科学ジャーナリスト・塩谷喜雄さん(元日本経済新聞社論説委員)は21日、『原発事故の低線量被ばく、何が問題か……NHK番組を題材に考える』という講演会で、以下のように述べた。
<要約>
①何のための、誰に向けた数字か
ICRPの勧告と基準は、為政者、管理者が国民にどこまでリスクを我慢させても国際的に許されるかを示したものであり、「許容線量」である。緊急時に20ミリ~100ミリの間で、国民を管理すれば、国際社会は、当該政府を避難しないというものである。公衆の安全と健康を守る「健康基準」でも「安全基準」でもない。緊急時に国民を管理するための基準である。
②数字の根拠と計算哲学
ストレステストの中で、関西電力・大飯原発3、4号機の設計段階で想定していた最大の津波高さを1.86メートルから2.85メートルへと水増していた。高浜原発1号機のストレステストでも設計上の想定津波高さ1.3メートルを2.6メートルへと2倍も水増ししている。昨年5月に保安員が電力各社に指示を出す。福島原発の設計上の津波高さは5.7メートルであっがた、実際には9.5メートル高い15メートル超の津波が到来し過酷事故に至った。想定津波高さに9.5メートルを足した高さの津波に耐えられるようにせよという指示である。大飯原発4号機の津波に対する安全余裕の限界は11.4メートル、高浜1号機に対する安全余裕の限界は10.8メートルという試算結果である。当初想定していた1.86メートル、2.85メートルに保安院が指示した9.5メートルを足すとストレステストで公表された津波に対する安全余裕の数字になる。運転年数が大飯原発4号機が19年、高浜原発1号機が37年であるにも関わらず、津波に対する安全余裕が設計上の想定プラス9.5メートルで一致する。つまりストレステストにおいては関電は「安全余裕度」=「設計当初の最大津波高さ+9.5メートル」を決め、それに合わせるように理屈を並べていったことが明白である。
③数字の意味を疑え
日本の電力会社が保有する大型火力発電所の平均稼働率は「30%」を切る。電力不足キャンペーンの数字は、平均稼働率を「50%」にしか引き上げないという前提条件付きである。
塩谷喜雄さんの記事はForesightで読めます。
http://www.fsight.jp/writers/10317
<要約>
①何のための、誰に向けた数字か
ICRPの勧告と基準は、為政者、管理者が国民にどこまでリスクを我慢させても国際的に許されるかを示したものであり、「許容線量」である。緊急時に20ミリ~100ミリの間で、国民を管理すれば、国際社会は、当該政府を避難しないというものである。公衆の安全と健康を守る「健康基準」でも「安全基準」でもない。緊急時に国民を管理するための基準である。
②数字の根拠と計算哲学
ストレステストの中で、関西電力・大飯原発3、4号機の設計段階で想定していた最大の津波高さを1.86メートルから2.85メートルへと水増していた。高浜原発1号機のストレステストでも設計上の想定津波高さ1.3メートルを2.6メートルへと2倍も水増ししている。昨年5月に保安員が電力各社に指示を出す。福島原発の設計上の津波高さは5.7メートルであっがた、実際には9.5メートル高い15メートル超の津波が到来し過酷事故に至った。想定津波高さに9.5メートルを足した高さの津波に耐えられるようにせよという指示である。大飯原発4号機の津波に対する安全余裕の限界は11.4メートル、高浜1号機に対する安全余裕の限界は10.8メートルという試算結果である。当初想定していた1.86メートル、2.85メートルに保安院が指示した9.5メートルを足すとストレステストで公表された津波に対する安全余裕の数字になる。運転年数が大飯原発4号機が19年、高浜原発1号機が37年であるにも関わらず、津波に対する安全余裕が設計上の想定プラス9.5メートルで一致する。つまりストレステストにおいては関電は「安全余裕度」=「設計当初の最大津波高さ+9.5メートル」を決め、それに合わせるように理屈を並べていったことが明白である。
③数字の意味を疑え
日本の電力会社が保有する大型火力発電所の平均稼働率は「30%」を切る。電力不足キャンペーンの数字は、平均稼働率を「50%」にしか引き上げないという前提条件付きである。
塩谷喜雄さんの記事はForesightで読めます。
http://www.fsight.jp/writers/10317









