転々

テーマ:


歩けば見つかる優しさ―

【ストーリー】
ろくでもない生活を送っていた大学八年生の竹村文哉は、いつの間にか84万円の借金をしていた。返済期限の前日に文哉は借金取りの福原が家に来る。福原からは謝金に関する一つの提案が出される。吉祥寺から霞ヶ関まで歩く東京散歩に付き合えば、借金をチャラにして更には100万円の報酬もくれるというのだ。文哉はそれを引き受け、井の頭公園の橋の上から二人の散歩は始まる。初日の調布飛行場で、福原は妻を殺してしまい、桜田門の警視庁に自首しに行くための散歩であることを文哉に告げる。二人の散歩はいったいどうなるのか。


人気ドラマ「時効警察」の三木聡監督作品です。この原作は読んだことはあるでしょうか。原作を読まれたうえで映画を観たらきっと驚くでしょう。ベースとなるストーリー展開には変化はないのですが、シリアスな原作がコメディ映画にガラッと変わっているのです。

この激変は「ここまで変えるか」と言えるほど。シリアスな展開が一切なく笑いに走っている。

だが、不思議なのは笑いが暴走せずに話としてまとまっている点だ。凄く笑いと話の展開のバランスが取れている。観終わった後は爽やかな気分にもさせてくれる特殊な一本と言える。

題材に散歩を取り入れている点も魅力的だ。散歩は誰にでもできる。その中で起こる非日常的な出来事がこの映画を面白くしている。段々とお互いを理解し始める竹村と福原。この二人の掛け合いが観ていて笑えるのだが実に心があったかくなる。

この映画の魅力はこの二人と散歩と言えるだろう。東京の街並みを歩く二人。自分もまるで同じように一緒に散歩している気持ちにさせてくれる。

この映画は絶対に観てもらいたい。楽しめるはずだ。観てもらえればこの感想を書いてある理由がわかるはずだ。

私の中で大好きな一本となった。
転々 プレミアム・エディション [DVD]/小泉今日子,オダギリ ジョー,岸部一徳
¥4,935
Amazon.co.jp
AD