東京喰種/トーキョーグール【S】 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:TOKYO GHOUL S
監督:川崎拓也/平牧和彦
キャスト:窪田正孝/山本舞香/鈴木伸之
配給:松竹
公開:2019年7月
時間:97分




今夜紹介するのは,全世界発行部数4400万部を超える石田スイの人気コミックスの実写化第2弾。シリーズに欠かせないトーカを前作で演じた清水富美加が俗世を離れたため,続編を危ぶんでいたのだが,新たに山本舞香が起用された。

ベースとなるのは,原作の中でも人気の高い“月山編”。CMを中心に活躍し,長編映画監督デビューとなる川崎拓也と平牧和彦が起用された。タイトルの『S』の意味については,公開時からファンを中心に諸説が取りざたされていたが,宣伝チームによると「明確な意味やいわゆる“正解”があるわけではなく,皆さんで想像を巡らせることを楽しんでいただけたらうれしいです」と,見る者に解釈を委ねられている。

人の姿をして人間社会に潜み,人を喰らって生きる“喰種(グール)”がはびこる東京。喰種のリゼに襲われ,その臓器を移植されたために,人を喰らわないと生きられない喰種と人間のハーフになってしまったカネキ(窪田正孝)だったが,喰種たちの憩いの場となっている喫茶店“あんていく”に居場所を見つけ,人間との共存を模索する芳村(村井國夫)やトーカ(山本舞香)たちと共に穏やかな日々を送っていた。

そんなある日,カネキの前に月山習(松田翔太)という男が現れる。トーカの忠告にもかかわらず,月山の招待を受け“喰種レストラン”と呼ばれる謎めいた場所に足を踏み入れるカネキ。しかし,月山の正体は“美食家(グルメ)”と呼ばれる,食に対して異常なこだわりを持つ喰種だった。カネキの特殊な香りにただならぬ執着を見せ,喰らうためにはどんなことも厭わない月山。その魔の手は,次第にカネキの周囲にも及び始めるのだったが…。

トーカの引き継ぎも悪くなく,彼女の葛藤を盛り込んだストーリーも上手く描かれている。特筆すべきは月山を演じた松田翔太の存在感。独特なキャラにさすがの艶と不気味さを漂わせる。

ただ,前作と較べ,アクション・シーンがモノ足りない。グールらしさ全開で引っ張ってほしかっただけに,中途半端な感触が残念。興収も前作の1/3と,続編が危ぶまれる数字となっている。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

東京喰種/トーキョーグール』(2017年)