JUST A DAY ◆映画に愛と時々辛口を◆

主に映画について書いています。
他にも個人的なことをちらほらと。
誤字脱字はご容赦ください。

驚く程ほっといたブログが再開です。

変わらず更新は不定期、内容も以前と変わりません。

ただ今後は主に映画の感想を書いていきます。

空白期間が5年ぐらいありますが思い出した時にでも書いていきます。

もし気に入っていただけたなら駄文にお付き合いください。

そしてブログを読んで作品を鑑賞してくれると嬉しいです。


♦どの映画もどこか良い点があるという考えのため、基本的に観た映画を悪くは書きません♦


このブログは出来る限り・・・


映画タイトル

映画ポスター

キャッチコピー

【ストーリー】

感想

DVD、Blu-ray紹介


といった流れになっています。



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人類の存続は母なる海で決まる-

【ストーリー】
アレックス・ホッパーはろくでもない人生を送っていた。家も車も、ましてやお金さえない状況で誕生日を迎えた。誕生日を祝ってくれるのは実の兄だけだ。弟の人生を心配する兄を余所に偶然知り合った女性に近づくためにお店に不法侵入する始末。呆れ果てた兄の説得でホッパーは群に入ることになる。一方、世界では大規模な実験が始まった。宇宙の彼方にある星に電波を送って地球外生命体の確認をするという試みだった。同じころハワイでは世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われた。だが合同演習時に沖合に正体不明の巨大な物体が出現する。それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。しかし、エイリアンは次々と未知の武器を繰り出し、激しい攻撃を仕掛けてくるのだった。


男心を鷲掴みして女心に一切配慮しない映画。内容は『インディペンデンス・デイ』の海上版だ。まさにハリウッド映画王道を行く娯楽大作だろう。

「なんだあれ?」→エイリアンの攻撃→人類ピンチ→逆転のチャンス→「反撃だ!!」といった流れ。これでもかと言うほどセオリー通りの展開のためもう何も心配のない安心のクオリティだ。

『トランスフォーマー』を手掛けたハスブロ社が制作する映画だけあって戦闘シーンのCGはド迫力だ。トランスフォーマーシリーズで得た経験をそのままこの映画に活かしている。絶対にこの映画は大きい画面、大音量で観るべき映画。映画館で観ることを薦めます。

ハリウッドの王道のため登場人物のカッコいい登場シーンがある。特に鳥肌が立つのは物語後半にでてくる第二次世界大戦を戦い抜いた年老いた老兵達だろう。まるでこれまでの主人公たちの活躍が前フリになるぐらいだ。

『インディペンデンス・デイ』『アルマゲドン』といい、ロートルおやじ達の一発逆転劇は盛り上がるね。ハリウッドは本当にこういった映画を撮るのはうまい。日本だとなかなかこういった映画は生まれない。挙げるとすれば『SPACE BATTLESHIP ヤマト』がハリウッド映画に対抗する映画だろう。

この映画も大勢死んだ上での英雄誕生と言う賛否両論が起こりそうな勧善懲悪映画。こういった映画の好き嫌いは別として大迫力の映像と興奮の戦いに身を任せるのもいいだろう。

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人生、諦めたら終わりだよ。

【ストーリー】
アダムは公営ラジオで働く27歳だ。律儀な性格だが、ガールフレンドで画家のレイチェルは、アーティストのせいかマイペース。同僚で親友のカイルも女好きでお気楽なタイプだ。ある日、アダムは腰の痛みが治まらないので病院で検査を受けることにした。病名は「悪性神経鞘腫 神経線維肉腫」。つまり「ガン」と診断される。酒もタバコもやらないアダムだが、このガンは5年後の生存率が50%。転移後の生存率は10%という過酷な病気だった。腹をくくったアダムは、医師の指示に従って抗ガン剤治療を受け始める。さらにはセラピストのキャサリンの診察を受けることにした。まだ24歳でセラピーの経験が少ない彼女に不安を抱きつつアダムは前向きに病気と闘おうとするが・・・。

テーマは重たいはずだ。癌に侵された青年の病気の克服までを描いた内容は否応なく重たい内容になるだろう。だがこの映画は所々に笑える演出があり、ただ暗く重い日常を過ごす主人公ではないのだ。

アダムは最初は病気にも前向きに付き合うことを決める。癌をナンパの道具にして女の子と楽しもうとするほどだ。また彼の周りにも明るさがある。どこか頼りないセラピストのキャサリン、女と遊ぶことしか考えないカイル。二人とアダムの会話がこの映画を明るくさせている要素の一つだろう。

アダムは病院である二人の人物と出会う。それは年老いた老人二人組だ。彼らはアダムと同じく抗がん剤注射の治療を受けている。人生の先輩である老人との会話はジョークが冴えわたり、当人たちが癌だという悲壮な感じは一切伝わらない。癌をネタにしているほどだ。

だがこの二人の内、一人の病死が切っ掛けで物語は大きく展開する。今まで前向きに病気と向き合っていたアダムも癌による人の死を知ることで今までの癌に対する感情は持てなくなっていく。その心情がリアルであり、追い詰められていく様に心が締め付けられるだろう。

次第に周りの人たちの八つ当たりを始めるアダムは患者の正直な心情が表れている。きっと自分だったらアダムほど耐えられないだろうと自分と置き換えさせる出来まえだ。

アダムは最終的に手術が必要になる。手術前の恐怖は味わった人にしか分からないだろう。生きるか死ぬかが決まる勝負の手術に挑むアダムの顔には凄みがあった。この凄みはこの映画のフィナーレに向けての盛り上がる場面にピッタリだ。

この映画で改めて気づかされるのは周りの人々の大切さだ。アダムは過剰に接しすぎだと邪険にする母親の存在の大切さ。普段はおどけて頼りない友人が実は真剣に付き合い方を考えている友人の優しさと心強さ。どれもアダムの周りの人は暖かく彼が決して一人でないことに気づかせてくれる。

脚本家が実際に癌になり、克服した経験を元にストーリーが書かれているため説得力のある内容になっている。果たして自分が余命幾ばくもない状態に周りの大切さに気づくことができるだろうか。逆に友人が癌になった時に彼についてどれほど真剣に考えて付き合うことができるだろうか。自分の周りと人生について考えさせられるハートフルな作品でした。

※ここからは不謹慎かもしれないが印象的な台詞がある。
アダムが友人カイルに余命を聞かれた際に「50%」と答える。そこでカイルは「ギャンブルなら最高」と返すのだ。実にウィットにとんだ冗談だ。実際、目の前に癌になった友人がいたら言えるようなセリフではないのだが、人生の余裕の持ち方というか目の向け方の参考になる台詞だった。

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欲望渦巻く政界で必要なのは忠誠心なのか。

【ストーリー】
アメリカ合衆国大統領を目指して民主党予備選に出馬したマイク・モリスは、選挙ツアー最大のオハイオ州での正念場を迎えようとしていた。モリスはハンサムで弁舌に優れ、カリスマ性も十分。そのうえ清廉潔白な人柄と揺るぎない政治信条で多くの有権者を魅了している。そのためライバル候補のプルマン上院議員との票差は優勢である見込みであった。オハイオ州予備選に勝利すれば、その勢いに乗って共和党候補をも打ち破り、ホワイトハウスの主になることはほぼ確実と目されている。一週間後に迫ったスーパー・チューズデーの決戦に全米の注目が集まっていた。モリスを支えるのは、ベテランのキャンペーン・マネージャー、ポール・ザラと広報官スティーヴン・マイヤーズの2人。ある日、スティーヴンのもとにプルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィが極秘面会の電話をかけてくる。一度は拒んだスティーヴンだが、何らかの情報提供をちらつかせるダフィの言葉巧みな誘いに負けてしまう。ダフィの目的は、スティーヴンを自陣営に引き抜くことだった。だがモリスに心酔しているスティーヴンは、その申し出を即座に拒絶する。


ジョージ・クルーニー監督作品の登場です。ハリウッドの大スターでありながらいかにもハリウッドの大作に出演せずに骨太な作品に出続けるジョージ・クルーニーは今回の映画でも渋い演技で好演しています。個人的には映画「グッドナイト&グッドラック」「マイレージ、マイライフ」といった作品も観てもらいたい作品です。

今回のこの映画はアメリカ大統領選につながる民主党内での選挙を舞台としている。政治モノのイメージがこの映画に付きまとい倦厭する人もいるだろうが、この映画は人間ドラマを描いている。

話は少し外れるが、日本の選挙に関心がなくても選挙速報には注目してTVの前でずっと座っている人は多いのではないだろうか。何故、関心がなくても見てしまうかはあの選挙には人間ドラマがあるからだと思う。リアルタイムで当選する人と落選する人がいる。その選挙の前後では選挙での勝利を目指した根回しや後日談も報道される。

この映画でも選挙をめぐる人間ドラマがあり、実に引き込まれる面白い作品になっている。アメリカの選挙に疎くても問題がないほど丁寧に作られているため集中して観ているとその選挙の仕組みまで勉強になる出来なのだ。

これまで選挙を扱ったハリウッド映画はいくつもあった。だがこの映画ほど一人の男・スティーヴンを中心に野心や暗躍を描いた面白い作品はないかもしれない。

スティーヴンが試されるのは忠誠心だ。些細なミスが自分の人生を狂わすほどの事態になるが、偶然と情報で野心を達成する話だ。人の裏の顔が垣間見れて裏切りの怖さが漂うこの映画を観て人間不信のような重い気持ちになるかもしれないが、ストーリー展開も秀逸なため是非観てもらいたい。

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一途な想いは正義か悪か。

【ストーリー】
天才的なドライビングテクニックを持つ寡黙な「ドライバー」は車の修理工として働いていた。本業とは別に昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手という一面を持つ。孤独なドライバーは、ある晩に同じアパートに暮らすアイリーンと偶然エレベーターで乗り合わせ、て一目で恋に落ちる。不器用ながらも次第に距離を縮めていくふたりだった。だが、ある日アイリーンの夫スタンダードが服役を終え戻ってくる。その後、本心から更生を誓う夫を見たアイリーンは、ドライバーに心を残しながらも家族を守る選択をするのだった。しかし、服役中の用心棒代として多額の借金を負ったスタンダードは、妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、絶体絶命のスタンダードに助けを求められたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受けるのだが。


あなたはどんな映画だと想像しますか?天才的なドライビングテクニック、車、カースタント、この映画に出てくる要素を聞くと派手なアクション映画を想像する人もいるだろう。だが、この映画はハリウッドの派手は映画とは一線を画している。

実に静かな映画だ。冒頭のカーアクションシーンでもほとんど音楽は使わずに生の音が生み出す臨場感を大切にしている。車が走るシーンでの車内の映像とエンジン音はきっと観客にリアルを突きつけるだろう。

この静かな印象をもった映画では俳優の演技が光っている。実にぎこちなく言葉数少ないドライバーとアイリーンの二人の空気はのんびりと穏やかだ。台詞が少ない分、言葉ではなく顔と姿で語る。実に大人の結びつきを想像させる。観る人を引き付ける演技とはこういうことを言うのかもしれないと思わせる演技は必見だろう。

静かな映画であっても実は映画の展開は激しい。そのためその展開が際立って目立つのだ。まさかという展開は観る人を魅了させるはずだ。静かな流れから激流に変わる。なんともエッジの効いたラストに向けた動きはこの映画を静かで淡々としたつまらない映画から脱却させている。

この映画はカンヌ国際映画祭で監督賞に輝いたサスペンス作品だ。劇中ではサスペンスだけあってかなり過激な描写がある。後半は血が血を洗う様相なのだ。こういった映画の好き嫌いはあるかもしれないが賞をとった作品だけあって実に面白い。賞の賛否両論はどんな賞でもあるが、この映画は賞を取るだけの力がある一本だ。

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モテキの波にのれ。

【ストーリー】
31歳の藤本幸世は、金なし夢なし彼女なしの冴えない男だ。安定しない派遣会社を卒業してニュースサイトのライター職として新しい生活を踏み出そうとしていた。仕事に追われる日々で結局のところ新しい出会いもないまま。だがある日、ツイッターのリプライからある人と連絡を取り合うようになり、飲みに行くことになった。飲みの相手は男だと思っていたが待ち合わせに現れたのはキュートな雑誌編集者・みゆきだった。話が弾み盛り上がってみゆきに惹かれていったが彼女には彼氏がいた。そのため期待しないで彼女と遊んでいた。ある日、会社の飲み会に彼女が来るときに一緒に清楚で素朴な年上OLるみ子がくることになった。るみ子は幸世を気に入り・・・。


くなりましたが『モテキ』を鑑賞しました。エンタテインメント作品としてすごく出来の良い面白い作品になっていますね。

特にサブカル系が好きで音楽好きならば気に入るはずでしょう。幸世や幸世とかかわる女の人たちの心情を音楽で表現した映像は観ている人たちをきっと楽しませてくれるでしょう。

特にPerfumeの楽曲に合わせてミュージカル風に幸世の心情を表現するダンスは一見の価値あり。

数多くの楽曲が使われていて今まで聞いてこなかったジャンルの楽曲を知れるのがこの映画の魅力の一部なのかもしれません。

特に女王蜂「デスコ」というアーティストと楽曲には衝撃を受けました。今度、『モテキ』のコンピレーションアルバムを借りることにします。

この映画で際立ったのは役者の方々でしょう。森山未来、長澤まさみ、麻生久美子の演技は本当に魅了されます。完全にその役になっている。森山未来は情けない男、長澤まさみは小悪魔、麻生久美子は一途な女です。

こんなに演技とキャラクターが一致している映画もすごいなと感じさせる演技は非常に驚かせます。

それにしても長澤まさみの可愛さが満載の映画ですね。彼女の笑顔にやられてしまった男はいっぱいいるんじゃないですかね。

草食系男子、小悪魔、一途な女の共感する考え方や行動が描かれています。またこの映画は幸世の恋愛成長物語でもあるので彼に感情移入するも良しです。

あなたはどの登場人物に共感しますか?是非見てほしい一本です。


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何があっても電車があればだいじょうぶ。

【ストーリー】
のぞみ地所の社員である小町圭とコダマ鉄工所の二代目小玉健太は、ともに鉄道を愛する者だ。旅先のふとした出来事でお互いを知った2人は、東京に戻ってからの出会いで直ぐに打ち解けた仲になる。小町は部屋探しをしていたがコダマ鉄工所の寮に入居することにする。夜な夜な鉄道話で盛り上がる二人だったが、小町はやがて九州支社に転勤することになった。転勤先の九州では大手企業の社長をなかなか口説き落とせないのが問題点であった。その様な問題があるとは知らずに小町は小玉が九州に来た際に鉄道の旅に出る。旅先では女性2人を連れた男の人と意気投合して旅を満喫する。数日後、のぞみ地所の社長が九州に出向いて口説き落とせない社長と会談することとなり、夜の接待では小町も同席することになり・・・。


鉄オタ二人が鉄道知識をいかんなく発揮する映画はまさに鉄オタのための映画だろう。きっと鉄オタの人が観たら出てくるレトロな電車や鉄道に関する用語に笑ったり、「わかるわー」と言ってしまうんだろう。

生憎、私は鉄オタではないので時々鉄道に関する台詞を聞いたら「はぁ?」となることもあった。だが、この映画を観て感じることは鉄道にしても何にしても人の趣味にかける情熱は理解できるという点だ。

鉄道は分からないという人もいるだろう。だが、それを自分の熱中する好きなものに置き換えてみたらどうだろうか。音楽でも、スポーツでも何でもいい。自分の中で少しでも熱中できるものがあればこの映画の登場人物の熱の入れようにも共感するだろう。

鉄道だから観ないという偏見は捨てて少しでも興味があるなら劇場に足を運んでもらいたい。映画好きの人ならば『家族ゲーム』『失楽園』『椿三十郎』等を手掛けた森田芳光監督の遺作ということで観てもらうのも良い。

この映画はまるで『釣りバカ日誌』の鉄道版とも言える内容。浜ちゃんほど仕事をほっといて遊びほうけるでもない。むしろ二人は仕事と恋愛で悩んでいる。決して能天気ではないが、趣味が日常を好転させるといった内容は釣りバカと共通している。

そしてきっと趣味の大切さを気づかせてくれる。日常に追われていても息抜きで自分の大好きなことをする。これが自分の人生をより鮮やかで楽しい日常にしてくれるのだ。


主演の二人も実に良い演技をしている。現実にいる鉄オタの人たちが醸し出す雰囲気をよく再現している。イケメン俳優と言われる二人とはまた違った演技が見えれて面白い。

ストーリーも実にほのぼのしている。映画らしい展開ではあるが荒唐無稽でもない日常を切り取った内容は観終わった後に心を満足させてくれる。清々しいのだ。それは二人が出す雰囲気やストーリー性もあるが、更には映像の力も働いているはずだ。

海、山を走る鉄道の映像、車窓から観える景色を日本中から集めたような映像は観客を旅に誘う魅力がある。この映画を観てロケ地めぐりをしたくなった人はきっと多くいるはずだ。

日常が忙しいからこその趣味の大切さを気づかせ、旅にでたくなる衝動を与える一本でした。


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天才を破るのは天才のみ―

【ストーリー】
ドイツとフランスで連続爆破事件が発生する。名探偵ホームズは、皇太子が殺害されたと推理する。この事件は首謀者モリアーティ教授によって画策された、より大きな事件への序章でしかなかった。事件の捜査を進めるホームズはジプシーの占い師シムに出会う。彼女の兄が事件に何かしら関わっているため行方を捜していたのだがシムも行方を知らないと言う。事件の捜査と同時にワトソンの結婚式も無事に執り行われた。だがワトソンは進行旅行中にモリアーティ教授の差し金で命を狙われる。最初は一連の事件の捜査に乗り気ではなかったワトソンも捜査に本格的に加わり、命の危険を潜り抜けながら事件の真相に迫っていく。常にホームズ達の一手先を行くモリアーティ教授を追い詰めることはできるのか・・・。


なんでガイ・リッチー監督の映像はこんなにもカッコいいのだろか。数多くのカットを使ってスピード感を出す。対象を回り込むようなカメラワークは迫力を引き出す。そしてスロー映像を時折入れることで通常スピードある映像を今まで観たことのない映像に変えてくれる。観ている最中にこの映像にのめり込むなという方が無理な話だ。

映像のスピードやカメラワーク等の技術的な特徴だけでなく、シャーロック・ホームズの世界を見事に表現している。産業革命頃のイングランド。重く淀んだ空気、石炭で汚れた街、紳士淑女の衣装など、どれを観ても完璧に再現されている。この点もこの映画の世界観を作る上で重要な役割を見事に果たしているだろう。

またガイ・リッチー監督の特徴としてクレジット等の映像が際立って凝っているのだ。ガイ・リッチー監督の初期作品である「snatch」でもそのことがわかる。下記にリンクを貼るので観てもらいたい。

映像ばかりの話になっているが、ストーリーや演技も十分に楽しめる。相変わらずのちょっと奇人のホームズは変装、格闘、推理と大活躍。長年のコンビであるワトソンとの掛け合いもテンポがよく、仲の良い友人2人が作り出す雰囲気から二人の絆を感じさせてくれる。

ストーリーではモリアーティ教授の一歩先を行く罠にきっとやきもきさせられるだろう。この映画の特徴はストーリーが進む中でホームズが何故わかったのか?という場面が出てくるが、その説明がだいぶ前の映像に映り込んだモノだったりするので後から観客を「なるほど」と思わせる構図となっている。そのため観客も映像にあるモノを細かく観るときっとよりこの映画を楽しめるはずだ。

きっと第3作も作られる終わり方をしているので次にも期待したい。続編が楽しみな1本だ。

■「シャーロック・ホームズ」クレジット
http://www.youtube.com/watch?v=zw_x276kLDA

■「snatch」オープニング・クレジット
http://www.youtube.com/watch?v=y-xNqj7S54E


シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム [DVD]/出演者不明
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恐怖が人を裏切らせる。

【ストーリー】
ある日、招待状と現金1億円が届く。それが「ライアーゲーム」への参加資格だ。「ライアーゲーム」は受け取った1億円を元手に騙し合いを繰り広げ、マネーを奪い合うゲーム。そのファイナルステージから2年が経ち、すべてが終わったかに見えたが新たな主催者によってライアーゲームが復活を遂げた。ライアーゲーム事務局は前回優勝者の元天才詐欺師・秋山深一に復讐するのが目的だ。今回のゲームは、総額20億円を賭けて20名のプレイヤーが争う究極の「イス取りゲーム」だった。秋山の大学の教え子である篠宮優を救うために秋山はゲームに挑むことになる。


騙し合いの応酬。この手の映画の見所は騙し合いだ。ある程度ハッピーエンドが想像できるため、その結末までにどれほど観客も騙せるかにかかっている。ましてこの映画には「ライアー(嘘つき)」と付いているくらいだから巧妙な騙し合いを期待してしまう。

結論を言えば、この映画の騙し合いは魅力的だ。面白い。原作であるマンガを未読のためどこまで映画用に脚本が書かれているかは分からないが実に良く出来ている。

今回の映画ではヒロインが変更されいる。前作まで主役の秋山と行動している神崎直から新たに篠宮優となっているのだ。ここがポイントだ。テレビドラマシリーズの頃から秋山は神崎直を助けて信頼関係を結んでいる。そのため前作の映画では神崎直との協力で見事優勝している。

だが今回の篠宮優は秋山とはあまり面識がない状況だ。信頼関係は築けていない。そのためこの篠宮優が秋山の思惑とは別に展開を引っ掻き回す役になっている。

ここが実に面白いのだ。ヒロインが掻き回す展開は観ているこちらが歯痒く、イラつく程である。そして味方に追い詰められた秋山がどの様な起死回生の一手でこのゲームを勝つのかを否応なしに期待してしまう。

めまぐるしいストーリー展開で物語がどの様に決着が着くのか。ライアーゲーム参加者の次の手は何かとこちらも一手先を考えながら観ると実に面白い映画だ。

秋山の起死回生の一手にあなたは気付くだろうか?

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宇宙人も故郷に帰りたい。

【ストーリー】
1947年、アメリカのムーアクロフト。ある幼い少女は夜中に怪しい光を放つ飛行物体が愛犬に向かって墜落してくるのを目撃した。この出来事から60年。イギリス人のSF作家クライヴとイラストレーターのグレアムはオタクが集まるSFイベント「コミコン」に参加した。その翌日に二人はレンタカーを借りてアメリカのUFOスポット巡りに出発。快適で楽しい旅路の途中、エリア51付近で1台の事故現場に遭遇する。事故を見過ごすことも出来ずに車内の様子を窺うと、姿を現したのは「ポール」と名乗る宇宙人だった。そしてポールは60年前に地球に来て政府に捕まっていたのだが故郷に帰るのを手伝ってほしいと言うのだ。二人は無事にポールを故郷に帰らせられるのか。


SFコメディ映画です。アメリカのコメディ映画は笑いの文化の違いで全く笑えない時があります。きっと面白い台詞を言っているのでしょうが、劇場で笑っているのは外国人の方々だけ。結構、誰にでもある経験でしょう。

今回の映画は笑えました。映画の演出では万国共通で笑える要素があります。そのため観終わった後はずいぶんスカッとした気分になります。

宇宙人が故郷に帰りたいと言うので男2人と宇宙人1人の珍道中。目的地までにはMIB(メン・イン・ブラック)風な捜査官や敬謙なクリスチャンが追ってくるドタバタ劇。

ずいぶんと面白い企画と設定です。

また劇中では実際の現実世界で起こった出来事や人物とも絡めています。スター・ウォーズやスティーブン・スピルバーグやXファイル等、SF映画好きの心をくすぐる設定はきっとバッチリと客層に届くでしょう。

映画では数多くいる宇宙人の中でも今回出てくる宇宙人は極めて人間臭い。外見はグレイだが60年も地球にいたために習慣などは人間そのものだ。

地球人男2人と宇宙人1人は何だか地球人男3人の仲良しな旅行に見えてくる。だが、1人は宇宙人。宇宙人がいることで巻き起こる騒動を実に面白く作り上げていて笑えるコメディ映画でもあり、ハートフルな映画でもある作品です。

宇宙人ポール(サイモン・ペッグ、ニック・フロスト出演) [DVD]/出演者不明
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確実に死ぬ一秒前の恐怖を知っているか。

【ストーリー】
近未来では科学技術の進化によって老化は完全に無くなる。全ての人間の成長は25歳でストップする。そして自分の左腕に刻まれた時計が余命1年のカウントを始める。この未来ではもう一つの特徴がある。それは「時間=通貨」なのだ。購入の対価として時間を払うのだ。そして労働の対価も時間である。限られた一部の富裕ゾーンの住人は永遠の命を得るが一方では多数のスラムゾーンの人々は余命が一日もない。そのため大半の人々は生き続けるためには労働か人から時間を奪わなければならない。ある日、スラムゾーンに住む青年ウィルは富裕ゾーンからやって来たハミルトンをスラムのバーで見かける。彼は永遠ともいえる時間を生きることに苦悩していた。その彼からウィルは彼の116年という時間を譲られた。その日の夜にウィルの目の前で母親のレイチェルがわずか1秒足りないために息絶えてしまう。残酷な現状に打ちひしがれたウィルはこの世界の謎を解くことを決意して富裕ゾーンへ向かう。そこで出会ったのは、変化のない日常生活に辟易していた大富豪の娘シルビアと出会う・・・。


SF映画は設定が重要だ。現実ではあり得ない映画の設定だからこそ起こる真新しい出来事が観客を引き付けているからだ。タイムマシン、パラレルワールド、遥か彼方の銀河の世界等、その設定は様々あるが何処かで観たことのある設定では面白味が半減してしまう。

近年、特にマトリックス以降でSF映画の流れが変わったと思う。SF映画の設定でコンピューター内での出来事が大変多くなった。

だが今回の『TIME』は昔からある時間を使った映画だ。そのためどういった世界設定なのか大変興味深かった作品である。

映画の胆となるのは死ぬまでのタイムリミットが自分の左腕に表示されるという点だ。つまり自分が死ぬまでの時間があと何秒なのかがわかる。

普段、死を意識しないで生きている私たちは劇中の人々の苦悩を想像できるだろうか。スラムの人々は労働の対価として時間を支払われても24時間もストックがない状態。明日は生きられるのか分からない先が見えない日々。もしこんな世界があったらと想像してみると劇中に出てくる時間の強奪もやむなしと思えるだろう。誰も死にたくはないのだから。

劇中ではこの余命が分かるという設定が上手く使われている。人との時間の奪い合いで自分の余命が延びもするが縮まることもある。そして死ぬまでのカウントダウン。余命まで数秒とまで追い詰められた主人公たちの緊迫感が腕に表示される時間で認識することでより伝わってくるはずだ。

自分がこの世界だと生きられるのか?といった想像を巡らすのもこの手の映画を観た後の楽しみの一つだ。是非、観た際は映画の中に自分を置いてみて考えてもらいたい。きっと「楽しかった」という映画の感想だけではない映画の楽しみが待っているはずだ。

役者ではヒロインであるシルビア役「アマンダ・サイフリッド」に注目してもらいたい。彼女は『赤ずきん』という作品でも主役を演じた女優なのだが実に魅力ある女優だ。きっと今後も話題作にでてくるだろう。

ちなみにここからはこの映画の感想とは外れるが、この様な時間を扱った設定の映画では度々「永遠の命」が出てくる。人の命と時間は切っても切れない関係のため、永遠の命が出てくるのは仕方がないかもしれないが、永遠の命ではない新しい設定の映画が出てくるのを期待している。

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