英題:Twentieth Century Boys 1: Beginning of the End
監督:堤幸彦
キャスト:唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子
配給:東宝
公開:2008年8月
時間:142分
圧倒的に洋画割合の高いこのコーナーだけど,実は邦画も結構見てる玖妙なのです。そんなわけで一気放出! 突然始まる〈夏休み邦画祭〉。12日までの3夜連続で邦画お薦めやっちゃいます。
お薦めするのは『20世紀少年』。浦沢直樹のベストセラーコミック『20世紀少年』の実写化で,監督は『トリック劇場版』シリーズや『イニシエーション・ラブ』(2015年・東宝)の堤幸彦。時間のある時に続けて3章見るとかなりの充実感で,劇中歌の『グーダラスーダラ(Bob Lennon)』が,しばらく頭から離れなくなる。
1969年,少年ケンヂ(西山潤)は人類滅亡を空想して,仲間たちと「よげんの書」を作り上げた。そこに書かれたのは,現実には起こりえない“未来”のはずだった。だが,大人になったケンヂ(唐沢寿明)の周りで,幼なじみの死をきっかけに次々と不可解な事件が起こり始める。時を同じくして,世界各国では謎の伝染病による大量死が相次ぐ。実は,これらの事件はすべて,かつてケンヂたちが作った「よげんの書」のシナリオ通りに起こっていたのだ。世界を陰で操る謎の男“ともだち”とは? 果たしてケンヂは滅亡の一途を辿る地球を救うヒーローになれるのだろうか? そして2000年12月31日,「よげんの書」に書かれた人類が滅亡する“その日”が訪れる…。
約50年に及ぶ壮大なストーリーが動き出す〈第1章〉。唐沢寿明の他,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,石塚英彦,宇梶剛士,宮迫博之,生瀬勝久,小日向文世,佐々木蔵之介,藤井隆,藤井フミヤ,竹中直人,森山未來,徳井優,入江雅人,竹内都子,佐野史郎,ベンガル,研ナオコ,吉行和子,石橋蓮司,黒木瞳など,超豪華なキャストが集結している。さらに〈第1章〉のみの出演者として,及川光博,布川敏和,竜雷太,遠藤憲一,タカアンドトシ,オリエンタルラジオ,山田花子,藤井隆,デーブ・スペクターなど,名前を見ただけでも興味がそそられるはず。
30年前の曖昧な記憶とカルト教団を軸に,サスペンス色も混ぜながらストーリーは進む。そして彼らの戦いの背景には,1969年以降の文化や社会的出来事がちりばめられている。大阪万博やアポロ11号の人類初の月面着陸,少年サンデーや平凡パンチ,ボブ・ディランやグループサウンズ…。個人的にはもう少し後の世代なんだけど,懐かしさは共有できてしまう。
この〈第1章〉は主要キャラクターの紹介と,スケールの大きな物語のプロローグにすぎない。謎は謎のまま残り,そして…ここから,終わりが始まる。
クタ評:★★★★★
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佐野史郎作品まとめ
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宇梶剛士作品まとめ
池脇千鶴作品まとめ
徳井優作品まとめ
及川光博作品まとめ
遠藤憲一作品まとめ
◆シリーズ一覧◆
『20世紀少年〈第2章〉最後の希望』(2009年)
『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』(2009年)