ご無沙汰しております汗

昨日18日に、現在住んでいるハンブルクにて、

シューベルトの「冬の旅」全曲演奏会を行いました。

2月に、長野で抜粋で11曲歌わせていただきましたが、今回は24曲全曲です。


いつも気温の上がらないハンブルクも、昨日の気温は27度(今日はなんと33度ビックリ)。

夏至も間近とあって、23時近くまで暗くならない、

「冬の旅」とは、真逆の世界の中、歌わせていただきました。


この「冬の旅」は、祖父が好きだったということもあり、

僕も昔から、よく耳にしていました。

そして、声楽を始めた時から、この曲を歌うことを目標としてきた自分がいます。



しかし、オペラを中心に勉強していたので、リートの勉強は、

ちゃんとすることはできず、

ここドイツに来て、ようやくきちんと勉強することができ、

そして「冬の旅」に挑戦するところまでこぎ着けました。


しかし、この「冬の旅」、やはりドイツでは有名すぎるほど有名です。

その有名な曲を、ドイツ語で、ここドイツの聴衆のみなさんの前で歌うのは、

やはりプレッシャーで、緊張しました。


結果、なんとか24曲歌いきることはできたのですが、

正直に言うと、満足という感じにはたどり着けず、

シューベルトに、阻まられた感じがありました。

しかし、ドイツリートの最高峰といわれている

この「冬の旅」を初めて歌い、満足感を得てしまったら、

それも問題だったような気がします。

ただ、言えることとして、生涯をかけて、またこの曲に挑戦したいという、

新たな気持ちになることができたのは、大きな収穫だったと思います。




しかし、演奏会自体は、ご来場くださったお客様はとても

集中して聴いてくださり、暖かい拍手、そして暖かい感想を多くいただきました。


なにより、リート伴奏のスペシャリストである、ヘニング・ルチウス先生の

伴奏で、この「冬の旅」を歌うことができて、とても幸せな時間でしたクローバー