ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント

「ブロークバック・マウンテン」 をDVDで観ました。

美しい風景と音楽の良い映画でした。最近のハリウッド映画はいまいちだと思っていましたが、これは秀逸です。


一言でいえば、ゲイの話です。

保守的な西部の山で、1960年代に20歳くらいで2人の男は出会います。かたや親を亡くしたイニス(ヒース・レジャー)、かたや親との関係がいまひとつうまくいかないジャック(ジェイク・ギレンホール)。二人とも決して裕福ではなく、夏の間羊飼いの仕事に雇われます。山でキャンプしながら羊の管理をするのです。壮大な大自然の中で、二人は友情以上の関係になります。その後、その関係は20年続きます。その間、二人は女性と結婚し、子どもも生まれます。そして住まいもかなり離れるのですが、それでも時折会い、泊りがけで出かけます。二人の心がつながるほどに、現実の世界は二人から離れていきます。


日本人はアメリカを誤解しているところがあります。自由の国だと。

でもそれはほんの一部の都市部の、一部の人々のことでしかありません。それは日本も同じです。でも日本以上にアメリカと宗教は密接です。異端を、マイノリティを排除する風潮は、日本の何倍も過激です。宗教保守派は一大勢力として存在するのです。何もこの話は一昔前の田舎の話ではないと思います。


彼らの閉塞感は理解を超えています。ラストに訪れる悲しみも、正直ノーマルな女性である私には、共感しきれない部分もあります。でも生きるということは、どこの国であっても、本来孤独で暗闇の方が多いのかな、と思います。人を愛するということは、必ずしも幸せに直結しないし、むしろそうではないことの方が多いのです。でも幸福感を超えたところに、愛情や誰か特定の人への執着があるとしたら、それは切なくも尊いことです。

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