壁の中を空気が通る??? 2013年6月17日(月) | 広島県福山市の工務店フジヒロのブログ

広島県福山市の工務店フジヒロのブログ

「住み心地」のいい家づくりを目指す小さな工務店が綴る建築日記。暮らしに役立つ情報や日々のあれこれも・・・。


広島県福山市の工務店フジヒロのブログ




真夏日が続いていましたが、どうも明日

あたりから中国地方は梅雨空になりそう

です (ーー;)



ところで、先週の土曜日、「三原市

本町の家」でお引き渡しが行われ

ました。



建物の中は徹底的に素材にこだわり

コンパネを一枚も使わずに仕上げた

こだわりの健康住宅なのです。



それはこの建物の一面を表しているの

ですが、実は御当家の御主人から相当

厳しい要求が出されていました。



そのうちの一つがこちら。


広島県福山市の工務店フジヒロのブログ


「ガメラ」君です(*^_^*)



私は外に置いておけばいいのでは?

と主張したのですが、原則として雨に

濡れてはいけないのだとか・・・



私の苦悩が始まりました (ーー;)



他の課題と併せ、昨年の私のお盆休み

4日間はこの課題と取り組んで終わり。



写真では何気に見えるかも知れませんが

尻尾のあたりの収まりや背中が丸く

なっているあたり・・・計算では収まって

くれるはずなのですが、それでも・・・

と言う不安はずっと付きまとっていました。



これで私も枕を高くして休めます。

このあたりの事は近く発行の「フジヒロ通信

夏号」でご覧いただけると思います。


     *     *     *



さて、先週のブログの続きです。



住み心地の良い健康住宅」では

「内通気層」を設けているのですが、




①普通の工法ではどうなっているの?




と言う疑問です。



「内通気層」の仕組みをイラストでみますと・・・




広島県福山市の工務店フジヒロのブログ




イラストで青く塗られているところが内通気層で

囲まれた空間で、床下の爽やかな空気を

壁の中に通している事が分かると思います。



一方、普通の工法・・・・たとえば壁の中に

グラスウールを詰め込む工法ではこんな

感じです。




広島県福山市の工務店フジヒロのブログ




これくらいびっしり断熱材が詰め込まれて

いると壁の中で空気が流れることは

考えられません。



では、壁の中に通気層がないとどういう

事が起きるのでしょう?




広島県福山市の工務店フジヒロのブログ




「太陽光」と言う輻射熱を浴びた建物は

凄く熱くなります。あなたも灼熱の夏日。

建物の外壁を触ってみるとわかります。



そしてその熱は断熱材の中にも蓄えられ、

てしまうのですね。(「熱ごもり」と言います)




「日が落ちて、外の気温が下がっても

いつまでも家の中が暑い」




「二階にいて、エアコンを切るとすぐ

暑くなる」


広島県福山市の工務店フジヒロのブログ


と言うのもこの「熱ごもり」が原因なのです。

冬に重宝する「輻射熱」が悲しいことに夏、

悪さをするのです。


水が高いところから低いところに流れる

ように、空気の熱も高いところから低い

ところに流れようとします。



広島県福山市の工務店フジヒロのブログ



つまり、エアコンを使って部屋を冷やすと

、冷やしただけ熱が室内に入って行こうと

するのです。



エアコンをかけ続けなければならない

一番の原因がそこにある事を忘れない

で下さいね。



「内通気層」を使って排熱する事は

空気の性質を巧みに利用している

のですが、そのお陰で建物の耐久性

を飛躍的に高める秘密が隠されて

いるのです!



その秘密は・・・明日!