震えつつ
 ぼんやりしていると、
 背後に気配がしました
ドラゴンがやってまいりました
 そうして浜辺に連れて行かれる

ドラゴンは、海の中へ
 わたしは浜辺にとどまる

海をじっとみていると
ドラゴンの頭部が現れる

それはどんどん大きくなっていく

月日は百代の過客となって流れまして
 ドラゴンは島になってしまいました
 ごらんのとおりです

3

12月22日まで東邦画廊で、
「かなしきコモドドラゴン展」
そして「動物に聞いてみよう展」
たまには「貝やセミに入ってみよう展」
が開催されております

ぜひご来廊いただければ
これにまさる幸せはない
かもしれません

最近、連続して、

「やぶさかではない」ということばを聞いた

なかなか便利なことばである


さて最近、熱帯夜が続く

寝苦しいので窓を開ける


巨大なコモドドラゴンがゆっくりと降りてくる

実にゆっくりと降りてくる

このペースであれば、

彼が地面に降り立つまで、30分はかかるに違いない


万が一のことを想像し、

自分がすべきことを考える

そうだ、彼のスケッチを描こう


そのスケッチをもとにできたのが下の絵だ

  ↓

10


これはフィクションである


では何をもとに描いたのか

 それをここに書くのはやぶさかではない

 しかし書くほどのことでもない

 というか以前書いたからよいでしょう

川の中へ

テーマ:

夜、砂浜を散歩している


ジャングルから、巨大なコモドドラゴンが現れる

ドラゴン・というより、恐竜である

突進してくる

逃げる

川に入る

ドラゴン・というか、恐竜も川に入ってくる

捕獲される
12

「まぁまぁ、いいじゃないですか」


何が何やらわからないが

悪意はないことはわかった

運び屋

テーマ:

コモド島はよいところだ

天気が素晴らしい

天気が素晴らしいと、気分がよくなる

単純なのだ


よい気分で砂浜を歩いていると

早速コモドドラゴンを発見

彼も、私を「発見」した

彼は視線を外さない


突然、私に向かってきた

 うろたえる

 体は動かなくなる


やっとの思いで、

「あらそいは、やめましょう・・・」

つぶやきにもならない声を発した

そのためか

 多分それとは関係ないのだろうが、


観光局の人らしき人がやってきて

 コモドドラゴンの前に立ちはだかり、

 彼を頭にのせた

4

 そうしてジャングルの奥地へ歩いていった


さすがはプロである
かくありたい

ヘビ戦記

テーマ:


7

ヘビ、降臨


ゆっくりとヘビが降りてきて

ドラゴンに、戦いを挑む

 ように感じる

もちろん、逃げる

 理屈ぬきで、恐ろしいのである

しかしヘビの動きは速く

 あっというまに目の前まで上体を持ち上げ

 威嚇する

  ように感じる

 想像以上に大きい

  あるいは大きくなる

 そうしてドラゴンは、

  ヘビにからまれる

 

「お前はヘビか?」

 口には出さなかったのだが、

「まぁ、そうともいうね」

 と返事が返ってくる

 ドラゴンは、からまれ続けている


「ドラゴンを、どうするつもりだ」

 と、また口には出さずに聞いてみる

「それはあんたがどうしたいのか・ということだね」

 と返事が返ってくる

 ドラゴンは、相変わらずからまれ続けている


「さて、自分はどうしたいのだろう」と、

考える

考えているうちに眠くなってきて

 そうしてとうとう、眠ってしまう


ヘビ、消える