それから ダムの水門の内側には、もちろん、気の遠くなるような量の水が貯められている ダムとは、そういう機能をもつものである それは、よく理解いただけると思うし、自分もまた、よく理解できる しかし、 ダムの水流を、次から次へと人がのぼっていき、水門の中に入っていくという情景については よくわからないのではないだろうか 自分もまた、よくわからない よくわからないので、適当に物語をつくることができる タイトルは、「ダムに沈んだ残念な村の、少し悲しい過去をもつトカゲ男(仮)」である