J・エドガー

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Just a Day ♦映画日記♦


善悪が混濁した男はまるで屈折した子供。


【ストーリー】

FBIのジョン・エドガー・フーバー長官は、人生の終盤に差し掛かり、部下に命じて回顧録を書き取らせる。記憶はFBI誕生以前へと遡り、野望、企み、葛藤、苦悩等が次第に明らかにされていく。20世紀の半分を占めるおよそ50年もの間、アメリカで大統領さえも及ばない強大な権力を手にしていた男がフーバー長官。そのたった一人の人間がアメリカのあらゆる秘密を掌握していた。50年間に入れ替わった大統領は8人になるがその誰もが彼を恐れていた。彼が語るFBIの真実とは・・・。



大好きなクリント・イーストウッド監督の最新作。


FBIのフーバー長官と聞いてピンとくる人は日本には少ないかもしれない。


私自信もこの映画を鑑賞後、自分で調べるまでは興味を持ったことも名前も聞いたことがなかった。亡くなったのがだいぶ前なのだから致し方ない点でもあるが映画を鑑賞後はこんなにも良くも悪くも大人物を知らなかったのかと反省した。


深い人間のドラマを描くクリント・イーストウッド監督らしく丁寧かつ重厚に人間の内面を描いている。そのため一人の男が国家に尽すという信念を持って生きた人生の始まりから終わりまでを観る事ができる。


その人生は権力を持った華やかな一面はあるが野望に縛られた結果、孤独や嫉妬といった人間の暗く重い部分である。野心に邁進し、巨大な権力を持った男の悲しさを見事に描いている作品だと思う。


知らない実在の人物について知れる機会があるのも映画を観る時の楽しみのひとつ。


J・エドガー(レオナルド・ディカプリオ主演) [DVD]/出演者不明
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Just a Day ♦映画日記♦


罪を犯した時、どのように償いますか?


【ストーリー】

日本橋で青柳武明という男性が殺害される事件が発生した。彼は何故か腹部を刺された後に8分間も歩き続けて日本橋の翼のある麒麟像の下で倒れていた。何故誰にも助けを求めなかったのか?彼の目的は何だったのか?事件発生後、容疑者とみられる八島冬樹は現場から逃亡しようとしたところを車に轢かれて重体となる。報せを聞いた八島の恋人の中原香織は彼の無実を訴えるが・・・。




そう考えさせられる一本だ。映画鑑賞後はこの映画のテーマは「償い」「家族愛」だろうと気づかされる。

一つの過ちが大きな過ちに繋がる。その怖さも観客に伝わるだろう。


そしてエンディングでは遣り切れなさと共に登場人物の再出発を見守る様な気持ちになっているはずだ。


色々な刑事モノのドラマや映画はあるがこの作品の特徴は事件とは全く関係のなさそうな謎や小さな手がかりから被害者や容疑者の人間関係、行動が徐々に解っていく点ではないだろうか。


その展開は劇的ではないが確実に真実に迫っていく面白味がある。鑑賞後は自分の周りの人にやさしくしようと思わせる作品だ。


麒麟の翼 ~劇場版・新参者~(阿部寛、黒木メイサ、溝端淳平、田中麗奈、山崎努) [DVD]/出演者不明
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Just a Day ♦映画日記♦


秘密なんて生まれない。町内は全員で家族。


【ストーリー】

オリンピック開催を控えた東京は、ビルや高速道路の建築ラッシュ。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では5年前と変わらずに皆元気に過ごしている。小説家の茶川竜之介はヒロミと結婚し、高校生になった古行淳之介と3人で生活している。茶川商店の一角は改装されてヒロミがおかみを務める居酒屋「新山藤」となった。ヒロミは妊娠していてもうすぐ家族が一人増える予定。だが茶川は「冒険少年ブック」の看板作家として連載を続けているが、新人小説家の作品に人気を奪われていた。編集者の富岡から「もっと新しい雰囲気で」と言われ、茶川はますますスランプに陥っていく。一方、鈴木オートは会社が大きくなり、皆順調に過ごしていた。住み込みで働く星野六子には後輩ができ、厳しく教えている。そんな六子は、毎朝オシャレをして家を出て行く。それは、通勤途中の医者・菊池孝太郎とすれ違い、朝の挨拶をかわすためだった。それぞれが充実した日々を過ごしているそんな折、茶川が隠していた、とある電報をヒロミが見つけてしまう・・・。



もはや泣ける映画の定番となりつつある『三丁目の夕日』の第三弾。


第一作目から見ていると少年・少女が大きくなっており、その成長を近くで見守ってきたような感じがする。もうこれは夕日町三丁目の成長ムービーになりました。


第一作で出会った人々は時間が経ち、第三作では別れが出てきます。出会った時の感動もあれば別れの感動もある。今回は別れにまつわる感動がこの作品の中で大きく描かれています。


ですが、そこには別れの悲しさではなく暖かさがある。家族を送り出す別れは感動を呼びます。


しかし家族だけではない、人との繋がりも今回も大切にされています。


小さい町で起こる出来事は町内の人全員に筒抜け状態。だからこそ街そのものが暖かい家族になっている。今回も感動しました。


この作品を見たときに「さよならだけが人生だ」という言葉を思い出しました。そしてスーパーバタードックの「サヨナラCOLOR」という曲を聴きたくなりました。


是非映画を見た際はこの曲も合わせて聞いてほしいですね。今回も感動させてくれた三丁目の人々の続きは観れるのかな?観れるなら是非これからも町を見守りたい。


山崎監督が今回もメガホンをとられました。私はこの監督のファンです。この人ほど日本の映画界でCGを本気で取り組んでいる人はいないんじゃないかと思っています。是非CGで再現された当時の東京を堪能してほしいです。



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ロボジー

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Just a Day ♦映画日記♦


ロボットにじぃさんを入れたら混乱が生まれました。


【ストーリー】

家電メーカー木村電器の窓際社員の小林、太田、長井の3人は木村社長の思い付きから二足歩行ロボットの開発を命令される。しかしロボット博まであと1週間前に制作中のロボット「ニュー潮風」が木っ端微塵に壊れてしまう。社長からの命令でもあるため窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に人間を入れる計画を立てる。ロボットにぴったり入るサイズの人間を探すために架空のオーディションをでっち上げてある一人を見つける。それは独り暮らしの老人、73歳の鈴木重光だった。最初は鈴木にも黙ってこの計画を実行に移す。ロボット博のイベントを直ぐに終わらす予定だったが、鈴木が暴走。舞台上で踊った上にイベント機材の落下による事故からロボットオタクの女子大生を救ったのだ。このことがマスコミで発表されたため世間は「ニュー潮風」の話題で持ちきりになる。穏便に計画を終わらす三人の思惑は外れていく一方・・・果たしてどのような結末になるのか。



ロボットにおじいさんを入れる・・・なんて面白い発想なんだろう!!


話のあらすじを知った時にはすぐに劇場で観ることを決めていました。


観終わった感想は「やられたー」と感じた。これは企画が素晴らしい。そして『スウィングガール』『ハッピーフライト』の矢口監督らしいドラマの中に笑いもあり人との繋がりを描いている。派手なアクションや目を見張るCGがあるわけでもない。本当に企画、脚本そして監督の素晴らしさがこの映画を面白くしているんだろう。


もちろん役者もいい味を出している。窓際社員は本当にどこか情けない3人組を演じていて自分がもし映画に出演するならこの3人の内のどれかになりたい!!


鑑賞後暫くはどのキャラクターの視点で描けば小説としても面白いか頭の中でシュミレーションしている自分がいた。


ノベライズ版は出版されているのだろうか?あればぜひ読んでみたいと思う。


ロボジー (五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳 出演) [DVD]/出演者不明
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