小６の中学受験生ですと、そろそろ夏休みを意識して学習計画を立てはじめるほうが良いです。毎年思いますのは、もう今の中学受験ですと、８月からみっちり基礎固めしていくのは当たり前、上位層になるほどすでに７月いっぱいくらいで基礎が固まっている印象があります。
たとえば、偏差値にして現状より１０以上、上を本気で狙いたいならば、この６，７月くらいの行動が重要になります。６月から夏休みまでは特に祝日がなく、運動会などの行事もこれといってすくなく、単なる１週間の繰り返しになってしまいがちです。
ということは、１週間のクオリティの差がそのまま休日などのリカバリする機会を待つことなく、積み重なってどんどん開いていくことになります。やはり普段できる子、帰って来てからすぐにできる子は強いです。少々のアクシデントがあってもこなすカリキュラムが減ることはありません。
特に５年内容が不安で、所々踏み外しているな、と思える方が結構増えているはずで、その復習は早ければ早いほど良いです。
そこでどこの塾の方でも生徒さんのよっては、おススメしているのが、「４科のまとめ」の前倒し実行です。通常の四谷準拠塾ですと、７月の第１週から２週あたりに配られ、１学期の終業式前後から夏休み全部で１周する感じのカリキュラムです。それをできれば６月中にネットで購入し、実行してしまいます。社会だけは、アップデートがある場合があるので、７月になってから買った方が良いかもしれません。
が、トップ層以外の子では、４科全部をなかなか夏休み中に１周するのは難しいです。むしろ、夏休み中に１周以上できれば、偏差値６０以上はカタいと思います。もし行ってないならば、やり方や覚え方、点の取り方が悪いことでしょう。
一応、僕の勝手な私見での４科のまとめの重要度は、国＞社＞理＞＞算という感じで、特に国語は素晴らしいまとまり具合で、むしろ高校受験の中３でもやった方がいいくらいです。
算数は、穴が多く、カバーできない範囲が多いので、別教材の方が良いと感じます。その辺は志望校のランクによって決めればよいです。（ベストチェック、プラスワン、中学への算数など）
４科のまとめの算数は、僕のように一度全部自分で解いていて、穴が分かっているなら、うまくつかうこともできますが、そのような方は少ないであろうと思います。量としては少なめで、中々全範囲がさらいやすい構造にはなっているのですが、同じような難易度なら穴が無い別教材もあるし、少々レベルは低くてもベストチェックをやった方がとっつきやすいかもしれません。使いどころが難しいですね。（おススメは左ページの例題もすることです）
サピの方などは国理社だけを購入してすると、結構な基礎固めになり、よいです。数年前の改訂後は理科も若干レベルが低めになってしまったので、トップ層の方などは、特進クラスの問題集シリーズや最高水準問題集など（ちょっとぬるいか）をやった方が良いかもしれません。（このあたりでハイレベルの子向けのいい理科の総合演習系ものがなくなってしまった感があります。ワシが創れってか、笑）
別に４科のまとめでなくても良いのですが、大きく自分の才能や可能性を伸ばしたければ、他人があまりやらないこういう時期に気合を入れておくべきなのです。皆と同じように、むしろ若干遅れて気合が入っていたのでは（人によっては、入らない場合もｗ）やはり、才能のある子には負けますし、逆転できる要素はありません。
徹底した継続、もしくは皆がやらない時にやる、という神経が無くては、なかなか上がっていけないのが首都圏の受験の現状かもしれません。特に上位層に食い込みたいならばそうです。それを少し意識するだけでも変わります。
中学受験は親子ともどもしんどいですが、その価値は必ずあります。常に最悪な事態を想定しながら、先手先手を打っていきましょう。ま、今年も夏のコンサルができるとは思いますが、前倒しで申し込んでくれても構いませんよｗ
自分の進学校現役時代から家庭教師、大手塾講師、予備校講師時代と、何百人という生徒を持ち、講師業以外でも、いろんな人生やご家庭を垣間見てきた僕が言うのですから、ま、一つ信じてやってください。
小６の方は、一番きつい時期はもう抜けつつあります。まだしんどいのであれば、５年内容などに不安が色濃くあるのでしょう。
ここで後ひと踏ん張りできれば、無理目の志望校でも可能性は生まれるかもしれません。
いつも読んでくださってありがとうございます。
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか？ 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
５年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。（九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました）
教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。
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